タリクシアン・ルーター: Difference between revisions

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[[File:A Rooter.png|thumb|タリクシアン・ルーターの一人]]
[[File:Rooters Example.png|thumb|350px|タリクシアン・ルーターの例。左からドクター・シボー、エレナ、デルタ。]]


'''タリクシアン・ルーター([[Talyxian-Rooters|Talyxian-Rooter]])'''は、[[タリクシアン|タリクシアン]]生物に属する知的生命体。二足歩行で人型の姿をしている。
'''タリクシアン・ルーター'''([[Talyxian_Rooters|Talyxian Rooters]])は、[[タリクシアン|タリクシアン]]生物に属する知的生命体。[[着生生物|着生タイプ]]のように直立しているが、動物タイプのように歩きまわることができる。人に似たその姿から、一般的に[[エルタス#エルタス人|エルタス人]]からは人種の一つとみなされている。エルタスの中で働く者('''ドクター''')と、そうでない者('''ロウナ''')に大別される。ここでは特に前者について記述する。


多くは謎に包まれているが非常に高度な知能と技術を持ち、[[惑星タル|惑星タル]]の生態系および[[エルタス|エルタス]]人種に何らかの干渉を行う。
部分的に無機質な外観を持つが、これは'''機械とは異なり、ロボットやサイボーグにはあたらない。'''


[[エルタス|エルタス]]よりも歴史が古く、未知の技術を古来から有しているがその詳細や起源は一切明らかにされていない。
不可思議な種族であり、その出自には謎が多い。[[エルタス|エルタス]]にとって未知の知識をタリクシアン間で共有しており、なおかつエルタス人との言語による意思疎通が不自由なく可能な唯一の種族。[[ゴールドリング|ゴールドリング]]の建立に直接かかわったことが公式の最古の記録として残されている。


どのルーターも名前に必ず「Dr.(ドクター)」と付き、[[エルタス人|エルタス人]]の口語間ではルーターという種族自体を漠然と示して'''「先生」'''や'''「先生達」'''と呼ばれることが多い。
特にゴールドリングではその多くがエルタスおよびタリクシアンに対する指導・医療職に従事しているため、エルタス人からは人権を持ち人として働くタリクシアンルーターを指して「先生」や「ドクター」と呼ぶことが一般的になっている。


== '''生態''' ==
== '''生態''' ==


[[File:Talyxian rooter Elena.png|thumb|タリクシアン・ルーターの「エレナ」]]
ドクターは直立二足歩行を行い、[[タリクシアン|タリクシアン]]でありながらエルタス言語による意思疎通を行うことができる。ロウナは歩行に不向きであり、言語というよりも音楽に近い言葉で話すという違いがある。


[[エルタス人|エルタス人]]とは大きく異なる生体構造を持ち、多くは不明だが基本的に通常の生物と同じような生殖や食事などは行わない。
同じく白いタリクシアンである[[タリクシアン・アソシエーター|タリクシアン・アソシエーター]]の[[タリクシアンのオオカミ|オオカミ]]に類似しており、'''<span style="color:#FF0000;">生殖と食事を行わない。</span>'''オオカミが光合成をおこなうのに対し、ルーターは動力を生まれつき持っているエネルギーバンクに依存しており、それが尽きるまでが寿命となる。


繁殖に関しても何らかの極めて特殊な方法を経由しているため個体数が少なく、非常に長命で、少なくとも[[タリクシアン・ストーカー|ストーカー]]よりも更に長寿。
個体数は少ないが、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]では比較的多くみられる。寿命は個体ごとにかなり異なり、数百年を超える者もいるとされる。ルーターの寿命は役割に依存しているようで、エルタスの世界で人として働いている者のほとんどはエルタスと同程度の寿命のようだ。
 
また、白いタリクシアンであるため、基本的に他の[[タリクシアン|タリクシアン]]の捕食対象にならない。食用可能な個所が無く、捕食者タイプのタリクシアンからは壁や建物のようなものとして映る。
 
== '''性格''' ==
 
一般的に穏やかで理知的だが、[[エルタス|エルタス]]の世界で人として働いている者には多くの性格的な個性が見られる。こういったルーターには質疑応答以外のコミュニケーションや無駄を好むといった一面もある。
 
エルタスからの問いかけにエルタスの言葉で応答することに特化した[[タリクシアン|タリクシアン]]生物であり、タリクシアンからのエルタスに対するコミュニケーションインターフェース的な役割であると古くより自称している。問いかけには医者ならば明快な答えを、教育職ならば好奇心を引き出すような返答を、など業務にあった返答を選ぶが、様々な理由により回答できないことには「回答できない」とはっきり答えることが特徴的である。
 
