南方サーガル: Difference between revisions

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[[File:BlackLance.jpg|thumb|貧乏な南方サーガル]]
[[File:1505739051.mick39 20170918s.png|thumb|350px|路上で「[[ケフバシ]]」を売る南方サーガルの若者]]


[[惑星タル|惑星タル]]南方の[[ゴールドリング|ゴールドリング]]や、その周辺に点在する農村や田舎町に住む[[サーガル|サーガル]]。<br/> [[北方サーガル|北方種]]と違い特に明確な「国」の区切りは存在せず、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]を中心としたコルビロウス塩湖周辺の地に暮らしているサーガル達が大まかに「南方種」とされている。<br/> [[レイン将軍(サーガル)|レイン将軍]]登場後の[[シーグ軍|シーグ軍]]のようながっつりとした軍勢などは持たないが、<br/> コルビロウス塩湖周辺の南部に住む者達は大方みな[[ゴールドリング#ゴールドリング自警団|ゴールドリング自警団]]に所属する。<br/> <br/> 元々食糧や生物資源の少ない地で生活していたため、ゴールドリングが出来上がる以前はとても貧しい生活をしていた。<br/> その為、早い段階から[[アグドナ|アグドナ]]との共生を始めており、南方サーガルとアグドナは長きに渡って築いている強い協力関係によって文化や技術を発展させてきた。<br/> &nbsp;
'''南方サーガル'''([[Southern_Sergals|Southern Sergals]]、'''サウザンサーガル'''とも)とは[[サーガル|サーガル]]族の一種別。[[惑星タル|惑星タル]]南部、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]やその周辺に点在する農村・町に住む。文化交流や行商の交易により東部の[[レオノ|レオノ]]にもかなりの数の人口がある。


== '''外見''' ==
早い段階から[[アグドナ|アグドナ]]との共生を始めており、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]のような後にタル全体に及ぶ技術革命や文化的進歩の影響を齎す文明はこの二種によって築かれたと言える。


[[File:Shaz low-rez.png|thumb|南方サーガル「シャザーン」]] 耳は長く、全体的に毛の量が少なく、たてがみや踵の毛などの部分的な体毛も薄い。<br/> 平均身長は[[北方サーガル|北方種]]よりも低く体格もスリムで、脚や腕なども細め。下顎も北方種に比べて薄い。<br/> 毛色は茶、ベージュ、ブロンド、オレンジなどの暖色が第一色。加えて白が第二色として入るツートーンカラー。<br/> また外見上の性差が殆ど無い[[北方サーガル|北方種]]と異なり、[[アグドナ|アグドナ]]の影響によって人間のような性差があり、女性サーガルはより女性らしい容姿をしている。<br/> &nbsp;
== '''形態''' ==


== '''生態や文化''' ==
<gallery heights="400" perrow="3" widths="400">
File:Southern Sergals.png|純血の南方サーガルと一般的・近代的な南方サーガル
</gallery> 踵の毛などの部分的な体毛は[[北方サーガル|北方サーガル]]と比べて薄めで、耳も若干長い。


