タリクシアン
タリクシアン(Talyxian)とは、惑星タルに生息する生物分類の一つ。動植物双方を含む。タルの生物相の大多数を占め、タルの自然環境のほとんどがタリクシアン植生の領域に属する。その多くはエルタス生物および地球の生物からは大きくかけ離れた、異質で複雑な姿と生態を持つ。
タリクシアン・ストーカーやルーターなど一部の種は部分的に無機質な外観を持つが、これは機械とは異なり、ロボットやサイボーグにはあたらない。
エルタスとは対になる分類と言え、エルタス人の文明においても自らとは異なる存在として明確に区別される。
※このページでは新設定の情報のみを記載しています。旧設定や変更前の設定等は「過去の設定群アーカイブ」をご覧ください。また、過去掲載されていたルーターとストーカーの暫定設定についてはタリクシアンの設定詳細(暫定)をご覧ください。
概要
動物と植物の境界が無く、その様相は複雑かつ多様であり、特定の法則性に基づいて分類することは困難。「種」の境界を持つかすらも曖昧で、同一種でなくとも形質的に近ければ配合が出来る、また環境に応じて全くの別種に変わるなど不定・流動性が強く、厳密な定義や基準を定めることは出来ない。
エルタスや地球の生物と比較した際の特異性として、顕著なものでは
- 動物は赤い血を持たない
- 植物は葉緑素を持たない
- 雌雄以外の性別を持つものがある
- 環境によって性別が変わるものがある
- 同一種でも条件によって有性生殖と無性生殖を行うものがある
- その種自身での生殖行動を一切行わないものがある
- 全く違う外見と生態を持つものが遺伝子的に同一であることがある
- 一見近類と思えない種でも条件によって配合や混種ができることがある
- 遺伝子的に近似であれば、植物と動物の「接ぎ木」ができることがある
等が挙げられる。
生物学的には動植物の差が存在しない一方、様相に基づいて動物型・植物型と大まかに区別することは出来る。しかし、植物が動物のような振舞いを、動物が植物から発生するなどこちらも不定・流動性が強く、その時点の形態に基づいた便宜上の呼称でしかない。
厳密にタリクシアン生物であると分類しきれない生き物も多くおり、タリクシアンでありながらエルタス生物に近い性質を示す生物もいる。また、エルタス植物の多くは純粋なエルタスではなく、部分的にタリクシアンの特徴を持つ。
定義上では原生生物の内に含まれ、発生元などは謎に包まれている。
動物型タリクシアン
移動型や、自律して行動し、エルタス人に対して一定の意識や反応を見せる生物が主にこれに当たる。
共通する特徴として、多くは黒~暗灰色の血を持つ。部位によって白やオレンジ色の体液を持つ種もある。
猫型、犬型、鼠型、鳥型など多種に及び、人々からは該当する動物名で呼ばれるが、鳥と羽虫の区別が無いなど、呼び分けにおいて生物学に基づいた厳密な基準は無い。
また、「貝」から派生した生物も多く、馬型の貝ウマ、牛型の貝スイギュウ、山羊型の貝ヤギなどが存在する。
植物型タリクシアン
定着・固着型の生物が主にこれに当たるが、自律して移動するものもあるため、やはりエルタスや地球の植物の基準からは大きく離れている。
共通する特徴として葉緑素を持たない。色相を基準に、赤、橙、紫などの赤系統、白、灰、黒などの灰系統に大まかに分かれる。青味がかったものも存在するが、緑色のものはエルタス植物との混種を除いて存在しない。
動物のように移動する種、他の生物を能動的に捕食する種や、寄生性など未知の驚異を持つ危険な種の他、安全で加工や鑑賞に適した種など、多種に及ぶ。
北部~東部の植生にある一部の種は、「瘴気」と呼ばれる精神や脳に何らかの作用を及ぼす気体を発することが確認されている。
詳細記事:タリクシアン植生
呼称
「タリクシアン」という言葉はエルタス文化圏においては一般に専門用語や学名のような扱いで、口語で使われる限りではゴールドリング居住のタリクシアン・ストーカーの一部など、ある程度の文明と知性を持ち、人種と見なせるものへの種族名として使う。それ以外の野生生物や家畜に対しては単に「犬」や「馬」など、人々の認識に基づいた呼称を用いる。いずれも文化や人それぞれの基準に依存するため、同一種が地域によって全く異なる名称で呼ばれていることもよくある。
なお、タリクシアン・ルーターに対しては、その存在が認知されている場所では「先生」と呼ばれている。
タリクシアンと塩
塩分を嫌うため、エルタスの文化圏では有害なタリクシアンからの侵害や襲撃に対し、塩を主な対抗・防衛策として用いる。
