タリクシアン植生: Difference between revisions

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[[File:Thekan.png|thumb|タリクシアン植生の草原~森林地帯[[セケン]]を探索する[[サーガル]]達]]
[[File:Thekan.png|thumb|300px|タル北東部のタリクシアン植生の草原および森林地帯「[[セケン]]」を探索する[[サーガル]]達]]


'''タリクシアン植生'''([[Talyxian_Biomes|Talyxian Biomes]])<br/> [[タリクシアン|タリクシアン]]系生物のコロニー。[[惑星タル|タル]]内における全植生の大部分を占める。<br/> &nbsp;
'''タリクシアン植生'''([[Talyxian_Biomes|Talyxian Biomes]])とは、[[タリクシアン|タリクシアン]]系生物のコロニーとなる植生。[[惑星タル|惑星タル]]における全植生の大部分を占める。


== '''生態''' ==
当項目では主に「植物」とされるものについて述べるが、[[タリクシアン|タリクシアン]]生物の動物・植物の境目が曖昧である関係上、厳密な区分によるものではない。


厳密には動物・植物の違いや種という概念さえも曖昧であり、全く異なる姿の生物同士であっても交配することが多い。[[エルタス植生|エルタス系植物]]のような'''葉緑素を持たない'''が、光合成および地熱や岩石の分解などによってもエネルギーを得ることができる。<br/> <br/> 主に'''赤'''や'''紫'''、'''白'''、'''灰色'''、'''黒'''などの色を持ち、動物のように移動するものもある。<br/> <br/> 北方の原生林や[[マゴイシタ|マゴイシタ]]等の巨大なタリクシアン植生深部には酩酊作用をもつガスや精神への何らかの働きかけが確認されており、そこで[[エルタス人|エルタス人]]が正気を保ったまま活動するために呼吸器具や知覚フィルター等装備の必要がある。<br/> <br/> タリクシアン系生物自体は塩分を代謝することができず、エルタス系生物や塩を取り込んだ場合、その全体または臓器が徐々に黒くゴムのように硬質化し、その中心部に塩の結晶を含む。これらは長い時間をかけてコロニーの外部に塊として排泄される。タリクシアン系生物のなかにはエルタス人を捕食するものも多いが、血液にも含まれる彼らにとって有害な塩分を取り除くためではないかと言われている。<br/> &nbsp;
== '''形態''' ==


== '''文明との関わり''' ==
[[File:Talyxian biome Shigu food.png|thumb|300px|タル北方に存在する植物の一部。それぞれ食用出来る。詳細記事:[[シーグの食物]]]]


[[エルタス|エルタス]]の集落や林を侵害するため有害であり敵視される一方で人体にとって無害なものは食用とされ、硬質な部位が建材になる等、人々の生活に利用されるものも多い。可食であるか確かめるため何人もの重罪人に毒見させるのが一般的となっており、それらは死亡するまで続けられる。<br/> <br/> 塩分を代謝することが出来ない生態の関係から、侵害を受けた集落では飲み水や土地を薄い塩水で消毒する。<br/> <br/> 塩分を取り込んだタリクシアン系生物が長時間かけてコロニーの外部に排泄した、中心に結晶化した塩を含むゴム状の黒い塊は「ひぞみ」「のんぼん」など地方によって様々な呼び名を持ち、まじないに用いられる。<br/> <br/> 安全でかつ美しい姿や香りを持つものは観賞用として売買されることも多い。素材としては[[エルタス人|エルタス人]]にとって欠かすことはできず、生活用品や建材、薬品、武具など様々な品に加工される。[[ゴールドリング|ゴールドリング]]東部では岩場に球体の実をつけるものが特産品として栽培され提灯や器などに利用する。これらの素材はほとんど、加工前に塩水消毒される。<br/> &nbsp;
共通する特徴として、全ての「タリクシアンの植物」は'''葉緑素を持たない'''ため、[[エルタス植生|エルタスの植物]]とは一目で区別出来る外見をしている。
 
主に'''赤'''、'''桃'''、'''紫'''などの赤系統、または'''白'''、'''灰'''、'''黒'''などの灰系統の色を持つ。青味がかった紫や灰のものも存在する。
 