[[File:Slady.jpg|thumb|南方系の女性サーガル]] 原始的とされる北方種と違って文化や知識などをより大事にする者が多い。<br/> 特に[[ゴールドリング|ゴールドリング]]などのより文明的で発展した都会に住む者はその傾向が更に強い。<br/> 文化的なファッションなども盛んであるため、中部~東部に住む者と同様に、毛を赤やピンクなどの派手な色に染めている者も多い。<br/> [[アグドナ|アグドナ]]が基準の性差の影響によって、女性サーガル用の服なども存在する。<br/> <br/> 南部には北部のような瘴気の森は存在しないため北方種のような自然に対する畏怖や信仰などは持っておらず、<br/> 古代に持ち込んだ「狼」であった[[タリクシア#タリクシアン・アソシエーター(Talyxian-Associator)|アソシエーター]]達も環境によって「犬」と化したため、「犬」としてのアソシエーターをごく普通の家畜しとして扱っている。<br/> <br/> 純雑食性。元来の好物である肉類特に魚類の他、植物性タンパク質の豊富な植物なども食べる。<br/> 調理技術も確立しているため、日常的に食する食べ物の種類は北方種よりも幅広くて豊富。<br/> エビのような一部の虫もポピュラーな食材の一つではあるが、<br/> 昆虫類全般を食す[[ネウリア|ネウリア]]とは異なり、クモのようなグロテスクな虫には拒絶的な反応をする者が多い。<br/> <br/> [[File:Yum.png|thumb|食事を行うサーガル ※体系的には東寄りだが、南部も東部も同様の文化的な食事風景がある]] 文化的な思考が特に強い者は、丸呑みで食すことは原始的で野蛮な行動と見なしているため、<br/> ナイフを使って小さく切り分けるなどしてなるべく「料理」として調理されたものを食べようとする。<br/> 咀嚼しようともするが、歯や顎の構造上向いていないため、気持ち程度に行う。<br/> <br/> 生まれてすぐアグドナと一緒に育つため同じ言葉を話すように教えられる。<br/> 前述したように鳴き声によるコミュニケーションはほとんど廃れており、<br/> 動物的な鳴き声というものは極プライベートな家族関係や、酔っ払った時や、幼児言葉という区分などでのみ使われる。<br/> <br/> ゴールドリングの中心部には裕福層である南方サーガルの貴族が住む。<br/> この貴族サーガル達は伝統的な茶色い毛皮の者しかおらず、また貴族同士の結婚・近親交配を繰り返しているため、極めて小柄。<br/> &nbsp;
平均身長はサーガル全体の中で最も低く、全体的にスリムな体型をしている。下顎も薄い傾向があるため、非常に細長い顔つきをしている。


== '''アグドナとの関わり''' ==
毛色は茶、ベージュ、ブロンド、オレンジなどの暖色が多い。また体毛の色分けにおいて、毛の色が濃い部分が割合を多く占めている者はこの南方種に多い傾向にある。


[[File:Sergalandagudner.png|thumb|ゴールドリングの警察のアグドナと南方サーガル]] [[アグドナ|アグドナ]]と仲が良いのはサーガル全般に言えることであるが、<br/> 特に南部では両者の関係無しでは[[ゴールドリング|ゴールドリング]]などの文明が成立しなかったと言えるほどに深い繋がりを持つ。<br/> 南方種とアグドナの繋がりは混血種の地である東部の場にも、その延長的な形で及んでいる。<br/> 具体的にはサーガルがアグドナを守る形で両者協力しあってきた。<br/> <br/> 主に狩りなどの生物に関した仕事はサーガルが、字を書いたり本を読むなどの文化に関した仕事はアグドナが行う形で、お互いに異なる性質を上手く噛み合わせて文明を築き上げている。<br/> このようなアグドナとサーガルの相互協力の関係がゴールドリングにおける'''「黄金の輪」'''の信仰の概念に組み込まれている。<br/> <br/> &nbsp;
他のサーガル同様、生物的には男女の違いはほとんどないが、[[アグドナ|アグドナ]]の影響を受けているため、服装や髪型や仕草、そして文化的な役目に比較的明瞭な性差が見られる。その為、男性や女性を見分けやすい。


== '''ページ一覧''' ==
=== '''純南方種''' ===
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[[Category:サーガル]] [[Category:新設定]]
他のサーガル人種の血流が一切混ざっていない純血の南方サーガル。元来より[[セイルザーン|セイルザーン]]に分散していたサーガルの数部族がルーツであると言われる。
 
[[ゴールドリング|ゴールドリング]]創始当時から純南方[[アグドナ|アグドナ]]と共に貴族として存在する。ゴールドリングにおける政治的役割も担う。
 
全体的に茶色い毛皮と全サーガル人種の中で最も小柄で細身な体が特徴。
 
純血を守るため、貴族同士の結婚・近親交配を繰り返している。
 
== '''生態''' ==
 
調理技術が発達しているため、幅広い種類の食べ物を日常的に食する。
 
一部の虫もポピュラーな食材の一つではあるが、グロテスクな虫には拒絶的な反応をする者が多い。
 
基本的に丸呑みで食すことを原始的で野蛮な行動と見なしているため、可能な限りナイフやフォークを使って小さく切り分ける、咀嚼するような仕草をするなど、なるべく人間的な振舞いでの食事を心がける。咀嚼については歯や顎の構造上向いていないため、気持ち程度に行う。
 
