タリクシアンのイタチ

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タルのイタチ

タルのイタチ (Tal's Weasels)、別名「キラー・ランドシュリンプ」とも。

マゴイセケンなどの森林部を原産とするタリクシアン種の生物。エルタスタリクシアンにそれぞれ作用する二種類の毒を有しており、森の中ではそれほど強力な生物とは言えないが、人里に現れるものは気が荒い事で有名。

形態

原産地では、苗床になる大型着生植物の関係上、最大二メートル以上の大きさに成長するが、都市部の人々が目にするものは最大でも150センチメートルを超えない。

黒い表皮は硬く、細かいトゲに毒を持っている。甲殻をきれいに剥くことが出来る。肉は灰色で、食べることはできるが、美味なものではない。

足や胴体の毒は主にエルタスに作用し、頭上のはさみの毒はタリクシアンに作用するものと考えられている。

イタチに刺されると、口の中に甘酸っぱい味が広がり体の痛みで半日歩けなくなる。

生殖の仕組み

雌雄の区別はわかっていない。

卵生で、10センチメートルほどの卵をタリクシアン樹の中に産み付け、その中で子ども時代を過ごす。

頭の上の手で樹を丹念に調べ、空洞を見つける。大半の空洞は、もっと小型の生物が棲んでいることの証明である。イタチはそれらの生物をつまみ出し、自分の子どものためのベッドとする。

孵化した幼体はすぐに共食いを始めるため、最終的に木の外へ出てこれるイタチは一匹のみである。

幼体は最大1メートルにまで成長するが、都市・都市周辺部のものは廃屋や民家を利用する為に、小型であり、多くは50センチにならないまま外に出てくる。

生態

単独か、または3匹から6匹ほどの群れを形成する。

雑食性で、タリクシアン素材であれば建築物や服を食い荒らす。タリクシアンの死体は良い食べ物であり、また人間(エルタス人種)の毛皮は彼らの好物である。

人々との関わり

民家に近づくイタチを追い払おうとするサーガル.

その生態上、イタチの生活は建築物と切り離すことができない。

セイルザーンおよびゴールドリング付近にはもともと生息していなかったが、人々が材木を輸入して使うようになった事で、イタチが流入した。

輸入した材木を解体するときに時折幼体が入っていることがある。気付かないまま成体に成長し、騒動になることがある。

また、砂漠で生きる術をもたないので、郊外の廃屋や納屋などで育ったものが群れを作り、餌を求めて都市部に移動してくることがある。この場合はサイズもそれなりに大きいことが多く、かなり危険。

レオノ建築において材木にイタチがすむことは珍しくないので、定期的に「イタチおとし」が行われている。

利用

飼育が確立されており、動きが早く、気が荒く、知名度も十分であり、ゴールドリングの祭りにおけるコロシアムのショーでは定番の生物と言える。なお、飼育には許可が必要。

ビロウス漫画第三話『縁日にて』において戦士が戦っているイタチは、材木ごと輸入された幼体をゴールドリングの生物品種か医療施設でショーのために育てたものである。 野生の成体は素材にそれほど価値がなく、輸送によってパーツが傷つき見た目を損ないやすいため、生きたまま輸入されることはない。

素材の中では背中の皮が有名。硬さとクッション性の両方に優れるため、鎧の接続部や、警察の制服の腹部防具などに用いられている。椅子の足や手袋にも利用される。

 

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