アグドナ
アグドナ(Agudner)とは、ヤギ、アルパカ、リャマ、シカなどの偶蹄類、ウサギ、リス、ブタ、イノシシ、サル、クマ、サイ、そして人間など様々な哺乳類に似た姿をしたエルタス人。
完全なる哺乳類であり、 ビロウス内の種族では最も人間に近い性質と特徴があり、サーガルやネウリアには当てはまらない人間的な特徴を外見内面共に多く持つ。
サーガルとほぼ同等の非常に大きな人口がある。主な生息地は南部と東部の地だが、ネウリアの集落(西部)を除いた惑星タルの大陸ほぼ全域に広く分布している。北方の者は南部・東部と違い数は少ないが極一部が生息している。
※このページでは現在、現行の基準で決定稿となった新設定の情報のみを記載しています。旧設定や変更前の設定等は「ビロウス 設定面の歴史」項に記載されています。
概要
サーガルと全般的に仲が良く、特に南方サーガルとの繋がりは非常に歴史が長く、数々の文明技術を共に発展させてきた。(後述)
手先が器用であるため多くの工芸品や発明物などの開発や製作に秀でている。
指先の構造的に道具が無くとも軽くネジを締めたり金槌の代わりに出来ることや、更にネウリアと違って反復作業に弱いなどの短所も無いため、アグドナほぼ全体を通じて職人や技師などには非常に適している。
多くのアグドナの職人・技師などがタルの文明の発展に貢献した傍ら、
シーグ支配時代には多くのアグドナの職人達が技術奴隷として拉致され、シーグ軍のための兵器を開発させられる等の歴史もある。
姿、振る舞い、性格共にエルタス三種族の中では最も人間に類似しており、
サーガルやネウリアはあまり「感情的な固執」というものをしない反面、アグドナは非常に強い「感情による執着やこだわり」などを見せる。
例を挙げればサーガル達は同じ群れの者であれば誰とでも子供を授けたり、更に子供に関しても同じ群れ内の子供であれば誰の子供であろうが気にせずに平等に面倒を見るが、
アグドナ達は特定のパートナー以外との性行為を好まなかったり、子供に関しても実子に拘るという違いがあり、
そのような「感情による立ち振る舞いの差」は最も地球人の感覚に類似しているものであると言える。
形態面
サーガルやネウリアと違って明確なリファレンスシートはまだ存在しないが、デザインに関しては2015年以前に発表されたものはほぼ全て決定稿のデザインであると称することが出来る。(当ページの冒頭に掲載しているアグドナの男性など。)
2015年以前のビロウス公式作品にも時折登場しているが、現行のデザインと照らし合わせるとボツデザインも多いため注意。
全体的な特徴
他のエルタス人よりも更に人型に近い姿をしており、女性には乳房が存在するというのがサーガルやネウリアとの大きな違い。
動物的な要素としてはヤギなどの偶蹄類に似た特徴があり、黒から茶色~黄褐色の体毛、2~6本のツノがある。
ツノは左右にコブのように生えてきて、長さなどが左右対称でないことも多い。
ツノは1本の場合もあるが、生え方は頭の片方に寄っているか少しずれているかなどで、サイやユニコーンのように鼻先や額の中心にあるような生え方はしない。(過去のイラストにある、額に1本あるタイプはボツデザイン。)
毛の生え方にはアルパカのようなタイプとヤギのようなタイプがある。
染色を行ってる場合以外では青や緑の毛は存在しない。
成熟年齢はサーガルより少し遅い。
顔
マズルは低めで鼻先は下を向いており、ヤギと人間の中間的な顔をしているが、
鼻の形状は人間の鼻というよりも「非常に短くて下を向いているサーガルの鼻」に近い。
首周りをアルパカのような厚い毛が覆っていることもある。
アジア人を彷彿とさせる長い吊り目と黒い瞳はアグドナの特徴。
瞳孔はヤギ等の偶蹄類と同様に横長気味もしくは横長に四角い。
牙と歯