ルーター同士、ないしタリクシアン同士でのコミュニケーションは原則タリクシアンコミュニケーションで行われる。が、人として暮らしているドクターはそういった状況でもエルタス言語でのコミュニケーションを同時に行うことが珍しくなく、彼らが「無駄を好む」と言われる所以であり、エルタス人には好ましく感じられるようだ。


== '''分布''' ==
== '''分布''' ==


基本的に[[エルタス人|エルタス人]]や他の[[タリクシアン|タリクシアン]]の生息域からは一歩離れた場所におり、[[エルタス|エルタス]]が踏み込めないような領域にも存在する。
[[ゴールドリング|ゴールドリング]]。また、後期の[[シーグ|シーグ]]


極少数が[[エルタス|エルタス]]の生活圏に存在するが、現行の設定では[[ゴールドリング|ゴールドリング]]での存在のみが確認出来る。
人里に居住しているルーターの殆どはドクターであり、エルタスとの意思疎通を目的としている。それ以外のルーターは居住可能区域からはるかに離れた[[タリクシアン|タリクシアン]]領域に存在しているとされ、詳細はわかっていない。


== '''文化''' ==
ロウナの一部は古くより[[ゴールドリング|ゴールドリング]]の旧庭園(コルビロウス塩湖北東部に位置する小島)に存在していた個体のみが確認されている。
==='''エルタスに対して'''===
高い知性から[[タリクシアン]]の中では最も[[エルタス]]と容易な意思疎通や会話が可能な存在ではあるが、その上で感性や価値観などは根底的に異なる。


ほぼ全てが謎の存在であり実体の多くは表面化していないが、一部は[[エルタス|エルタス人]]の生活圏に混じって研究者や医者として職を持っていることもある。
=== '''起源について''' ===


人々の政治に直接係わることはないが[[ゴールドリング|ゴールドリング]]内では特殊な立場にいるため、求められれば意見することもある。
生殖を行わないルーターの発生起源は[[タリクシアンのオオカミ|タリクシアンのオオカミ]]と同様、謎に包まれている。


==='''タリクシアンに対して'''===
ロウナは[[ゴールドリング|ゴールドリング]]の旧庭園に最初から数体存在し、ドクターはその後ロウナに呼ばれるようにしてどこからかやってきたという。今も入れ替えは続いているが、プロセスは極秘事項であり明らかにされていない。ルーターがどこから来る、死んだらどうなる、ロウナに関する詮索は一種のタブーであり、神聖、不可侵領域として扱われている。
[[タリクシアン・ストーカー|タリクシアン・ストーカー]]をはじめ、他の[[タリクシアン|タリクシアン]]生物をその目的の為に何らかの方法で使役している。


タリクシアン内での独自の刑法を持っているらしく、[[エルタス|エルタス人]]を捕食するなどで一定以上の害を及ぼした[[タリクシアン・ストーカー|タリクシアン・ストーカー]]を裁くなど何らかの基準を敷いている。
== '''人々との関係''' ==


同時に[[エルタス|エルタス人]]達の「罪」を記憶しており、[[タリクシアン・ストーカー|ストーカー]]が捕食したエルタス人が一定の罪を重ねた者であった場合、そのストーカーはタリクシアン内の刑法では裁かれないというルールがある。
タリクシアン・ルーターという呼称は一般的ではなく、通常は名前あるいは先生の呼称で呼ばれる。


== '''人々との関係''' ==
前述のとおり[[ゴールドリング|ゴールドリング]]に存在するルーターの多くは研究者や医者として職を持っている。[[タリクシアン|タリクシアン]]であるため、本来は人権を所有しておらず、条件付きで「人間」として扱われる。古くよりエルタスへの多くの協力を行っているルーターは敬意の念と共に親しまれており、人としての扱いは法律と無関係に人々の間で了解されている。この点で最近になって人権が適用されるケースが現れ始めた[[タリクシアン・ストーカー|タリクシアン・ストーカー]]と異なる。
 
ルーター自体が何かを作る、高い技術力を有することはほとんど無く([[アグドナ|アグドナ]]のほうが手先は器用である)あくまでエルタスとの文字・会話コミュニケーションを通して導く、知識を展開する役目に集中している。例えば、医療職に従事するルーターであれば、診察や処方の指定などの医学的指導がメインであり、実際の手術などはエルタスの医者によって行われる。
 
不可思議な種族ではあるが、ゴールドリングでは古くより存在しているため、その出自に疑問を持たれることはほとんど無い。これは、ルーター自身が法整備に導いたことが歴史に残っていることもあるが、何より「エルタスを導こうとするタリクシアン」であることを自称しており、その認識が一般的に受け入れられている。南で最も身近なタリクシアン生物は[[タリクシアンのイヌ|イヌ]]で、犬は人を手伝うものだから、人々にとって受け入れやすかったのだと考えられる。
 
