西方サーガル

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西方サーガル(Western Sergals、西部サーガル、ウェスタンサーガルとも)とはサーガル族の一種別。北方サーガルの亜種。

惑星タル北西部のベトラ地方に住み、近い地域に住むベトラのネイティブネウリアの集落と交流が深い。

厳密には完全な西部ではなく北西部に住んでいる北方亜種ではあるが、便宜上これが「西方種」とされる。

総人口は至って少なく、ベトラの森の中でひっそりと暮らしていたが、レイン歴28年以降シーグ軍による西部侵攻によって大虐殺を受け、ほぼ壊滅状態となる。

極僅かな生き残りはゴールドリングに亡命し、そこで他の種族と共に相続しているが、「西方サーガル」という区切りの民族は史実上では滅びている。

 

外見

ほっそりとした体つきをしており、毛の色は青緑の系統や紫が多い。

派生元である北方サーガルとは毛の色、住む場所、文化的や伝統が異なるだけで、他の身体的特徴に関してはほぼ同じと言える。

 

文化

森の中でひっそりと暮らしており、同じくベトラ地方に住むネイティブネウリア達との交流を持ち、それに伴って音楽や舞踊などの芸術・芸能文化が盛んで、詩人が多く出ている。

ネヴリャン文化同様に美しいもの(ジュダ)を守らなければならないという考えを共通意識として持つ。

戦力は殆ど無く、鎧に関しても動物の骨を使った装飾的なものが主であった。前述した理由により、美しい少年全てを手中に収めようとするレイン将軍に抵抗し、大多数が虐殺され死に絶える。生き残りはベトラ地方に住んでいたネウリア達と共に南部に難民として亡命した。

世界大戦終結後、ゴールドリングにて戦争の悲劇を忘れないようにするという意識に基づき、ジュダの概念が強く取り上げられるようになるが、これには美しい西方サーガルの亡命者達の存在が影響している。

ゴールドリングへ亡命した西方サーガルの僅かな生き残りの人々は、難民受け入れを歓迎してくれた異文化の地に対し強い畏敬の念を抱き、西方としての血統にはそこまで関心がなく、兼ねてより西部の地で培ってきた芸術的才能を生かしてゴールドリングの社会に容易に統合された。

そのため、現代においてもはや純粋な西方サーガルというものは存在せず、血統は他のサーガルの血と混じりながら消滅していくものと考えられる。

他国との交流

戦前まではゴールドリングで開かれる祭りの際に、ベトラネウリア達と共に「西方ベトラ音楽団」として催しに訪れていた。これが南西間にほぼ唯一存在していた交流だったと言える。

その当時は南部の人からは美しい人々の多い歌劇団としてネウリアと共に知られていた。

西方サーガルの言語はネヴリャン語とシーグ語の混成であるため、彼らと話せる人はゴールドリングにも少数存在する。

セイルザーン砂漠を隔てている距離の都合上、毎年は無理があるため訪れるのは2、3年に一度。

砂漠渡りの専門であるゴールドリングの人々が護衛として迎えに来る。このルートがシーグによる西方侵攻を受けた際に、南部に向けての避難経路となった。


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