南方サーガル
南方サーガル(Southern Sergals、サウザンサーガルとも)とはサーガル族の一種別。惑星タル南部、ゴールドリングやその周辺に点在する農村・町に住む。文化交流や行商の交易により東部のレオノにもかなりの数の人口がある。
早い段階からアグドナとの共生を始めており、ゴールドリングのような後にタル全体に及ぶ技術革命や文化的進歩の影響を齎す文明はこの二種によって築かれたと言える。
形態
踵の毛などの部分的な体毛は北方サーガルと比べて薄めで、耳も若干長い。
平均身長はサーガル全体の中で最も低く、全体的にスリムな体型をしている。下顎も薄い傾向があるため、非常に細長い顔つきをしている。
毛色は茶、ベージュ、ブロンド、オレンジなどの暖色が多い。また体毛の色分けにおいて、毛の色が濃い部分が割合を多く占めている者はこの南方種に多い傾向にある。
他のサーガル同様、生物的には男女の違いはほとんどないが、アグドナの影響を受けているため、服装や髪型や仕草、そして文化的な役目に比較的明瞭な性差が見られる。その為、男性や女性を見分けやすい。
純南方種
他のサーガル人種の血流が一切混ざっていない純血の南方サーガル。元来よりセイルザーンに分散していたサーガルの数部族がルーツであると言われる。
ゴールドリング創始当時から純南方アグドナと共に貴族として存在する。ゴールドリングにおける政治的役割も担う。
全体的に茶色い毛皮と全サーガル人種の中で最も小柄で細身な体が特徴。
純血を守るため、貴族同士の結婚・近親交配を繰り返している。
生態
調理技術が発達しているため、幅広い種類の食べ物を日常的に食する。
一部の虫もポピュラーな食材の一つではあるが、グロテスクな虫には拒絶的な反応をする者が多い。
基本的に丸呑みで食すことを原始的で野蛮な行動と見なしているため、可能な限りナイフやフォークを使って小さく切り分ける、咀嚼するような仕草をするなど、なるべく人間的な振舞いでの食事を心がける。咀嚼については歯や顎の構造上向いていないため、気持ち程度に行う。
生まれてすぐアグドナと一緒に育つため同じ言葉を話すように教えられる。
鳴き声によるコミュニケーションはほとんど廃れており、動物的な鳴き声というものは極プライベートな家族関係や、酔っ払った時や、幼児言葉という区分などでのみ使われる。
文化
多くのアグドナとの接触や協力の影響により、レインが台頭するまで原始的な暮らしを保っていた北方サーガルとは違い、早い段階から文化的暮らしに慣れ親しんでいる。特にゴールドリングでの人々の暮らしぶりはその代表例と言える。
ファッションも盛んであるため衣服の種類が多く、鎧なども北部や東部のものとは違ってより装飾的で儀礼的なデザインをしている。アグドナが基準の性差の影響によって、女性サーガル用の服なども存在する。
特に戦後は毛染めのファッションも盛んであり、中部~東部と同様に毛を赤やピンクなどの派手な色に染めている者も多い。
南部には北部のような瘴気の森は存在しないため北方種のような自然に対する畏怖や信仰などは持っておらず、古代に北方より持ち込まれた「狼」を原種とする「犬」をはじめとして、多くの生き物を家畜化し農業や動物製品に使う他、愛玩動物としても利用する。
アグドナとの関わり
アグドナと仲が良いのはサーガル全般に言えることであるが、特に南部では両者の関係無しではゴールドリングなどの文明が成立しなかったと言えるほどに深い繋がりを持つ。二種の繋がりは混血種の地である東部にも延長的な形で及んでいる。
アグドナとサーガルの二種がそれぞれの人種的長所を陰陽のように噛み合わせた、強く深い協力関係が存在する。
具体的には主に狩りなどの生物に関した仕事はサーガルが、字を書いたり本を読むなどの文化に関した仕事はアグドナが行う形で、お互いに異なる性質を相互作用させ文明を築き上げている。このようなアグドナとサーガルの相互協力の関係がゴールドリングにおける「黄金の輪」の信仰の概念に組み込まれている。
ギャラリー
探索者を目指して修行している南方サーガルの若者。
ゴールドリングの法のもと制定された一職種、『庭園騎士』に所属するサーガル。金属製の美しい鎧を着ており、主に貴族の居住区や神殿、エルタス植生の庭園を警護している。かなり長い歴史があり、ゴールドリング発足当時からほとんど形態を変えていないという。]]
セイルザーン砂漠のどこかで木に腰掛けている南方サーガル。
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