ネブリャン

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ネウリアの女性(左)と男性(右)の基本像

ネウリア(Nevrean)とは、鳥~恐竜のような姿をしたエルタス人。女性はより恐竜に近く、男性は鳥に近い姿をしている。惑星タルにおいて「人間」として認識される知的生命体、エルタス三種族の一つ。語源はネヴリャン(Nevrea)。

小柄な体躯と目立った性差が特徴。女性は地味だが骨太で仕事や戦いに向いた性質、男性は色彩鮮やかな羽毛と華奢な体で芸能に向いた性質。陰の存在のような女性と、陽の存在のような男性として特徴付けられる様々な様式をもつ。

卵生で、ヘソや乳房は存在しない。

ネヴ山脈を起源とし、ゴールドリングへはレイン歴33以降に独特の文化様式を携えて進出、移住当初からしばらくは完全に新人種の扱いであったため長らく不平等な人種的扱いを受けてきたが、レイン歴70年頃に正式に「第三の人種」として迎えられることとなる。

発祥地であるネヴリャンは外界からほぼ隔離された文化圏であるため、サーガルアグドナ文化圏への参加によって都会の者達ネイティブと比べると全くの別文明と言えるほどの変遷を遂げる。

矢桐ゆん冠窮太朗が代表的なキャラクター。

 

概要

男女でほぼ対極にあたる性質を持つが、それぞれ陰陽のように噛み合い、特徴的な二面性を持った種族と言える。

  女性 男性
外見 恐竜のような屈強な風貌、控えめな彩度 鳥のような華奢な風貌、美しい彩度
体格 骨が強く、逞しい 骨が脆く、脆弱
得意分野 肉体の強さや現実的能力に関わる仕事全般。 芸能、娯楽など創作的能力に関わる仕事全般。
性格 現実的思考、生真面目で堅実、口が堅く受動的。 創作的思考、陽気で夢見がち、口が軽く能動的。
飛行能力 成人後は飛行も滑空も不可能。代わりに走りに優れる。 滑空が可能。より軽い個人なら飛行も可能。
象徴的表現 「影」、「地」、「陰」 「光」、「天」、「陽」

生活・文化様式において男性が主に演劇の表舞台に立つのに対し、女性は舞台裏から普段の生活、食料調達や住居整備など技術面での協力に専念することが多い。

故郷ネヴリャンでは男性のみによって構成される華やかで独特な歌劇文化を古来より持ち、他のエルタス人とは大きく異なる文化的作法などをもつ。その特異さは恋愛文化において特に顕著で、男性同士の恋愛を主として展開し、社会活動の中核を成している。恋愛と生殖は完全に区別されているが、ゴールドリングに移住したものは他の種族の影響を受けたため、様々な形で性の文化が変化している。

レイン歴33以降、ゴールドリングに迎えられる過程で経験した様々な困難はその後新しいスタイルも生み出し、レイン歴80年以降はエルタスの文化はネウリア無しでは語り尽くせないほど一般的となる。 幻想的で陽気、華やかな男性に対して、女性は器用さや堅実さを生かしてエルタスの技術革新に欠かせない存在となる。

レイン歴70年に第三の人種として認められる以前は、特に女性達が文化の異なるゴールドリングで適切に受け入れられず、貧困の窮状から窃盗や詐欺、都市部周辺でアウトリングの盗賊団としてキャラバン隊を襲撃するなど、違法行為に手を染める者が多かった。一方で男性達は持ち前の可憐な容姿と口達者な性格から比較的安易に受け入れられたが、確実な稼ぎ口として性風俗に就く者が多かったため、単なる快楽の為の捌け口や愛玩動物のような扱いを受けることが多く、こちらもまた真の意味で人間扱いされてはいかなった。

姿や性格などがそれぞれの性別のスタンダードから逸れている個人(例外的な存在)に対する扱いは移住区の文化によって異なるが、周囲によってカバーされることも、本人の能力や努力次第で立場を得ることもある。

