タリクシアン・ルーター

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タリクシアン・ルーターの例。左からドクター・シボー、エレナ、デルタ。

タリクシアン・ルーター(Talyxian Rooters)は、タリクシアン生物に属する知的生命体。着生タイプのように直立しているが、動物タイプのように歩きまわることができる。人に似たその姿から、一般的にエルタス人からは人種の一つとみなされている。エルタスの中で働く者(ドクター)と、そうでない者(ロウナ)に大別される。ここでは特に前者について記述する。

部分的に無機質な外観を持つが、これは機械とは異なり、ロボットやサイボーグにはあたらない。

不可思議な種族であり、その出自には謎が多い。エルタスにとって未知の知識をタリクシアン間で共有しており、なおかつエルタス人との言語による意思疎通が不自由なく可能な唯一の種族。ゴールドリングの建立に直接かかわったことが公式の最古の記録として残されている。

特にゴールドリングではその多くがエルタスおよびタリクシアンに対する指導・医療職に従事しているため、エルタス人からは人権を持ち人として働くタリクシアンルーターを指して「先生」や「ドクター」と呼ぶことが一般的になっている。

生態

ドクターは直立二足歩行を行い、タリクシアンでありながらエルタス言語による意思疎通を行うことができる。ロウナは歩行に不向きであり、言語というよりも音楽に近い言葉で話すという違いがある。

同じく白いタリクシアンであるタリクシアン・アソシエーターオオカミに類似しており、生殖と食事を行わない。オオカミが光合成をおこなうのに対し、ルーターは動力を生まれつき持っているエネルギーバンクに依存しており、それが尽きるまでが寿命となる。

個体数は少ないが、ゴールドリングでは比較的多くみられる。寿命は個体ごとにかなり異なり、数百年を超える者もいるとされる。ルーターの寿命は役割に依存しているようで、エルタスの世界で人として働いている者のほとんどはエルタスと同程度の寿命のようだ。

また、白いタリクシアンであるため、基本的に他のタリクシアンの捕食対象にならない。食用可能な個所が無く、捕食者タイプのタリクシアンからは壁や建物のようなものとして映る。

性格

一般的に穏やかで理知的だが、エルタスの世界で人として働いている者には多くの性格的な個性が見られる。こういったルーターには質疑応答以外のコミュニケーションや無駄を好むといった一面もある。

エルタスからの問いかけにエルタスの言葉で応答することに特化したタリクシアン生物であり、タリクシアンからのエルタスに対するコミュニケーションインターフェース的な役割であると古くより自称している。問いかけには医者ならば明快な答えを、教育職ならば好奇心を引き出すような返答を、など業務にあった返答を選ぶが、様々な理由により回答できないことには「回答できない」とはっきり答えることが特徴的である。

ルーター同士、ないしタリクシアン同士でのコミュニケーションは原則タリクシアンコミュニケーションで行われる。が、人として暮らしているドクターはそういった状況でもエルタス言語でのコミュニケーションを同時に行うことが珍しくなく、彼らが「無駄を好む」と言われる所以であり、エルタス人には好ましく感じられるようだ。

分布

ゴールドリング。また、後期のシーグ

人里に居住しているルーターの殆どはドクターであり、エルタスとの意思疎通を目的としている。それ以外のルーターは居住可能区域からはるかに離れたタリクシアン領域に存在しているとされ、詳細はわかっていない。

ロウナの一部は古くよりゴールドリングの旧庭園(コルビロウス塩湖北東部に位置する小島)に存在していた個体のみが確認されている。

起源について

生殖を行わないルーターの発生起源はタリクシアンのオオカミと同様、謎に包まれている。

ロウナはゴールドリングの旧庭園に最初から数体存在し、ドクターはその後ロウナに呼ばれるようにしてどこからかやってきたという。今も入れ替えは続いているが、プロセスは極秘事項であり明らかにされていない。ルーターがどこから来る、死んだらどうなる、ロウナに関する詮索は一種のタブーであり、神聖、不可侵領域として扱われている。

人々との関係

タリクシアン・ルーターという呼称は一般的ではなく、通常は名前あるいは先生の呼称で呼ばれる。

前述のとおりゴールドリングに存在するルーターの多くは研究者や医者として職を持っている。タリクシアンであるため、本来は人権を所有しておらず、条件付きで「人間」として扱われる。古くよりエルタスへの多くの協力を行っているルーターは敬意の念と共に親しまれており、人としての扱いは法律と無関係に人々の間で了解されている。この点で最近になって人権が適用されるケースが現れ始めたタリクシアン・ストーカーと異なる。

ルーター自体が何かを作る、高い技術力を有することはほとんど無く(アグドナのほうが手先は器用である)あくまでエルタスとの文字・会話コミュニケーションを通して導く、知識を展開する役目に集中している。例えば、医療職に従事するルーターであれば、診察や処方の指定などの医学的指導がメインであり、実際の手術などはエルタスの医者によって行われる。

不可思議な種族ではあるが、ゴールドリングでは古くより存在しているため、その出自に疑問を持たれることはほとんど無い。これは、ルーター自身が法整備に導いたことが歴史に残っていることもあるが、何より「エルタスを導こうとするタリクシアン」であることを自称しており、その認識が一般的に受け入れられている。南で最も身近なタリクシアン生物はイヌで、犬は人を手伝うものだから、人々にとって受け入れやすかったのだと考えられる。

後期は文化指導のためにシーグにも数体渡った。すでにレインの信仰が浸透していたため、あまり数多くは必要とされなかったようだ。

また、ゴールドリングにタリクシアンの人種がいることは他の地域でも知られているため、ルーターを初めて見た外国人が困惑する、恐怖するなどの拒絶的な反応を見せることは特に無い。

政治への関与

血の輪・血の石は人の血を持ち人に非ず」という法律に基づき、人であるルーター(ドクター)は政治への直接関与を行わないが、助言者としての職を持つ者がいる。

また、人権を持たないルーター(ロウナ)は血の輪・血の石と深い関係を持ち、ゴールドリングの立法をはじめ、治世に古くより関わっているとされる。

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