生まれてすぐアグドナと一緒に育つため同じ言葉を話すように教えられる。
 
鳴き声によるコミュニケーションはほとんど廃れており、動物的な鳴き声というものは極プライベートな家族関係や、酔っ払った時や、幼児言葉という区分などでのみ使われる。
 
== '''文化''' ==
 
[[File:EP3 1.png|thumb|200px|[[バクー・トマー|バクー]]を祭りに呼ぶ南方サーガルの女の子、エリカ。ビロウス漫画第三話『[http://www.vilous.net/index.php?cid=149 縁日にて]』より。]]
 
多くの[[アグドナ|アグドナ]]との接触や協力の影響により、レインが台頭するまで原始的な暮らしを保っていた北方サーガルとは違い、早い段階から文化的暮らしに慣れ親しんでいる。特に[[ゴールドリング|ゴールドリング]]での人々の暮らしぶりはその代表例と言える。
 
ファッションも盛んであるため衣服の種類が多く、鎧なども北部や東部のものとは違ってより装飾的で儀礼的なデザインをしている。[[アグドナ|アグドナ]]が基準の性差の影響によって、女性サーガル用の服なども存在する。
 
特に戦後は毛染めのファッションも盛んであり、中部~東部と同様に毛を赤やピンクなどの派手な色に染めている者も多い。
 
南部には北部のような瘴気の森は存在しないため北方種のような自然に対する畏怖や信仰などは持っておらず、古代に北方より持ち込まれた「[[タリクシアン・アソシエーター#狼のアソシエーター|狼]]」を原種とする「[[タリクシアン・アソシエーター#犬のアソシエーター|犬]]」をはじめとして、多くの生き物を家畜化し農業や動物製品に使う他、愛玩動物としても利用する。
 
=== '''アグドナとの関わり''' ===
 
[[アグドナ|アグドナ]]と仲が良いのはサーガル全般に言えることであるが、特に南部では両者の関係無しでは[[ゴールドリング|ゴールドリング]]などの文明が成立しなかったと言えるほどに深い繋がりを持つ。二種の繋がりは混血種の地である[[レオノ|東部]]にも延長的な形で及んでいる。
 
アグドナとサーガルの二種がそれぞれの人種的長所を[https://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽 陰陽]のように噛み合わせた、強く深い協力関係が存在する。
 
具体的には主に狩りなどの生物に関した仕事はサーガルが、字を書いたり本を読むなどの文化に関した仕事はアグドナが行う形で、お互いに異なる性質を相互作用させ文明を築き上げている。このようなアグドナとサーガルの相互協力の関係がゴールドリングにおける'''「黄金の輪」'''の信仰の概念に組み込まれている。
 
== '''ギャラリー''' ==
 
<gallery heights="300" perrow="3" widths="300">
File:1489769191.mick39 tr-3.jpg|[[タリクシアンの犬]]を連れて[[ゴールドリング|ゴールドリング]]圏内の砂漠を移動する[[アグドナ|アグドナ]]と南方サーガル。
File:Intermission1.jpg|[[職業#探索者|探索者]]を目指して修行している南方サーガルの若者。
File:Garden knight.png|[[ゴールドリング]]の法のもと制定された一職種、『庭園騎士』に所属するサーガル。金属製の美しい鎧を着ており、主に貴族の居住区や神殿、エルタス植生の庭園を警護している。かなり長い歴史があり、ゴールドリング発足当時からほとんど形態を変えていないという。]]
 
File:Slady.jpg|微笑む南方系サーガルの女性
File:BlackLance.jpg|[[セイルザーン]]砂漠のどこかで木に腰掛けている南方サーガル。
File:VilousWorldView_Page2_small.png|[[ゴールドリング]]に住む裕福層の南方サーガルの食事風景。 - [[グッズ・販売物|画集]]『VILOUS World View #1』より出展
</gallery>
 
{{LinksJP}}
 
[[Category:生物]] [[Category:サーガル]] [[Category:エルタス]]