後期は文化指導のために[[シーグ|シーグ]]にも数体渡った。すでに[[レイン・シルヴェス|レイン]]と[[タリクシアンのオオカミ|狼]]の信仰が浸透していたため、あまり数多くは必要とされなかったようだ。


[[エルタス人|エルタス人]]の口語間ではルーターという種族名よりも漠然と'''「先生」'''と呼ばれることが多い。
また、ゴールドリングにタリクシアンの人種がいることは他の地域でも知られているため、ルーターを初めて見た外国人が困惑する、恐怖するなどの拒絶的な反応を見せることは特に無い。


その他の認識も大抵は「凄い技術を持っていて、普通の人にはわからないことを沢山知っている医者や研究者の人達」として知られているくらいで、その実態や技術の仕組みなどの多くは公にされていない。
=== '''政治への関与''' ===


エルタスの口語とは違い、各[[タリクシアン|タリクシアン]]の名称を「タリクシアン・〇〇」の形式での正式名で取り扱うため、ルーター達の会話はエルタス人目線では専門用語が多用される極めて難しい会話として映りその内容を理解できる者は少ない。
[[ゴールドリング#血の石・血の輪|血の輪・血の石]]は人の血を持ち人に非ず」という法律に基づき、人であるルーター(ドクター)は政治への直接関与を行わないが、助言者としての職を持つ者がいる。


[[ゴールドリング|ゴールドリング]]内における法律では動物にも人間にも当てはまらない特殊な扱いの存在で、ゴールドリング議会と全ルーター間に特別協定が設けられている。
また、人権を持たないルーター(ロウナ)は血の輪・血の石と深い関係を持ち、ゴールドリングの立法をはじめ、治世に古くより関わっているとされる。


== '''ギャラリー''' ==
== '''ギャラリー''' ==


{| border="0" cellpadding="1" cellspacing="1" class="article-table" style="width: 500px;"
<gallery heights="400" perrow="3" widths="400">
|-
File:Talyxian_rooter_Delta.png|ドクター・デルタ
! scope="col" | [[File:Talyxian rooter Delta.png|thumb|タリクシアン・ルーターの「Dr.デルタ」]]
File:Talyxian rooter Elena.png|ドクター・エレナ
! scope="col" | [[File:Licca.jpg|thumb|タリクシアン・ルーターの「リッカ」]]
File:Dr Cibo Rooter.png|ドクター・シボー
! scope="col" | [[File:1424191470.kp-yoshi resize dr.adam ref .png|thumb|タリクシアン・ルーターの「Dr.アダム」(Mick39氏デザイン、KP-YOSHI氏仕上げ)]]
File:A Rooter.png|ドクター・デルタ
|}
File:Licca.jpg|ドクター・リッカ
 
File:1424191470.kp-yoshi resize dr.adam ref .png|ドクター・アダム
== '''ページ一覧''' ==
</gallery>


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{{LinksJP}}


[[Category:生物と種族]] [[Category:タリクシアン]] [[Category:新設定]] [[Category:知的生物一覧]] [[Category:原生生物一覧]]
[[Category:生物]][[Category:タリクシアン]]

Latest revision as of 17:30, 5 May 2020

タリクシアン・ルーターの例。左からドクター・シボー、エレナ、デルタ。

タリクシアン・ルーター(Talyxian Rooters)は、タリクシアン生物に属する知的生命体。着生タイプのように直立しているが、動物タイプのように歩きまわることができる。人に似たその姿から、一般的にエルタス人からは人種の一つとみなされている。エルタスの中で働く者(ドクター)と、そうでない者(ロウナ)に大別される。ここでは特に前者について記述する。

部分的に無機質な外観を持つが、これは機械とは異なり、ロボットやサイボーグにはあたらない。

不可思議な種族であり、その出自には謎が多い。エルタスにとって未知の知識をタリクシアン間で共有しており、なおかつエルタス人との言語による意思疎通が不自由なく可能な唯一の種族。ゴールドリングの建立に直接かかわったことが公式の最古の記録として残されている。

特にゴールドリングではその多くがエルタスおよびタリクシアンに対する指導・医療職に従事しているため、エルタス人からは人権を持ち人として働くタリクシアンルーターを指して「先生」や「ドクター」と呼ぶことが一般的になっている。

生態

ドクターは直立二足歩行を行い、タリクシアンでありながらエルタス言語による意思疎通を行うことができる。ロウナは歩行に不向きであり、言語というよりも音楽に近い言葉で話すという違いがある。