イノシシに似た感じの牙があり、あまり大きくはないが一部の個体(特に男性)は外から見えるものもいる。
歯はブタの歯に似ていて、前歯と犬歯と臼歯がある。そのため完全雑食動物であり、非常に多くのものを食べる事ができる。
鳴き声
サーガル等と違いあまり動物的な鳴き声は出さないが、
地声は低めで、「ブルルル」など唇や喉を震わせる音も使う。
手と足と尻尾
手の指の数は4本で、親指と薬指にあたるものは短く、人差し指と中指にあたるものは長い。
脚は他のエルタス人同様に[[1]]。
足の蹄は偶蹄類と同様の二股に割れた蹄。(一本蹄の場合もある)
上向きに立ち、広がるような毛をした短い尻尾がある。
生態面
全体的に大人しくて優しい気質で、何事もなく静かに平和に暮らせることを望んでいる。
正義感も強いため、悪人などを集団で私刑にかけることもある。
その反面、嫉妬深いという短所もあり、自分より優れたスキルを見ると吸収しようとする。
性格
性格は複雑で多様であり、サーガルやネウリアよりも多くのパーソナリティを持つためより幅広く色々な人がいる。
基本的には平和的で大人しい種族ではあるが、
他のエルタス人には無い「感情的な執着」による特性が非常に強い。(例:パートナーや技術などへの嫉妬)
これはアグドナがエルタス内では唯一、授乳による子育てを行う種族であるからという理由が大きい。
アグドナは悪人に対して集団リンチ(私刑)を行うことがあるが、これはアグドナがサーガルと違って恨みを抱きやすく、
感情が高ぶると暴力的になるためで、現行犯のような「明らかに悪い奴」を見つけると集団で暴行を加える。
これについては対象が誰から見ても明らかに悪人である場合でなければ、見逃されることが多い。
社会性
社会面においては一般的に工芸に秀でており、アグドナの多くは鍛冶屋や職人や技師になる。
行商人達が売る工芸品の大半がアグドナの職人によるものであり、そしてサーガル達が身につけている装甲の多くもアグドナ達が築き上げた製作技術に起源がある。
このように技術方面においては大きな革新をもたらしている。
家族形態が社会形態に密接しており、異性・同性、そしてサーガルとの異種カップルを含んだ様々なカップルによる親と子供によって構成される大家族から、一つの工場や学校などが成り立っていることがよくある。
性差
男女の関係や扱いも地球における人間と同じで、筋肉などは男性のほうが発達する。
女性には人間同様の乳房が存在し、育児の際にも授乳を行う。
そのため力仕事などは通常男性の役割であり、女性アグドナの性格や振る舞いなども地球における一般的な女性に類似しているものと考えてもよい。
サーガル達との共同生活を始める以前のアグドナは同種の圧(男同士の争い)を繰り広げていた男系社会だったらしく、かなり野蛮な種族だったようだ。
恋愛と性的傾向
恋愛に関して、男性は師弟関係における同性愛が多い。サーガルの男性との同性愛も多い。
女性は同じアグドナの男性と同種異性婚をしていることが多い。サーガルの文化と比べるとややパートナーへの独占欲が強く、女性はサーガルに比べて実子に拘る。
もちろんその上で、大勢の家族をかまえていたりもする。
サーガルの男性とアグドナの男性の同性愛者に関して、多くの場合はアグドナの男性が「受け」の立場についているらしい。
発明
アグドナの発明で有名なものに「櫛」がある。櫛はノミとりにも使われる。
櫛が発明される以前は、手の構造の都合から毛づくろいするという文化がなく、ただお互い寄り添うだけだった。
サーガルには毛づくろい文化があるため、ゴールドリングではサーガルにしてもらった毛づくろいを返すために櫛を発明したと言われている。(実際はもっと古くからあったという説もある)
これはサーガルがアグドナの文明向上を促し、協力関係を確固としたエピソードの一つとしても使われていて、近代では学校などで教えられる。地球における、人類の火の開発などに近い。