生息域

戦前までは故郷である西部ネヴ山脈および北西部ベトラ地方には一切存在しない。ゴールドリングへは祭日等に限ってベトラ地方のネイティブネウリアが西方サーガル達と共に、数年に一度催しに訪れていた。その当時はネウリアというと単に「催しの日に来る美しい人々の多い歌劇団の人」として知られているのみだった。

レイン歴33以降に戦争の影響によりネヴリャン地方から一部の難民がゴールドリングに流入、以降都会ネウリアとして根付く。

レオノなど東部には元々一切存在しないため、戦後のグローバル化以前で見かけることはまずない。

戦中のシーグにも西部侵攻時に略奪されたネウリアが少数存在するが、当時のシーグ軍において戦闘員はサーガルに限られていたため、ネウリアはアグドナ同様に労働員の扱いだったと思われる。


女性

成人女性の基本形

比較的屈強な風貌と、やや受動的かつ慎重な性質を併せ持つが個体差も大きい。口が重く堅実であるが、感情や行動が分かりやすい男性と違い、それらを表沙汰にすることが少ないクローズドな性質であるため、理解が無い者から見れば不気味な印象を持たれやすい。

ネヴリャンの伝統では「女性は寡黙であることが美徳とされ、特に理由もなく男性に話しかけるのは失礼にあたる」という文化があるため慣例的に無口。しかしゴールドリングの都会ネウリアの間では性別問わず社交的であることをよしとするのが主流になりつつある。

全体 恐竜寄り(主にラプトルとされる類)
彩度の低い色、および鈍い色や濁った色。ダルカラー。
尻尾の先 控え目な飾り羽根がある。稀に単純な色分けや模様が入るが、模様等は何も無いことのほうが多い。
体格 細い体躯だが男性に比べて骨密度が高く、頑丈。特に走り回る者は下半身が筋肉質。
鋭い目付きをした精悍な顔立ち。
平均150cmほど
ツノ 大きくて太く、よく目立つ。
大きく、上顎の牙は口を閉じていても嘴からはみ出ることもある。
太くてがっしりしている。顎は噛み砕くことに特化しており、噛み付きの威力はエルタス人の中で最も強い。
太く強い。指にはデイノニクス等にあるような大きな鉤爪があり、脅威的な武器。
成人には短い羽根があるがこれは痕跡のようなもので(後述)、滑空などは全く出来ない。
性格 基本的に真面目で寡黙だが、ワイルドな気性を秘めている。口が重く、慎重で現実的な思考。
鳴き声 男性よりも低い声で、男性と違って地声で話す事が多い。喉の構造が高い声で歌ったり早口で喋るのに適していないため、歌うことは基本的に不得意。
役割 戦闘、狩り、護衛などの「強さ」を活かした役割。都会においては銀行員や法関係などの「真面目さ」「秘密厳守」と密接な仕事に適する。
印象 感情含めた個人の情報や活動を表沙汰にしないことから気味悪がられるなど悪印象を持たれやすく、そこから不信を買いやすい。男性と違い特に目立ったことをしないため、レイン歴70年までのゴールドリングでは貧困から悪事を起こす者がいた場合にその部分だけ取り上げられ、「ネウリアの女は悪者」という偏見がすぐに浸透した。

 