Latest revision as of 17:19, 5 May 2020

路上で「ケフバシ」を売る南方サーガルの若者

南方サーガル(Southern Sergalsサウザンサーガルとも)とはサーガル族の一種別。惑星タル南部、ゴールドリングやその周辺に点在する農村・町に住む。文化交流や行商の交易により東部のレオノにもかなりの数の人口がある。

早い段階からアグドナとの共生を始めており、ゴールドリングのような後にタル全体に及ぶ技術革命や文化的進歩の影響を齎す文明はこの二種によって築かれたと言える。

形態

踵の毛などの部分的な体毛は北方サーガルと比べて薄めで、耳も若干長い。

平均身長はサーガル全体の中で最も低く、全体的にスリムな体型をしている。下顎も薄い傾向があるため、非常に細長い顔つきをしている。

毛色は茶、ベージュ、ブロンド、オレンジなどの暖色が多い。また体毛の色分けにおいて、毛の色が濃い部分が割合を多く占めている者はこの南方種に多い傾向にある。

他のサーガル同様、生物的には男女の違いはほとんどないが、アグドナの影響を受けているため、服装や髪型や仕草、そして文化的な役目に比較的明瞭な性差が見られる。その為、男性や女性を見分けやすい。

純南方種

他のサーガル人種の血流が一切混ざっていない純血の南方サーガル。元来よりセイルザーンに分散していたサーガルの数部族がルーツであると言われる。

ゴールドリング創始当時から純南方アグドナと共に貴族として存在する。ゴールドリングにおける政治的役割も担う。

全体的に茶色い毛皮と全サーガル人種の中で最も小柄で細身な体が特徴。

純血を守るため、貴族同士の結婚・近親交配を繰り返している。

生態

調理技術が発達しているため、幅広い種類の食べ物を日常的に食する。

一部の虫もポピュラーな食材の一つではあるが、グロテスクな虫には拒絶的な反応をする者が多い。

基本的に丸呑みで食すことを原始的で野蛮な行動と見なしているため、可能な限りナイフやフォークを使って小さく切り分ける、咀嚼するような仕草をするなど、なるべく人間的な振舞いでの食事を心がける。咀嚼については歯や顎の構造上向いていないため、気持ち程度に行う。

生まれてすぐアグドナと一緒に育つため同じ言葉を話すように教えられる。

鳴き声によるコミュニケーションはほとんど廃れており、動物的な鳴き声というものは極プライベートな家族関係や、酔っ払った時や、幼児言葉という区分などでのみ使われる。

文化

バクーを祭りに呼ぶ南方サーガルの女の子、エリカ。ビロウス漫画第三話『縁日にて』より。

多くのアグドナとの接触や協力の影響により、レインが台頭するまで原始的な暮らしを保っていた北方サーガルとは違い、早い段階から文化的暮らしに慣れ親しんでいる。特にゴールドリングでの人々の暮らしぶりはその代表例と言える。

ファッションも盛んであるため衣服の種類が多く、鎧なども北部や東部のものとは違ってより装飾的で儀礼的なデザインをしている。アグドナが基準の性差の影響によって、女性サーガル用の服なども存在する。

特に戦後は毛染めのファッションも盛んであり、中部~東部と同様に毛を赤やピンクなどの派手な色に染めている者も多い。

南部には北部のような瘴気の森は存在しないため北方種のような自然に対する畏怖や信仰などは持っておらず、古代に北方より持ち込まれた「」を原種とする「」をはじめとして、多くの生き物を家畜化し農業や動物製品に使う他、愛玩動物としても利用する。

アグドナとの関わり

アグドナと仲が良いのはサーガル全般に言えることであるが、特に南部では両者の関係無しではゴールドリングなどの文明が成立しなかったと言えるほどに深い繋がりを持つ。二種の繋がりは混血種の地である東部にも延長的な形で及んでいる。

アグドナとサーガルの二種がそれぞれの人種的長所を陰陽のように噛み合わせた、強く深い協力関係が存在する。

具体的には主に狩りなどの生物に関した仕事はサーガルが、字を書いたり本を読むなどの文化に関した仕事はアグドナが行う形で、お互いに異なる性質を相互作用させ文明を築き上げている。このようなアグドナとサーガルの相互協力の関係がゴールドリングにおける「黄金の輪」の信仰の概念に組み込まれている。

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