原始時代
アグドナは元々各地に点在しており(ネブ山脈を除く)、決まった集落などを作らず岩穴や洞穴などに住んでいたようだ。
サーガルと出会う以前、協力を始める以前の南方アグドナはかなり野蛮な種族だったらしい。基本は男同士が争い、男が女を守るといったような男系社会。
北方のアグドナは数が少なく、北方サーガルの歴史同様に情報はあまり無いが、一般的に物静かで、北方サーガルの群れに極稀に混じっていることもあったようだ。
アグドナの起源や原始時代の文明に関してはまだ謎が多い。
食性
人間や豚や猿のような完全な雑食性。
咀嚼できるため、基本的に調理されているものなら何でも食べる。
サーガルに関しても同様のことが言えるが、タルでは動物の植物の差があまり無いため食材に関して動植物の差による大きな問題は無い。
サーガルとの関わり
南部では南方サーガルと長きに渡って協力し、ゴールドリングなどの文明を築き上げてきた。
中部~東部の地でも南部の地の延長であるアグドナと南方サーガルの強い繋がりが存在する。
具体的にはアグドナがサーガルに守ってもらう形で、互いの種族が文明を発達させてきた。
そのため全体的に見れば「サーガルが父」「アグドナが妻」といったイメージが存在する。
この過程により、アグドナは元々持っていた文明体系を失った。
これについてはまだ全て判明していないが、かつてアグドナは同種の圧(男同士の争い)を繰り広げていた男系社会だったと予想される。
現在はアグドナ人単独で暮らしていることが殆ど無い。
文明や性へのセンスはほとんどサーガルに準ずるが、パートナーや実子への感情的な拘りはアグドナ特有。
アグドナにサーガルと生活を共にしている者が多い理由として、
サーガルが持ち得る感性と勢いがアグドナにとっては魅力的らしく、
そのセンスを少しでも多く手に入れようとするが故、という部分もある。
アグドナ達が興味と関心を持ち欲しているのは自然法則を見抜く目で、
サーガルは本能的にそのような自然法則を見抜く目(特に原生生物に関する直観的な所)に長けている為、
サーガルの持ち得るそのスキルを手に入れるべく腐心をする。
サーガルがごく自然とその手のスキルを日常的に使っているのを、アグドナはそれを技術として固定化しようとしている。
戦闘スタイル
主な武器
ハンマー、メイス、大弓、大剣、斧、自動弓、銃等。
他のエルタス人と違い、武器であれば殆ど装備可能。重い盾も装備可。
サーガル同様に接近~中距離を得意とする。
アイテムと装備可能な道具が多いため、しっかりと武装すれば恐らくエルタス人の中で一番強いと思われる。
素手の場合
蹄による殴打、蹴り、角を構えた頭突き。
格闘術の型は最も多い。走って勢いをつけることもでき、立ち止まった状態からもパワーのある技を繰り出せる。打撃技属性。
肉体面に関しては、他のエルタス人に比べると「耐久」方面の能力が高く、豊富なスタミナと粘り強さがある。
この能力は産業面においても大いに発揮される。
素手ではサーガルほど強い攻撃力は持たないが、その分豊富な武装が可能であるため、攻撃面は武装次第である。
戦闘能力と戦闘技法
走り出した時の最高速度はエルタス人の中で最も遅い。 持久力はサーガルに劣るがネウリアよりは高い。
フィジカルでは一番強いため、特に重装備が出来ることと、威力のある近接打撃と遠距離攻撃の両方ができることが強みである。
自分から追いかけていく戦いにはまったく向いておらず、
防衛や少人数の戦闘に向いていて、狩りや掃討戦には向いていないと言える。
守りは強いが、自分から攻め入るのは全く不得意とするため、そういった面が弱点である。
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