適職

ネヴリャンでは成人後は男性ネウリア達の伝統歌劇を絶やさないために食料の確保や住居と栄養の管理など、男性達や自分達の生命を維持するための仕事に徹する。

ゴールドリングなどの都会では真面目さ、堅実さ、現実的思考能力、肉体の強さ、手先の器用さ、身軽さ、生命の安全を得る能力などを活かした職に就くことが多い。

  • 具体例:事務、銀行員、法関係、会計士、家事全般、農業、戦闘員、狩人、職人、大工、とび職、ボディーガード、帳簿管理、栄養管理等。

農業で得意なのは種撒き、雑草とり、収穫。誰でも出来ることではあるが、女性ネウリアが行うと殊更仕事が早くて正確な結果が出せる。

元来あまり他者と競い合わない性質であるため競争もせず、皆の生活に貢献できていることへの強い実感を重要としているため給与に関しても文句を言わない。

細かく数を数える事も出来、不正を行わないため銀行員や帳簿管理も向いてる。

総合的には足りないものを見つけ出す事に優れており、地道な仕事が多い為なかなか評価されにくい能力の持ち主でもある。

情報の扱いに関しては秘密厳守な性質と、現実的な性格から事実を重んじるため、機密情報を扱うことに長けているとされる。

技能

古くよりネヴリャンの女性は故郷の山岳や断崖の難所に集落を築いてきたため、巧みな協働により非常に複雑堅固な家屋を様々な地形に建てることができる。

手の形の関係でアグドナよりも裁縫が得意で、小回りが利くため一から大きなものを作り上げるより、既にある仕組みの穴をつくろうのを得意とする。

手先の器用さは男女共に備えているが、特に女性の場合は現実的思考能力や計算力によってより実用的なものを開発することを得意とする。

ネウリア流入後のゴールドリング、特に他の種族と打ち解けるレイン歴70年以降は、アグドナの技術と共同することにより高度な発明品や日用品などが数多く開発され、飛躍的な技術進歩を齎した。

創作に関して

歌や音楽、演劇の娯楽に対しては通常「見る側」「聴く側」「楽しむ側」であり、「錆の輪」メンバーを除いては女性ネウリアが娯楽に絡んだ創作活動を能動的に行うことは一般的ではない。ネヴリャンの大合唱では女性も演奏に参加することもあるが、喉の構造も幅広く歌うことに適していないため、低音や打楽器による合いの手、作曲や構成がメインである。

男性ネウリアとの関係

女性ネウリアにとって保護するべき対象である傍ら、男性ネウリア達の歌や演劇などの創作を楽しむことで自身も癒やされる。これらの要素が神経質な側面のある女性ネウリアが悪の道に転じないためのストッパーになりえる。

例外的な女性

脚の鉤爪や角は稀に発達しないことがある。

本来、病弱な女性や戦闘能力の低い女性も協調により個人の力不足をカバーされるが、アウトリングの盗賊の間では屈強で狡猾なもののみが優遇されることが多い。

「錆の輪」ムーブメントに乗る者は羽根を男性のような派手な色に染め、奇抜なファッションに身を包む。

ギャラリー


男性

成人男性の基本形

愛らしく華やかな風貌と、気楽で陽気な気質を併せ持つがこちらも個人差がある。一般的に話し好きで、口や行動に関して良くも悪くも軽率で思いつきの傾向がある。容姿も言動もいつまでも若々しく、夢見がちで、大人になってもそのような幼さは強く残ることもある。

常にオープンな姿勢であるため、総合的には目立つ存在。お茶目で愛想が良く、人とのスキンシップを好み、人と打ち解けたり気を良くさせるのが得意で、印象がよく他の種族から好感を持たれやすい。

美しい容姿に関しては男性ネウリアという種族自体がジュダの形質を含む進化をしていると言えるが、ネヴリャンの文化では「ジュダ」は特に美しく神聖さを帯びた男性が選ばれ、民族全体で庇護および信仰の対象となり、社会においても重要な役割を担う。ゴールドリングにおけるジュダ制度においても選ばれやすい。

