私はフリーランスのアーティストで、様々な作品に熱心に取り組んでいます。使える限りの時間と資源を全て商業用の企画や作品に費やしてきました。あらゆる内容の絵を描くのが好きな身にとって、これ以上に理想的な環境は無いと思います。

……しかし、個人的な創作を抱えながら長く支援される作品を作り続けないといけない作家に特有の困難についてもお話したいと思います。
何かしらの構図やイメージが突然浮かんだとき、即座に鉛筆とスケッチブックを手にしますが、ところが!一時停止してしまうのです。一旦深呼吸して、スケッチブックに備忘録として短いメモを書き残し、元の作業に戻ります。こういった場合に「その次の機会」はなかなか思うように訪れてくれません。

では私の創作はどんなのかと言いますと


初めに、半未来的なファンタジー/SF世界であるラエクテルナ(Raekterrna)です。
一般的にラエクテルナは、マオル界(Maol realm)と物質界という2つの現実の層が共存し、相互に影響し合う二元的なワールドです。
その上にはエーテルの星、ヌメン(Numen)が輝いており、エーテルは世界の全存在と、ラエクテルナに住むすべての生物に浸透しています。

エーテル(Aether)は世界のエネルギーであり、マオル界は世界の「形而上学的」な層で、独自の層構造を持っています。
マオル界とエーテルは、一般的にスピリチュアルな側面や超心理学、超常現象と結び付けられますが、実際マオルは物理学の法則の中に存在する空間です。この知識の多くは一貫して副次元に分類されているローレムの科学界の理論(多元宇宙の概念に似てる)に残されています。

エーテルは、(現実的な認識では)超自然的な現象や動き、存在等の燃料や原因であり、おぞましいバイオフィールドや物質界の様々な領域のエネルギーなどとも関連しています。エーテルの力により、地球上ではフィクションとみなされたり、科学的に証明されていないような多くの現象が、ラエクテルナでは一般的な日常生活の一部となっています。

マオルは形而上学的な存在の領域であり、一般的にはマオルドワラーズ(Maol dwellers) または マオバイタス(Maobytes)と呼ばれています。
その中でも特筆すべきは、アニマ(Animas) と呼ばれるエーテルを共有する生物です。アニマは人間のパートナーとつながりを持ち、特定の能力を与える代わりに、有形世界の経験や情報を得たり、アニマと人間の関係の複雑さなどをさらに探求する機会を得たりするといいます。アニマは同時にこれらの情報を利用して、マオル界のイメージを形成しているとも言われているという。

人間と同様、個々のアニマは独自の個性と経験を有しますが、同時にマオル界の科学者、改革者、情報提供者のようでもあります。

ラエクテルナの人々にとって、マオルとその住人の存在、そしてエーテルの法則は、文化、宗教、そして全体的な考え方に古代より組み込まれている共通知識です。 

ラエクテルナ以外にも、メキヤ(Mekiyah)、ロンゴルークス(Lungaroux)、メキヤのハーピィー達(mekiyan harpies)、竜人族とサロの呪い(Dragon people and the curse of Saroh)などのファンタジー世界を手掛けています。

そしてオフィシャルCOサポートアーティストとして関わらせて頂いているビロウスの世界観に関しても、サーガルのゲイダー(ビロウス公式漫画の1話に「ゲド」として登場)やアルバなど、ビロウスの世界観に登場する種族のキャラクターを所有しています。どれもかなり歴史の古いキャラで、あまり表沙汰にする機会はありませんでしたが兼ねてより一緒に過ごしてきたキャラクター達でもあります。

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