同じく白いタリクシアンであるタリクシアン・アソシエーターオオカミに類似しており、生殖と食事を行わない。オオカミが光合成をおこなうのに対し、ルーターは動力を生まれつき持っているエネルギーバンクに依存しており、それが尽きるまでが寿命となる。

個体数は少ないが、ゴールドリングでは比較的多くみられる。寿命は個体ごとにかなり異なり、数百年を超える者もいるとされる。ルーターの寿命は役割に依存しているようで、エルタスの世界で人として働いている者のほとんどはエルタスと同程度の寿命のようだ。

また、白いタリクシアンであるため、基本的に他のタリクシアンの捕食対象にならない。食用可能な個所が無く、捕食者タイプのタリクシアンからは壁や建物のようなものとして映る。

性格

一般的に穏やかで理知的だが、エルタスの世界で人として働いている者には多くの性格的な個性が見られる。こういったルーターには質疑応答以外のコミュニケーションや無駄を好むといった一面もある。

エルタスからの問いかけにエルタスの言葉で応答することに特化したタリクシアン生物であり、タリクシアンからのエルタスに対するコミュニケーションインターフェース的な役割であると古くより自称している。問いかけには医者ならば明快な答えを、教育職ならば好奇心を引き出すような返答を、など業務にあった返答を選ぶが、様々な理由により回答できないことには「回答できない」とはっきり答えることが特徴的である。

ルーター同士、ないしタリクシアン同士でのコミュニケーションは原則タリクシアンコミュニケーションで行われる。が、人として暮らしているドクターはそういった状況でもエルタス言語でのコミュニケーションを同時に行うことが珍しくなく、彼らが「無駄を好む」と言われる所以であり、エルタス人には好ましく感じられるようだ。

分布

ゴールドリング。また、後期のシーグ

人里に居住しているルーターの殆どはドクターであり、エルタスとの意思疎通を目的としている。それ以外のルーターは居住可能区域からはるかに離れたタリクシアン領域に存在しているとされ、詳細はわかっていない。

ロウナの一部は古くよりゴールドリングの旧庭園(コルビロウス塩湖北東部に位置する小島)に存在していた個体のみが確認されている。

起源について

生殖を行わないルーターの発生起源はタリクシアンのオオカミと同様、謎に包まれている。

ロウナはゴールドリングの旧庭園に最初から数体存在し、ドクターはその後ロウナに呼ばれるようにしてどこからかやってきたという。今も入れ替えは続いているが、プロセスは極秘事項であり明らかにされていない。ルーターがどこから来る、死んだらどうなる、ロウナに関する詮索は一種のタブーであり、神聖、不可侵領域として扱われている。

人々との関係

タリクシアン・ルーターという呼称は一般的ではなく、通常は名前あるいは先生の呼称で呼ばれる。

前述のとおりゴールドリングに存在するルーターの多くは研究者や医者として職を持っている。タリクシアンであるため、本来は人権を所有しておらず、条件付きで「人間」として扱われる。古くよりエルタスへの多くの協力を行っているルーターは敬意の念と共に親しまれており、人としての扱いは法律と無関係に人々の間で了解されている。この点で最近になって人権が適用されるケースが現れ始めたタリクシアン・ストーカーと異なる。

ルーター自体が何かを作る、高い技術力を有することはほとんど無く(アグドナのほうが手先は器用である)あくまでエルタスとの文字・会話コミュニケーションを通して導く、知識を展開する役目に集中している。例えば、医療職に従事するルーターであれば、診察や処方の指定などの医学的指導がメインであり、実際の手術などはエルタスの医者によって行われる。

不可思議な種族ではあるが、ゴールドリングでは古くより存在しているため、その出自に疑問を持たれることはほとんど無い。これは、ルーター自身が法整備に導いたことが歴史に残っていることもあるが、何より「エルタスを導こうとするタリクシアン」であることを自称しており、その認識が一般的に受け入れられている。南で最も身近なタリクシアン生物はイヌで、犬は人を手伝うものだから、人々にとって受け入れやすかったのだと考えられる。

後期は文化指導のためにシーグにも数体渡った。すでにレインの信仰が浸透していたため、あまり数多くは必要とされなかったようだ。

また、ゴールドリングにタリクシアンの人種がいることは他の地域でも知られているため、ルーターを初めて見た外国人が困惑する、恐怖するなどの拒絶的な反応を見せることは特に無い。

政治への関与

血の輪・血の石は人の血を持ち人に非ず」という法律に基づき、人であるルーター(ドクター)は政治への直接関与を行わないが、助言者としての職を持つ者がいる。

また、人権を持たないルーター(ロウナ)は血の輪・血の石と深い関係を持ち、ゴールドリングの立法をはじめ、治世に古くより関わっているとされる。

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