全体 鳥類寄り
彩度が高くて鮮やかな色や、美しく派手な色。ビビッドカラー。まれに女性のように地味な色の羽根をした者もいる。
尻尾の先 サイズや模様等にとても目立つ美しい飾り羽がある。女性のものと違い、目を引くような模様が必ず入る。クジャクの尾羽にも似ている。
体格 細い体躯で中空になった脆い骨を持つ。よく飛行するものは胸部が比較的筋肉質。
穏やかな顔立ちで、鼻筋が通っている。
平均140cmほど
ツノ 小さくて薄く短く、あまり目立たない。目の上あたりに控えめに存在する。
小さめで口を閉じているとまず見えない。
細く、鳥類の嘴に似る。女性ネウリアほどではないが噛む力はそこそこ強い。
細く繊細で、鳥類の脚に似る。女性のような鉤爪は無い。
長くて大きな翼(風切羽)があり、滑空が出来る。より小柄で軽い個体の場合は飛行も可能。
性格 基本的に愛想良くお茶目だが、おしゃべりで夢見がち。馬鹿ではないが口が軽く、軽率で軽薄な傾向。
鳴き声 歌を習う者は甲高くて綺麗な鳴き声やとても高い裏声を出して囀る。そうじゃない者でも、地声は比較的高め。
役割 歌手、踊り子などの「美」を活かした役割。都会においては音楽家や芸人などの「娯楽」や、広告屋などの「情報伝達」と密接な仕事に適する。
印象 容姿が美麗なだけでなく、口達者でノリが軽いため好印象を幅広く受ける。表面だけで判断する者からは無条件に良い待遇で扱われる節がある。

適職

ネヴリャンでは伝統芸能自体が男性ネウリアの生涯の役割と密接に絡んでいるため、一生に及んで与えられた役を演じ続けることが社会的役割と言える。

ゴールドリングなどの都会では美しく可憐な容姿、口の上手さ、コミュニケーション能力、創作的思考能力、情報伝達能力などを活かした職に就くことが多い。

  • 具体例:芸能関係、役者、音楽家、歌手、作家、踊り子、広告屋、広報、マスコミ、接客、営業、弁護士等。

容姿の美しさを活かした踊り子や芸能人は言うまでもなく、幻想的で創作性溢れるセンスから美術関係や作家などに向く。美しい声とネウリア全体に通じる音楽に絡んだ属性から音楽家、歌手は天職と言える。

容姿外見共に幼さが残ると言われる男性ネウリアではあるが、社会的な立場を得るとシリアスな役目をこなせるだけの技術がつき、単なる子供のようなものとは違ってしっかりした風格が出る。役目を得られないと中身も軽いものままで終わる。高潔さと安っぽさを極端に揺れ動く種族とも言える。

話好きな男性達の口からはありとあらゆる話が無限に出てくるため、口先を使う技術に優れているともいえる。弁舌さから人を言いくるめる、おだてて上気分にさせることが得意であるため弁護士、接客、営業などに向く。

情報伝達に長けた能力から広報やマスコミも適職であり、情報源をよりキャッチーなものへ自然と仕上げるため、検証されていなければ話がかなり盛られていることも多い。ここから流行を新しく作る事や発展させること、流行らせることが非常に得意だが、故に風評やデマ、不要な情報としても暴走しやすい。


演技

古来よりネヴリャンでは男性達による歌劇が社会自体を構成するものとして中軸を成し、演じることは男性ネウリアにとって人生全体であるとも言え、一生を通して己に与えられた役に就いて技術を磨く。基本の人格は生涯変わらないが、振舞いに関しては演技と私生活の隔たりが無くなり、やがてプライベートというものが消失する。男性達の演技と美を神聖なものとして扱うネヴリャン文化において、演技の技術を磨くことにより男性達が神と一体化するものとも言える。

ゴールドリングでは文明の違いからこれが落ち着き、演じるものが「人間の大人」になる。一人一人に正解が無いものとして、正確に演じ切ることは出来ないため死ぬまで生きる事に葛藤し、時に楽しみ、特に苦しみ、そして他の人と関わることで結果的に「自分自身の個性」というものが人生の中で作られてゆく。