赤系統のものは特に、生き物の血管や筋肉、内臓などを彷彿とさせるもの、血のような液体を持つもの、触手状の生物が束になったようなもの、動物のように移動するもの、他の生物に対して捕食性のあるものなど、外見・生態共にグロテスクで異様な特徴を持つものが多い。
 
灰・青系統は動かないか、無害なものが多い。
 
葉緑素は無いが、光合成および地熱や岩石の分解などによってもエネルギーを得ることができる。
 
肉質のものはその見た目通り、動物の肉と栄養価にほとんど違いが無い。<br/> 動物・植物の違いはおろか、種という概念さえも曖昧であり、全く異なる姿の生物同士であっても交配することが多い。
 
北方の原生林や、[[マゴイシタ|マゴイシタ]]等の巨大なタリクシアン植生域深部では「[[瘴気|瘴気]]」と呼ばれる、酩酊作用をもつガスや精神への何らかの働きかけが確認されている。
 
全[[タリクシアン|タリクシアン]]生物の例にならって、塩分を嫌う。[[エルタス|エルタス]]生物を捕食する等で塩分を摂取し蓄積した場合は[[タリクシアン#「ひぞみのんぼん」|ひぞみのんぼん]]として排出する。
 
== '''人々との関わり''' ==
 
[[エルタス|エルタス]]の集落や林を侵害するため有害であり敵視される一方で、人体にとって無害なものは食用とされ、硬質な部位が建材になる等人々の生活に利用されるものも多い。可食であるか確かめるため何人もの重罪人に毒見させるのが一般的となっており、それらは死亡するまで続けられる。
 
塩分を嫌う生態の関係から、侵害を受けた集落では飲み水や土地を薄い塩水で消毒する。
 
安全でかつ美しい姿や香りを持つものは観賞用として売買されることも多い。素材としては[[エルタス人|エルタス人]]にとって欠かすことはできず、生活用品や建材、薬品、武具など様々な品に加工される。[[ゴールドリング|ゴールドリング]]東部では岩場に球体の実をつけるものが特産品として栽培され提灯や器などに利用する。これらの素材はほとんど、加工前に塩水消毒される。
 
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== '''境界植生''' ==
 
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File:Bordering_Regions_and_Resin_trees.jpg|年代不詳。タル北東部アスタナ~セケン近辺。サーガル族はレオノの服装で、樹脂の木など素材の下調べにやってきたようだ。軽装であることから、人里が近くにあることが伺える。様々な植物の中にはエピソード4『12人ぼっちの平原』によく登場するつくし型の草もみられる。この草は生育条件によってだいたい紫~ベージュ~水色に色を変える。
</gallery>
 
タリクシアン植生において森との境界にある領域は通常の植生と異なる形態を持ち、植生外に対する仕切りとして機能する。このような領域を「境界植生」と見做す。
 
例として[[アスタナ|アスタナ]]の森林地帯とその領域外を隔てる境界は比較的変異性が低い植生からなり、植物相の形状にエルタスの植物のような規則性を持ち、呪術師やレオノ北部の民の糧を生み出している。これは、この地に長く[[タリクシアンの狼|狼]]が住まい、植生の分断を続けた結果と考えられる。もちろん、森林の内部はこの限りでない。
 
絵に描かれているようなタリクシアン森林帯と砂漠の境界は北部全域の生活圏で見られるものであり、北方の人々にとってなじみ深い風景である。画面奥に見える黄色味がかった地平線が砂漠。


