タリクシアン・ストーカー

タリクシアン・ストーカーの一例

タリクシアン・ストーカー(Talyxian-Stalker)とはタリクシアン生物の一区分。ネコ科の動物に似た形態と性質を持つ。

「タリクシアン・ストーカー」という名称は専門用語または学名の扱いであり、エルタス人からは単に「猫」と呼ばれる。主にタル南部、マゴイシタなどの森林型のタリクシアン植生に生息する。ゴールドリングなど市街地・文明化された領域にも一定数が存在する。一般的な野生動物のひとつであるが、一部の個体はより文明的な振る舞いを持つことがある。

姿・性格共に個体差が非常に大きく、食性などの生態ごと全く異なることもある。

共通の特徴としてはとても頑丈な身体と、強力な顎を持つ。寿命は最低でも200年ほどで、長ければ300年は生きる。

形態

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  ヒゲを持つタリクシアン・ストーカー

灰色の血液と筋肉を持つ。頭部および四肢、背中、尾などの特定個所に硬化した体毛を持ち、無機質な外観を備えるが、これは機械とは異なる。

個体差が非常に大きく、四足歩行、頑丈な顎、部分的に無機質な外見を持つといった共通の特徴以外に、その姿に法則性を見出すことが困難である。

虫の触覚に似た一対のヒゲを持つ個体もおり、鼻づらの一定の位置にある窪みから生えている。

「目」に該当する感覚器官は特に規則性がなく、一対の目をもつもの、それ以上の数を持つもの、顔の左右で目の数と形状が一致しないものなど、個体によって数や形状、位置は非常に様々なパターンがあり、複雑である。また、これらは自発的に発光することはない。

「耳」や「鼻」に該当する感覚器官に関する設定は未定。

通常、鳴き声によるコミュニケーションは行わないが、特殊な発声器官を持ち、目的によっては人の声など様々な音を真似て発することがある。

生態

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  タリクシアン・ストーカーの「みぞれ」。捕食を行わないタイプで、貝や着生型原生生物と共生関係にあり、かんなのような口で貝などの表皮についたミネラルや栄養膜などをけずりとって食べる。

共通して高い知性を持つが、人語および文明的生活への適応は環境や好奇心など、その個体を取り巻く条件に強く依存する。タリクシアン植生に生息するストーカーの多くは野生動物としての生き方に順応しており、エルタス人に関わるきっかけや目的がなければ言葉を喋れないことが多い。

動物としての性質が強く、思考や意識は利己的な目的に寄っており、他者への手助けを自発的に行うことはない。

主にネズミや虫などのタリクシアンの小動物を捕食するが、上図の「みぞれ」のようなタイプも存在するため、一概にすべてが同じ食性を持つとは限らない。

大型のストーカーは条件下によってはエルタス人を食うことがある。

繁殖・生殖器

雌雄それぞれネコ科の動物に似た生殖器とメスは下腹部に乳房を持つが、オスは体外に露出した睾丸を持たない。また雌雄ともにやや飛び出た肛門を持つ。

参考画像：タリクシアン雌雄の生殖器の一例(閲覧は18歳以上かつFur Affinityに登録している場合のみ可能)

基本的に両性具有の状態で産まれ、毛を掻き分けて探さないと見つからないほどの小さい陰核と小さい膣を持ち、体内に精巣と卵巣がある。乳首は出生時は腹にある。多くはここから成長に応じて性別が変動する。成長途中で意思に反して異なる性別になるなど、各自の性嗜好や、好きな相手の性別や、繁殖に纏わる環境、自己認識などによって複合的に決まる。完全な雌雄の形で固定される以外にも、両性の特徴を備えた状態で成獣となる個体などもいる。

※これらは暫定かつ不確定の情報です。今後大きく変更される可能性があります。

人々との関係

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  「無名のタリクシアン」、食芸人として知られているオスのストーカー。戦前のゴールドリングの祭りにて、牛など大型の生き物を丸呑みにするパフォーマンスを行っていた。

エルタス人からは基本的に「獣と人の中間的な存在」として認識されている。

人々からの認識はストーカーの個体それぞれの立ち振る舞いや生活様式にも大きく左右される。動物同然の生き方をしているならば単なる獣として見なされ、人間的な振る舞いを持つものならば、その様相や人々との関わり具合によっては「人」として認められることもある。

ゴールドリングでの扱い

ゴールドリング国内に一定数が存在し、通常は野生動物として扱われるが、一部の個体は「タリクシアン人種」として、人の一種として認められる。

多くは「喋る野良猫」のような扱いを受けている、あるいは実際にその通りな生活を持っているが、エルタス人を真似てより「人間的な」仕草を持とうとする個体も存在し、振る舞いや能力次第で職や住居を持つことが可能。職を持つ場合はエルタス人の手伝いや動物的な性質を生かした補助作業などを任されていることが多い。

レイン歴70年以降の法改正により、役所等で正式な手続きを経ることで人権を取得することが可能になったが、これには住居と定職の有無など一定の条件を満たしている必要があり、「いかに人として認められる社会生活を持っているか」が強く試される。

人権の前提が完全ではないため、「タリクシアン」という呼称に侮蔑的ニュアンスがある、エルタスとタリクシアン・ストーカーが恋愛関係を持つと強い好奇の目にさらされる等、エルタス人の間にはやや差別的な認識がある。

ギャラリー

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  タリクシアン・ストーカーの「ゴハンタキ」トラやクマに近い性質を持つ

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  タリクシアン・ストーカーの「スポア」

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  タリクシアン・ストーカーの幼体「モワモワ」

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  タリクシアン植生の森林部に生息するストーカーの「ホント」

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  ゴールドリングに住むタリクシアン・ストーカーの「ユーク」。彼は人間的な生活に強い興味を持っているタイプである。

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  衣服を纏ったユーク

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