創作に関して

歌や音楽、演劇の娯楽に対しては通常「作る側」「提供する側」であり、ネヴリャンでは男性ネウリア達による歌や演劇が文化の主軸になっている。大合唱においても旋律の中心を担う。

男性ネウリアという存在自体が娯楽やエンターテインメントの源という説もあり、ネウリア流入後のゴールドリングにおいてはレイン歴50年頃、男性ネウリアの影響によってあらゆる娯楽が爆発的に発展した。

女性ネウリアとの関係

生命の安全を得る能力の高い女性ネウリアは、体が脆く容姿や言動も目立ちやすい男性ネウリアにとって防壁のようであり、男性ネウリア達はただ毎日気の赴くままに過ごすことで女性ネウリア達への癒やしになる。また事実を重んじ、情報隠蔽能力に優れた女性達は、男性達の情報伝達が風評やデマとして暴走することを防ぐ役割がある。

例外的な男性

女性のように地味な色の男性や美しくない男性は、男性ネウリアとしては劣っている/醜い男性という扱いを受ける。そのような男性はそっと暮らしているが、ネヴリャンでは歌さえ出来れば劣った外見も個性として認められる。醜い容姿の己を悲観する悲哀の歌なども存在し、そういったものも一定の人気がある。都会では全く環境が異なるためそのようにはいかないが、「錆の輪」ムーブメントが発生してからは、そのままでは行き場の無い男性ネウリア達の多くも錆の輪メンバーとして関わることで立場と活動を得ると思われる。

また都会において風俗のために男性器を体外に出すための肉体改造をする者や、アウトリングでの文化に準じ女性のように振る舞う者などもスタンダードな男性ネウリア像から見れば例外にあたる。

ギャラリー

生殖器

排泄と産卵が行われる総排出腔を有する。

陰茎と呼べる収納式の男性器を有するが、元来は生殖の際であっても体外に出さず、地球における現生鳥類の様式とほぼ同様の交配を行う。睾丸も鳥類同様、体外に露出していない。これらの形態からネウリアは象徴的には「ペニスを持たない(必要としない)種族」と言うことも出来る。

ネヴリャンのような伝統的なネウリア文化では性的行為を娯楽として行わず、恋愛と生殖が明確に全く異なる役割として切り離されている関係から恋愛感情が性行為に発展する・結びつくことがない。様式の都合上、生殖行為を通じて性的快楽を得ること自体もほとんど無いと思われる。

男性器を体外に出す(出せるようにする)ことは肉体改造にあたり、都会の一部の者などが他種族からの性的需要に応えるための目的で行う。

女性は数カ月~半年ごとに起こる産卵をし、受精卵の可能性があれば抱卵する。卵は一度に一つ産まれ7~8カ月で孵化する。成人儀礼までは主に女性が世話をする。

共通する特徴

男性女性とも胸の中央からはサーガルのものより低めだが、同様の胸骨(竜骨突起)が飛びてている。

他のエルタス人に比べると小柄だが高い知能と器用な手先を持つ。

手の形の関係からアグドナよりも裁縫などのより細かい作業が得意で、小回りが利くため一から大きなものを作り上げるより、既にある仕組みの穴をつくろうのを得意とする。

加齢すると嘴やツノが欠けたり、全身に白髪のように白い羽根が混じる。肥満すると腹よりも胸に肉が付き、鳩胸のような状態になる。

食性

ほぼ肉食性であるが種や木の実などは食べる。主に採集に頼っており、主食は豆類に似たものを食べる。

女性は特に動物食を必要とし、タリクシアン生物の硬質な肉を積極的に捌いて食べる。主に昆虫やネズミ~鳥に似た小動物を食べ、たまに鹿ほどのサイズの獲物も獲る。

男性は果実および芋虫のような幼虫などやわらかい食べ物を好むが、必要な栄養素を除いて食性に大きな違いは無い。

女性は低めで、男性は高めの声ではあるが、どちらの性別でも共通して通る声をしている。

口語で話す分には高さ以外にそこまで大きな違いは無い。地声は大体ソプラノ~テノール。

女性が高い声で歌うことや早口で喋ることは不得意。

男性、特にネヴリャンの男達は成人後生涯に渡って歌を学び続けるため、より高く美しいファルセットを出せるようになる。

ネウリアと音楽

音楽文化はネウリアから切り離す事ができない程重要なものであり、非常に古い時代より代々受け継がれている。都市部においても多くの作曲家・作詞家がネウリアから輩出されている。