タリクシアン生物の体に塩分が実際どのように作用しているかは不明。多くは塩分にさらされると弱るか沈静化する。食肉・生活用品として加工される際も、人体に有害な変異性を抑えるために塩で消毒するか、一定期間塩漬けにする過程が踏まれる。
セイルザーンやコルビロウス塩湖周辺など高濃度の塩分が含まれる場所に生息するタリクシアン生物の多くは、穏やかな気質や低い変異性など、エルタスへの害が少ない性質を持っていることが多い。
ひぞみのんぼん
エルタス人を捕食するなどして、能動的に塩分を摂取したタリクシアン生物が排泄する物体。単に「ひぞみ」や「のんぼん」など、地方によって様々な呼び名を持つ。
ゴムのような硬質の黒い物体で、その中心には塩の結晶がある。捕食したエルタス人の血液に含まれる塩分を取り除くための仕組みではないかと言われている。非常に長い時間をかけてその個体またはコロニーの外部に塊として排泄する。
高濃度の塩分を持つものを摂取した場合は消化せずに丸ごと包む場合もある。エピソード2『シーグの暗雲』に登場するゲドは、バクーから貰った塩袋のお守りのおかげでこの作用を引き起こし、未消化のままひぞみのんぼんとして排出され生還した。
塩の結晶はエルタス文化圏ではまじないに用いられ、ひぞみのんぼんが発見されるとナイフなどで外皮を割って取り出される。
人々との関係
エルタス人全種族に共通してタル全土における最大の脅威であるため、各地で特有の対策方法が設けられている。広範囲の地域にわたり撃退だけでなく、狩猟や加工技術を発達させることで産業の中心となっており、そちらの意味でも生活と切り離すことができない。
山岳および砂漠地帯にはあまり多くの生物は見当たらないが、主に森林地帯に潜む生物は非常に凶暴で危険なものが、それも数多く住んでおり、そのまま郊外を歩くのは大変危険で、馬車や牛車などの乗り物、ボディーガードなどの利用が推奨される。観光地や商隊の多く通る地域では需要の多い業務で、地元の生物に詳しい猟師や盗賊番がガイドをかねていることもあり、それほど高価でない値段で雇える。なお、生物に対する対策能力はサーガルが最も優れている。
無害であり比較的扱いやすい種は家畜化され養殖や畜産が行われる他、馬や牛などは乗り物や動力として利用されたり、犬やハムスターは愛玩動物としても親しまれている。
家畜は多様にあるが、よく知られている家畜(主にウシ、ウマ、ブタ、ヒツジなどに該当する草食動物型の生物)のほとんどは貝類に属する。これらは基本的に大人しく、改良も簡単であるが野生化も早い。肉の品質も良く、使用用途としては乗り物の他、牛乳にあたるものとして貝ウシの分泌液「貝ミルク」の生産が南部の酪農家によって盛んに行われている。タリクシアン生物の例に漏れず、専門家によって一見近い種とは思えないもの同士の交配・改良も行われる。
タリクシアン生物一覧
以下のカテゴリーページも参照
区分
動物型
植物型
総合記事:タリクシアン植生
食用生物
ギャラリー
「タリクシアン・ストーカー」に区分される生物。この個体はタルにおけるヒョウなど大型猫科の役割を持つ。
「タリクシアン・アソシエーター」に区分される「狼」(画面上)と「犬」(画面下)
危険な雑食生物「ドンドコ」
凶暴な生物であるタリクシアンのイタチ
愛玩生物としてポピュラーなハムスター
荷車の牽引に利用される「ウニウシ」 第四話『12人ぼっちの平原』より
タリクシアン植生の森に佇むタリクシアン・ストーカー
タル南東部に存在するタリクシアン植生の森「マゴイシタ」。肉のような外見をした不気味な木々が生い茂る。
ゴールドリングにて、街に現れた凶暴な触手状の生物に対抗する人々
「貝ウマ」に跨り「貝ミルク」を売るネウリアの女性
シシブクロの頭部
タリクシアン・ストーカーの「モワモワ」とその周辺の環境
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様々な野生生物を狩るモワモワ
余談
名前の由来は「Lynx Cat」のアナグラム。旧タリクシアンことタリクシア族のデザインから分かるように、当初はネコ科動物の要素のみに基づいた種族だった。
新旧のタリクシアンおよびタリクシアのイラストが同時に掲載されていた2009~2011年頃には、「ビロウスの世界ではネコ科の要素を持つ種族は全てタリクシアと呼ばれる」という設定が存在した。勿論その時期の基準は現在廃止されている。
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