タリクシアン・ストーカー

タリクシアン・ストーカーの数例

タリクシアン・ストーカー(Talyxian Stalker)とはタリクシアン生物の一区分。動物型のタリクシアンであり、四足歩行の形態を持ち自律した活動を行う。

主にタル南部、マゴイシタなどの森林型のタリクシアン植生に生息し、ゴールドリングなどの市街地・文明化された領域にも一定数が存在する。一般的な野生動物のひとつであるが、条件によっては人間的な振る舞いと生活様式を持つことがある。

大凡肉食または雑食の動物に似た生態を持つが、姿・性格共に個体差が非常に大きく、食性などの生態ごと全く異なることもある。共通の特徴として四足歩行の形態、とても頑丈な身体、強力な顎を持つ。

「タリクシアン・ストーカー」という呼称は一般的ではなく、人々からは各個体の大きさや振る舞いに合わせてネコやキツネなど様々な呼び名で扱われている。（※暫定）

部分的に無機質な外観を持つが、これは機械とは異なり、ロボットやサイボーグにはあたらない。

形態

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  タリクシアン・ストーカーの一例。

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  タリクシアン・ストーカーの「スポア」。

灰色の血液と筋肉を持つ。頭部、および四肢、背中、尾など体の特定の個所に硬化した体毛を持ち、無機質な外観を備える。

外見の個体差が非常に大きく、四足歩行、頑丈な顎、部分的に無機質な外見を持つといった共通の特徴以外に、法則性を見出すことは困難である。

寿命は個体ごとに異なるが、数百年を超える個体もいるとされる。

顔

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  ヒゲを持つタリクシアン・ストーカー。

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  タリクシアン・ストーカーの「リンゴ」。

前述したように、外見的特徴において一定の法則を見出すことは困難であるが、傾向として、その頭部に「顔」として整ったパーツを備えていることは少なく、多くは「辛うじて顔と認識できる」ような、いびつな外観を持っている。

「目」に該当する感覚器官は特にいびつで規則性がなく、一対の目をもつもの、それ以上の数を持つもの、顔の左右で目の数と形状が一致しないものなど、数や形状、位置には個体によって非常に様々なパターンがある。また、これらは自発的に発光することはない。

「耳」や「鼻」に該当する感覚器官に関する設定は未定。

虫の触覚に似た一対のヒゲを持つ個体もおり、鼻づらの一定の位置にある窪みから生えている。

鳴き声

通常、鳴き声によるコミュニケーションは行わないが、特殊な発声器官を持ち、目的によっては人の声など様々な音を真似て発することがある。

ネコのような一定のパターンの鳴き声は持たないが、鳴く際は「キョッキョッ」という、サルの吼え声にやや似た鳴き声を出すことが多い。

生態

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  タリクシアン植生の森林部に佇む、タリクシアン・ストーカーの「ホント」。

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  タリクシアン・ストーカーの「ゴハンタキ」。トラやクマに近い性質を持つ。

共通して高い知能を持つが、人語の使用および文明的生活への適応は、その個体を取り巻く環境や各自の好奇心などの条件によって異なる。

タリクシアン植生の領域に生息するストーカーの多くは野生動物としての生き方に順応しており、エルタス人に関わるきっかけや目的がなければ言葉を喋れないことが多い。

動物としての性質が強く、思考や意思は利己的な目的に寄っており、他者への手助けを率先して行うことはない。

食性

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  タリクシアン・ストーカーの「モワモワ」。小型の原生生物を捕食している。

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  タリクシアン・ストーカーの「みぞれ」。捕食を行わないタイプで、貝類生物や着生生物と共生関係にあり、かんなのような口で貝などの表皮についたミネラルや栄養膜などをけずりとって食べる。

主にネズミや虫などのタリクシアンの小動物を捕食するが、上図（右）の「みぞれ」のような捕食を行わないタイプも存在するため、一概にすべてが同じ食性を持つとは限らない。

大型のストーカーは条件下によってはエルタス人を食うことがある。

生殖器・性別の仕組み

メスは下腹部に乳房を持ち、オスは体外に露出した睾丸を持たない。また雌雄ともにやや飛び出た肛門を持つ。

参考画像：タリクシアン雌雄 生殖器の一例 (閲覧は18歳以上かつFur Affinityに登録している場合のみ可能)

通常は両性具有の状態で産まれ、毛を掻き分けて探さないと見つからないほどの小さい陰核と小さい膣を持ち、体内に精巣と卵巣がある。乳首は出生時は腹にある。多くはここから成長に応じて性別が変動する。成長途中で意思に反して異なる性別になるなど、各自の性嗜好や、好きな相手の性別や、繁殖に纏わる環境、自己認識などによって複合的に決まる。完全な雌雄の形だけでなく、両性の特徴を備えた状態、どの性別にも当てはまらない状態など、複雑な形の性を備えることがある。

※これらは暫定かつ不確定の情報です。今後大きく変更される可能性があります。

人々との関係

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  近代ゴールドリングの一光景。この地域で「野良猫」として生きているタリクシアン・ストーカー、それらに餌やりをするサーガル。

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  ゴールドリング日常漫画より。病院を訪れたヤジさんとモワモワと楽しそうに交流するシロクロ。シロクロは「なお病院」の待合室で飼われているタリクシアン・ストーカーの幼体であるが、ストーカーにしては利発で賢く、流暢に人語を扱えるため、飼われているというよりは人間の子供のような扱いを受けている。

エルタス人からは基本的に「獣と人の中間的な存在」として認識されているが、どのように扱われるかはストーカー各自の立ち振る舞いや生活様式によって大きく左右される。

動物同然の生き方をしているならば単なる獣として見なされ、人間的な振る舞いを持つものならば、その様相や人々との関わり具合によっては「人」として認められることもある。

ゴールドリングでの扱い

ゴールドリング国内には一定数が存在し、通常は野生動物として扱われるが、一部の個体は「タリクシアン人種」として、人の一種として認められる。

多くは「喋る動物」のような扱いを受けている、あるいは実際にその通りな生活を持っているが、エルタス人を真似てより「人間的な」仕草を持とうとする個体も存在し、振る舞いや能力次第で職や住居を持つことが可能。職を持つ場合はエルタス人の手伝いや動物的な性質を生かした補助作業などを任されていることが多い。

レイン歴70年以降の法改正により、役所等で正式な手続きを経ることで人権を取得することが可能になったが、これには住居と定職の有無など一定の条件を満たしている必要があり、「いかに人として認められる社会生活を持っているか」が強く試される。

人権の前提が完全ではないことと、タリクシアン特有の性質や感覚に基づいた行動や仕草は時に非常識に映ることがあるため、エルタス人からはやや差別的な認識を持たれており、例としてエルタスとタリクシアン・ストーカーが恋愛関係を持つと強い好奇の目にさらされることがある。

ギャラリー

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  「無名のタリクシアン」、食芸人として知られているオスのストーカー。戦前のゴールドリングの祭りにて、牛など大型の生き物を丸呑みにするパフォーマンスを行っていた。

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  ゴールドリングに住むタリクシアン・ストーカーの「ユーク」。彼は人間的な生活に強い興味を持っており、人権の取得に向けて努力している。

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  モワモワとその友達のシロクロ。動物的な性質が強いモワモワに対してシロクロは人間的な振る舞いと性格を持っており、対照的なコンビである。

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