ネイティブネウリア都会ネウリアの民族性の違いと同様に、ネウリア音楽も現地と都市部で大きな違いがある。

大まかな違い:

  • ネヴリャンの音楽…男性ネウリア達による肉声と、アナログな楽器での演奏がメイン。歌詞や楽譜が存在しない。
  • 都会の音楽…電子楽器による電子音楽がメインで、ネヴリャンと違い歌詞や楽譜が存在する。

ネヴリャンの音楽には「ビロウスの秘密」が何らかの意味で隠されているらしく、女性ネウリア達にはそれを決して外に漏らしてはならないことが本能的な意識の中に組み込まれており、これが女性ネウリアの「口が堅く、秘密を守る」という気質に起因する。都会の音楽は基本的に電子音楽の形になり、それには男性ネウリアの本質が関係しているらしい。

子供

思春期前

エルタス人に共通する特徴として、産まれたばかりの頃は女性も男性も灰色でふわふわの姿をしている。

他のエルタス人と違って、2歳を過ぎてもすぐに本来の色に生え変わることがない。

思春期(人間で言う11~12)までは外見面でも内面でも性差がほとんど無く、空を飛ぶための翼も思春期前までは男女ともに存在し、子供達は性別問わず飛行をする遊びを好む。

女性の足指は生まれつき男性と少し違うが、性徴が出る以前ではパッと見はあまり区別がつかない。

思春期後

思春期を過ぎると性徴が現れ始め、完全に性差が出てくる。

思春期に達すると男性は一斉に美しい色の羽根に生え変わる。女性は鈍い色のままだが、思春期以降から女性は風切羽がそれ以上育たなくなりやがて自然に抜け落ちることで永久的に翼を失う。

女性の足の鉤爪は少しずつ発達していくが、これも思春期に一気に伸びる。

ネヴリャンでは成人の儀式に似た感覚で切る儀式があり、風切羽が無い女性は成人している証拠となる。女性は翼を失い飛べなくなる頃を境として「大人の女性」として切り替わっていき、過酷な現実で生きていくことに対面していく。

男性は翼が生涯残るため、基本的に子供の頃とあまり変わらない。ネヴリャンではここに歌や演劇のレッスンが入り、歌や演技はどんどん上手くなる。

成人に近付くほど男性は骨密度が下がって体が脆くなる。女性はその逆で、このことから体重にかなりの差が出て、必要な栄養も性別毎に異なる。

文化や生活

故郷であるネヴリャンに生きるネイティブネウリアと、ゴールドリングなどの都市部に進出して根付いた都会ネウリアとでは、それぞれ全く異なる文化と民族性がある。詳しくは各該当記事を参照の事。

また「ネヴリャン」と「ネウリア」という二つの呼称はそれぞれ同一のものを示すが、「ネウリア」という呼び名はタルの公用語であるゴールドリング語における人種としての名称および発音で、より現地訛りに近い言い方だと「ネヴリャン」の発音になる。

子育てと育児

形態面では男性も女性も子育てに参加するが、通常は真面目で生命力の高い女性に任される。文化様式上、男性は遊んでいることのほうが多いが、男性の協力が必要な時には男性も参加する。

乳房が存在しないため赤ん坊には一旦消化して吐き戻した嘔吐物を与えるのが通常の方法だが、都会の者であれば市販のベビーフードを与える。ベビーフードを買えない程の貧困層の場合だと都会の者でも嘔吐物を与えることもある。

