タリクシアン・アソシエーター
タリクシアン・アソシエーター(Talyxian-Associator)は、犬科の動物に似た性質を持つタリクシアン生物。
原種は「狼」として扱われ、家畜種は「犬」として扱われる。狼と犬とで姿は似ているが生態は全くの別種と言える。
狼・犬共に、タリクシアン・ストーカーとは違って個体ごとの姿の違いはほぼ存在しない。
人語は操れないものの、知能は高い。
狼のアソシエーター
アソシエーターの原種。惑星タルにおいて「狼」と呼ばれる存在で、北部に群れで生息する。
人々からは神聖な動物として扱われ、特に戦前のシーグでは最も主な信仰対象であり、中でもシグのサーガル達は全ての狼をシグ語で「森の神」を意味する言葉として『ジン』と呼ぶ。
何も食べず、生殖も行わないが非常に長命。
言葉は話さないが全て己の意思を持って行動しており、人が飼いならすことは出来ない。
紀元前はかなりの数がみられたようだが、現代は殆ど姿を見せなくなり、森の奥で伝説的な生物となっている。
形態
翼状に折り畳むプレートパーツを持ち、これを光合成に用いる。飛行能力は無い。
翼の一部は非常に鋭利な切れ味を持っており、「狼の剣」とも呼ばれ、屈強なタリクシアン植生の肉質植物を容易く切り倒すことが出来る。
頭部にあるクレーンのアームに似た部分はサーガルからは「牙」と呼ばれるがアグドナからは「角」と呼ばれる。
全ての個体が一体成型で、死ぬとそれきりだという。恐らくルーターが直接生み出して野に放していると思われる。
色はみな全て白で、例外は無い。
生態
季節ごとに森を出て、境界となるタトラなどの瘴気が及ばず日光の強い場所に集団で集まり、翼を広げて光合成を行う。十分にエネルギーの貯蔵を終えると森に帰る。
口はあるが食事は取らず、鋭い牙は他の大型タリクシアン生物を殺すためだけのもので、生物の個体調整を行っているものと考えられる。
人々との関わり
『森のルールの権化』として北方サーガルを中心にシーグの人々から信仰の対象とされている。
捕えられたり、装飾品にする等の目的で死体を利用されることはある。
牙から作られた印鑑や頭骨から作ったヘルメットなどの狼の体を用いて作られた道具は特別な意味を持つ儀式的なアイテムとなる。
レインのジンの場合など、人々と共に行動する場合は必ずその狼自身の独自の意思で行動し、ペットと主人のような関係は決して成立しない。
犬のアソシエーター
アソシエーターの家畜化された種。惑星タルにおいて「犬」として扱われる存在。主にゴールドリングを中心に、南部の都市部や市街地で見られる。
狼と違い寿命が短く、食事や繁殖も行う。外見は似ているがエルタス基準で考えるとほぼ別種。
アソシエーターは個体ごとの姿の違いを持たないが、犬に限っては毛の色に関して個体差がある。
形態
狼との大きな違いでは翼を完全に失っていることがあげられる。
狼にあった牙の部分も大きく変化しており、より柔らかく柔軟性のあるやや触手状のパーツに変化している。この部分はダウンジングマシンのように機能し、地面や近くにあるものを調べることが出来る。従って活動する上においては猫のヒゲのように重要な器官であり、この部分を失うとまともに動くことが出来なくなるとされる。
色は茶色または灰色が多い。極まれに簡単な模様を持つものもいるが多くは全身単色。
生態
生殖器官と消化器官共に発達しており、雑食性で何でも食べる。
生殖に関しては恐らく有性生殖ではない。
タリクシアン・ストーカーとの雑種が確認されている。
人々との関わり
紀元前1000年以前の古代、後に南方サーガルのルーツとなる北方サーガルの一部と共に南部に渡ってきた「狼」のアソシエーターが起源。
やがて瘴気の無い南部の地では「狼」達は野生を失い、「犬」になってしまう。
そうしてサーガル達がアグドナ達と共同生活を始める頃には完全にアソシエーターへの信仰心が失われており、単に家畜として扱われる「犬」として定着する。
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