タリクシアンのハムスター
タルのハムスター(Tal's Hamsters)、別名「サカアルキガイ」とも。
じゃがいもとナメクジの中間のような外見をした小型のタリクシアン生物。その名通り、惑星タルにおいて「ハムスター」として扱われる生物。
セイルザーン砂漠、特に石と砂漠植物が密集している地域を原産とする。ゴールドリング周辺に生息する小動物としても親しまれてる。生物学的にはタリクシアン種の生物に分類されるが、エルタス種の貝類生物に近い性質を持つ。これは砂漠に生息するタリクシアン生物全般に共通する特徴。
形態
胴体後部に2本の短い突起上の触覚器官を持ち、これを脚として使って動き回る。かなり素早くちょこまかと動き回ることが出来るが、全体的な体の形状と重さのバランスと釣り合っていないため頻繁に転ぶ。
目は頭の上にあり、見た目は脚によく似た短い突起。動いている時など普段は頭部に引っ込んでおり、砂の上などに座った状態で周囲を見渡す時などにのみ飛び出てくる。このことから目を使って歩いているようにも見えるが、歩く時に使う脚の部分とは全く別。
口は恐らく胴体中央部のシワの中にあると思われる。
サイズはおおよそ人の手のひらにすっぽりと収まる大きさ。
皮膚の質は荒く、皺があり、例えるなら地球人のかかとの手触りに似ている。この皮膚は乾燥や塩分から体を保護する働きがある。
生態
食性は雑食性で、ありとあらゆるものを食べる。
夜行性であり、昼間は砂の中で眠ってることが多い。夜になると2本脚を積極的に動かしてせわしなく歩き回る。
砂漠における天敵は少ないが、食料が少ないため、全体的な数は少なく、散り散りに分布している。
人々との関わり
ゴールドリングの人々からは愛玩動物として飼われていることがよくある。また色や外見を変化させるために人工繁殖や品種改良も行われいる。皮膚を人工的に着色されたものも売られており、見た目が美しいためやや高値で売られる。
街のお祭りにおいては子供向けに販売される小動物として屋台でよく見られる。その場合、ピンクや緑などの安価な着色料で色を付けられていることが定番。
人々は様々な方法で飼いならそうとするが、実際に人に懐くことはない。特に子供の多くは常に傍においておこうとするが、これによって衰弱させるなどの結果にしばしば陥る。
夜行性のため、良質な砂のケージに閉じ込められていない限り、夜間に簡単に脱走する。こうして逃げ出したハムスターは街にいる野良猫や野良犬に簡単に捕食される。ハムスターの体は非常に脆く、逃げる以外のほぼ一切の抵抗手段を持たない上、都会では身を隠すための砂地もないため、砂漠と違い天敵となる猫や犬がたむろしている街中で生きていくことは不可能に等しい。このため、飼われているものは頻繁に脱走するが、野良として増えることはほぼ無い。
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