武器と戦闘能力

形態面から、狩りや戦闘は女性がメインに行う。

主な武器

弓、自動弓、吹き矢、ナイフ、小剣、サーベル、小銃、パチンコ、バックラー。

基本形となる武器は弓である。基本男女共に矮躯で体軸が細いため、通常は飛び道具を使った遠距離戦を得意とする。都会の者であれば比較的軽い銃器も使う。近距離戦だと軽めの飛び道具やナイフが基本。大弓はよほど体格の大きな女性でなければ扱えない。

素手の場合(※女性限定)

鉤爪による蹴り、飛び掛りと引っ掻き、噛み付き。

全体的に深い切傷と失血によるダメージを負わせる。至近距離でしか戦えない。斬撃属性。女性の顎はペンチのように強く、噛み付きの威力はサーガルよりも高い。

戦闘スタイル

身軽ですばしっこく、軽い体を生かした高いジャンプ力や、小柄であるため狭い場所に入り込めることも武器。

一つ一つの動作は機敏であり小回りは効くが、走りの最高速度はサーガルに劣る。アグドナよりは速い。

ジャンプ力は身軽ゆえの高さはあるが、単純な脚力によるジャンプ力はサーガルのほうが高い。

持久力や耐久力はエルタス人の中で最も低く、大怪我をした場合の生存率も最も低い。女性は男性よりも骨が丈夫ではあるが、それでもエルタス人の中では最も低耐久の部類である。

生命力の強い女性達は自然や原生生物に対して対処する能力に長けているため、アウトリングの者が砂漠での生存率が高いなど、過酷な自然環境下でもしぶとく生き残れる例として顕著に表れる。

対人戦はそこまでは強くはなく、また都会の者でなければ他の人種と争うことはまず無いが、仮にやむを得ず対人の肉弾戦をする場合は小回りを利かせての闇討ちや、相手の懐に先に飛び込み、噛み付きやナイフ、足の鉤爪など小さな得物での急所を狙う戦法をとる。ナイフによる切り付けと噛み付きと鉤爪による蹴りはアウトリングの女達の十八番である。

総合してネウリアの女性は衝撃による威力はほとんど無いが、弓の精度や刃物による裂傷と失血のダメージにかかっていると言える。

男性が戦う場合

男性は素手だと女性と違って非力である。

しかし男性ならばある程度の飛行が可能なため、有利な位置を取ったり、敵の同行を確認したり、先に逃げたりする事が出来る。女性までとはいかなくとも嘴はそれなりに強いため、噛み付いて攻撃することもある。そして悲鳴もある意味では武器である。遠くまで良く聞こえるため、仲間がいればすぐに駆け付ける。

ネヴリャンでは原生生物に立ち向かう際には男性も女性も協力する。都会においては用心棒や商売人のネウリアには男性も時々いるが、後方援護がメインである。

武器に関しては男性も弓なら扱うことができ、射撃精度は女性と同じくらいである。

ネイティブネウリア

ネヴリャンにて記述

都会ネウリア

都会ネウリアにて記述

アウトリング

アウトリングにて記述

余談

名前の由来は「Raven」のアナグラム。新設定において最初にネウリアとして描かれたキャラが矢桐ゆんで、更にその当時は男女の外見さが現在のように明確に分かれておらず、ゆんも鳥に近い体格をしていた。

モチーフに関して、デザインにおける生物要素としては鳥類と羽毛恐竜ではあるが、全体図や風貌としては「妖精(ドワーフやホビット)」と、「宇宙人」という要素もある。特に、羽毛が全てなくなった際は極めて宇宙人めいた風貌をしている。

概念的な要素としては「人形」や「二次元(主にアバターなどの『架空の肉体』を示す)」もあり、これらは特に男性ネウリアの性質に顕著。

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