コダス・ミゾリ

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現代のゴールドリングにある薬屋「こだす屋」とその店主、コダス・ミゾリさん。

コダス・ミゾリ(Mizori Kodas)とはネブリャンの女性。ネブ山脈出身、現ゴールドリング在住。

プロフィール

ゴールドリングにて「こだす屋」という薬屋を営むネブリャンの女性。

ネブリャン移住者の第一世代で、ネブ山脈の出身。当時ゴールドリングではまだ一般的でなかったネブリャン人種が職を得るのは相当な苦労があったという。

移住当初は言葉も通じず、後述する初期の稼業においても門前払いされることが当たり前だったが、個々の症状に的確な調合をする知識と判断力が認められ、今では業界でその名を知らないものはいないほど。

こだす屋

薬品を扱う店はゴールドリングの街のあちこちに存在し、料理用香辛料ばかり扱う店もあれば呪術用品の専門店、家畜用の薬品店や塗り薬屋など多種多様。その中でもこの「こだす屋」は日用から処方薬、まじないまで様々な薬品と原料を売る薬屋だ。

アーケード街の少し奥に位置するこの店の1番の売れ筋は店名入り紙袋に詰められた独自調合の丸薬で胃腸の不調によく効くという。次に売れているのは長期保存の効く滋養強壮の水薬。瓶に入って並んだ色とりどりの薬は見ているだけで飽きない。すぐに使える薬だけでなく、原料となる動植物や鉱物も扱っている。軒先に吊るされたドンドコ肝の干物は刻んで少量を粥に混ぜれば発汗作用があり風邪に効くそうだ。薬には有害な生物を原料としたものもあるため、そういった強力な薬の処方には医師の処方箋が必要になる。

ネブ山脈からゴールドリングへの移住も間もない頃、生活が安定せず荒んだ暮らしを送る同郷者も多い中、食品端材を扱う倉庫で廃材を譲り受けるよう頼み、そこから薬品を加工し日銭に替えて食いつないでいたが、やがて街中の業者を回って食品端材を選定から加工まで行うようになったのが現在のこだす屋の原形だそうだ。紆余曲折を経て、今ではこだす屋は地域になくてはならない馴染みの一軒となった。


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