タリクシアン植生
タリクシアン植生(Talyxian Biomes)とは、タリクシアン生物のコロニー。タル内における全植生の大部分を占める。
当項目では主に「植物」とされるものについて述べるが、実際には動物・植物の違いや種という概念さえも曖昧であり、厳密に分けることが出来ない。
特徴
共通して全て葉緑素を持たないため、エルタスの植物とは一目で区別出来る外見をしている。
主に赤、桃、紫などの赤系統、または白、灰、黒などの灰系統の色を持つ。
生き物の血管や筋肉、内臓などを彷彿とさせたり、血のような液体を持つもの、触手状の生物が束になったようなものなど特にグロテスクで異様な外見を持っているものもある。
動物のように移動するもの、肉食植物のように通りかかった生物を捕食するものもある。
葉緑素は無いが、光合成および地熱や岩石の分解などによってもエネルギーを得ることができる。
動物との違いが曖昧であり、肉質のものはほぼ肉と変わらない栄養価などが得られる。全く異なる姿の生物同士であっても交配することが多い。
北方の原生林や、マゴイシタ等の巨大なタリクシアン植生域深部では「瘴気」と呼ばれる、酩酊作用をもつガスや精神への何らかの働きかけが確認されている。
全タリクシアン生物の例にならって、塩分を嫌う。エルタス生物を捕食する等で塩分を摂取し蓄積した場合はひぞみのんぼんとして排出する。
人々との関わり
エルタスの集落や林を侵害するため有害であり敵視される一方で、人体にとって無害なものは食用とされ、硬質な部位が建材になる等人々の生活に利用されるものも多い。可食であるか確かめるため何人もの重罪人に毒見させるのが一般的となっており、それらは死亡するまで続けられる。
塩分を嫌う生態の関係から、侵害を受けた集落では飲み水や土地を薄い塩水で消毒する。
安全でかつ美しい姿や香りを持つものは観賞用として売買されることも多い。素材としてはエルタス人にとって欠かすことはできず、生活用品や建材、薬品、武具など様々な品に加工される。ゴールドリング東部では岩場に球体の実をつけるものが特産品として栽培され提灯や器などに利用する。これらの素材はほとんど、加工前に塩水消毒される。
ギャラリー
タル南東部に存在するタリクシアン植生の森「マゴイシタ」
タリクシアン植生の植物を食べる西方サーガルのルイク
タリクシアン植生の森に棲むタリクシアン・ストーカーの「ホント」
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