== '''ギャラリー''' ==
== '''ギャラリー''' ==


{| border="0" cellpadding="1" cellspacing="1" class="article-table article-table-selected" style="width: 500px;"
<gallery heights="400" perrow="3" widths="400">
|+ Sample of Talyxian-Plants
File:Magoishita.png|タル南東部に存在するタリクシアン植生の森「[[マゴイシタ]]
|-
File:1397395203.kp-yoshi img 13042014 192740.png|タリクシアン植生の植物を食べる[[西方サーガル]]のルイク
! scope="col" | [[File:Magoishita.png|thumb|[[マゴイシタ]]]]
File:1370162496.mick39 honto3.png|タリクシアン植生の森に棲む[[タリクシアン・ストーカー]]の「ホント」
! scope="col" | [[File:1397395203.kp-yoshi img 13042014 192740.png|thumb|タリクシアン植生の植物を食べる[[西方サーガル]]のルイク]]
File:Neighborhood of black swamp.png|「[[マゴイシタ]]」の付近にある黒沼と、そのほとりで椅子に腰かけている[[アグドナ]]の女性。ここは観光地になっており、沼の近くには宿泊施設もある。マゴイシタは場所によっては危険の伴う領域ではあるが、[[職業#庭師|庭師]]や商人達の通る道が敷かれており、森にさえ入らなければ交通の安全は確保されているため、このような観光施設や観光団体も存在する。
! scope="col" | [[File:1370162496.mick39 honto3.png|thumb|タリクシアン植生の森に棲む[[タリクシアン・ストーカー]]の「ホント」]]
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Latest revision as of 17:30, 5 May 2020

タル北東部のタリクシアン植生の草原および森林地帯「セケン」を探索するサーガル

タリクシアン植生(Talyxian Biomes)とは、タリクシアン系生物のコロニーとなる植生。惑星タルにおける全植生の大部分を占める。

当項目では主に「植物」とされるものについて述べるが、タリクシアン生物の動物・植物の境目が曖昧である関係上、厳密な区分によるものではない。

形態

タル北方に存在する植物の一部。それぞれ食用出来る。詳細記事:シーグの食物

共通する特徴として、全ての「タリクシアンの植物」は葉緑素を持たないため、エルタスの植物とは一目で区別出来る外見をしている。

主になどの赤系統、またはなどの灰系統の色を持つ。青味がかった紫や灰のものも存在する。

赤系統のものは特に、生き物の血管や筋肉、内臓などを彷彿とさせるもの、血のような液体を持つもの、触手状の生物が束になったようなもの、動物のように移動するもの、他の生物に対して捕食性のあるものなど、外見・生態共にグロテスクで異様な特徴を持つものが多い。

灰・青系統は動かないか、無害なものが多い。

葉緑素は無いが、光合成および地熱や岩石の分解などによってもエネルギーを得ることができる。

肉質のものはその見た目通り、動物の肉と栄養価にほとんど違いが無い。
動物・植物の違いはおろか、種という概念さえも曖昧であり、全く異なる姿の生物同士であっても交配することが多い。

北方の原生林や、マゴイシタ等の巨大なタリクシアン植生域深部では「瘴気」と呼ばれる、酩酊作用をもつガスや精神への何らかの働きかけが確認されている。

タリクシアン生物の例にならって、塩分を嫌う。エルタス生物を捕食する等で塩分を摂取し蓄積した場合はひぞみのんぼんとして排出する。

人々との関わり

エルタスの集落や林を侵害するため有害であり敵視される一方で、人体にとって無害なものは食用とされ、硬質な部位が建材になる等人々の生活に利用されるものも多い。可食であるか確かめるため何人もの重罪人に毒見させるのが一般的となっており、それらは死亡するまで続けられる。

塩分を嫌う生態の関係から、侵害を受けた集落では飲み水や土地を薄い塩水で消毒する。

安全でかつ美しい姿や香りを持つものは観賞用として売買されることも多い。素材としてはエルタス人にとって欠かすことはできず、生活用品や建材、薬品、武具など様々な品に加工される。ゴールドリング東部では岩場に球体の実をつけるものが特産品として栽培され提灯や器などに利用する。これらの素材はほとんど、加工前に塩水消毒される。

 

 

境界植生

タリクシアン植生において森との境界にある領域は通常の植生と異なる形態を持ち、植生外に対する仕切りとして機能する。このような領域を「境界植生」と見做す。

例としてアスタナの森林地帯とその領域外を隔てる境界は比較的変異性が低い植生からなり、植物相の形状にエルタスの植物のような規則性を持ち、呪術師やレオノ北部の民の糧を生み出している。これは、この地に長くが住まい、植生の分断を続けた結果と考えられる。もちろん、森林の内部はこの限りでない。

絵に描かれているようなタリクシアン森林帯と砂漠の境界は北部全域の生活圏で見られるものであり、北方の人々にとってなじみ深い風景である。画面奥に見える黄色味がかった地平線が砂漠。

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