ネブリャン: Difference between revisions
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[[File:129103454256.png|thumb|ネウリアの女性(左)と男性(右)の基本像]] | [[File:129103454256.png|thumb|ネウリアの女性(左)と男性(右)の基本像]] | ||
'''ネウリア'''([[Nevreans|Nevrean]]) | '''ネウリア'''([[Nevreans|Nevrean]])とは、鳥~恐竜のような姿をした[[エルタス|エルタス人]]。女性はより恐竜に近く、男性は鳥に近い姿をしている。[[惑星タル|惑星タル]]において'''「人間」'''として認識される知的生命体、[[エルタス#エルタス人|エルタス三種族]]の一つ。語源は'''ネヴリャン'''([[Nevrea]])。 | ||
小柄な体躯と目立った性差が特徴。女性は地味だが骨太で仕事や戦いに向いた性質、男性は色彩鮮やかな羽毛と華奢な体で芸能に向いた性質。陰の存在のような女性と、陽の存在のような男性として特徴付けられる様々な様式をもつ。 | |||
[ | [https://ja.wikipedia.org/wiki/卵生 卵生]で、ヘソや乳房は存在しない。 | ||
[[ | [[ネヴリャン|ネヴ山脈]]を起源とし、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]へは[[本編における史実|レイン歴33]]以降に独特の文化様式を携えて進出、移住当初からしばらくは完全に新人種の扱いであったため長らく不平等な人種的扱いを受けてきたが、[[本編における史実|レイン歴70年]]頃に正式に「第三の人種」として迎えられることとなる。 | ||
発祥地である[[ネヴリャン|ネヴリャンの里]]は外界からほぼ隔離された文化圏であるため、[[サーガル|サーガル]]・[[アグドナ|アグドナ]]文化圏への参加によって[[都会ネウリア|都会の者達]]は[[ネヴリャン|ネイティブ]]と比べると全くの別文明と言えるほどの変遷を遂げる。 | |||
[[矢桐ゆん|矢桐ゆん]]と[[冠窮太朗|冠窮太朗]]が代表的なキャラクター。 | [[矢桐ゆん|矢桐ゆん]]と[[冠窮太朗|冠窮太朗]]が代表的なキャラクター。 | ||
== '''概要''' == | == '''概要''' == | ||
[[File: | [[File:Yunquu.png|thumb|[[矢桐ゆん]]と[[冠窮太朗]]の太極図的シンボル]] | ||
男女でほぼ対極にあたる性質を持つが、それぞれ[https://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽 陰陽]のように噛み合い、'''特徴的な二面性'''を持った種族と言える。 | 男女でほぼ対極にあたる性質を持つが、それぞれ[https://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽 陰陽]のように噛み合い、'''特徴的な二面性'''を持った種族と言える。 | ||
故郷[[ネヴリャン]]では男性のみによって構成される華やかで独特な歌劇文化を古来より持ち、他の[[エルタス人]]とは大きく異なる文化的作法などをもつ。その特異さは恋愛文化において特に顕著で、'''男性同士の恋愛'''を主として展開し、社会活動の中核を成している。恋愛と生殖は完全に区別されているが、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]に移住したものは他の種族の影響を受けたため、様々な形で性の文化が変化している。 | |||
[[本編における史実|レイン歴33]]以降、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]に迎えられる過程で経験した様々な困難はその後新しいスタイルも生み出し、[[ビロウス正史|レイン歴80年]]以降は[[エルタス|エルタス]]の文化はネウリア無しでは語り尽くせないほど一般的となる。 幻想的で陽気、華やかな男性に対して、女性は器用さや堅実さを生かしてエルタスの技術革新に欠かせない存在となる。 | |||
[[ | [[本編における史実|レイン歴70年]]に第三の人種として認められる以前は、特に女性達が文化の異なる[[ゴールドリング|ゴールドリング]]で適切に受け入れられず、貧困の窮状から窃盗や詐欺、都市部周辺で[[アウトリング|アウトリングの盗賊団]]としてキャラバン隊を襲撃するなど、違法行為に手を染める者が多かった。一方で男性達は持ち前の可憐な容姿と口達者な性格から比較的安易に受け入れられたが、確実な稼ぎ口として性風俗に就く者が多かったため、単なる快楽の為の捌け口や愛玩動物のような扱いを受けることが多く、こちらもまた真の意味で人間扱いされてはいかなった。 | ||
姿や性格などがそれぞれの性別のスタンダードから逸れている個人(例外的な存在)に対する扱いは移住区の文化によって異なるが、周囲によってカバーされることも、本人の能力や努力次第で立場を得ることもある。 | 姿や性格などがそれぞれの性別のスタンダードから逸れている個人(例外的な存在)に対する扱いは移住区の文化によって異なるが、周囲によってカバーされることも、本人の能力や努力次第で立場を得ることもある。 | ||
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== '''女性''' == | == '''女性''' == | ||
[[File:Femalenev.png|thumb|女性の基本形]] [[File:Female Nevrean worker.png|thumb|働く女性ネウリア]] | [[File:Femalenev.png|thumb|女性の基本形]] [[File:Female Nevrean worker.png|thumb|働く女性ネウリア]] 比較的屈強な風貌と、やや受動的かつ慎重な性質を併せ持つが個体差も大きい。口が重く堅実であるが、感情や行動が分かりやすい男性と違い、それらを表沙汰にすることが少ないクローズドな性質であるため、理解が無い者から見れば「得体が知れない」という印象を持たれやすい。[[ネヴリャン|ネヴリャン]]の伝統では「女性は寡黙であることが美徳とされ、特に理由もなく男性に話しかけるのは失礼にあたる」という文化があるため慣例的に無口。しかしゴールドリングの[[都会ネウリア|都会ネウリア]]の間では性別問わず社交的であることをよしとするのが主流になりつつある。 | ||
生活・文化様式において男性が主に演劇の表舞台に立つのに対し、女性は舞台裏から普段の生活、食料調達や住居整備など技術面での協力に専念することが多い。古くより[[ネヴリャン|ネヴリャン]]の女性は故郷の山岳や断崖の難所に集落を築いてきたため、巧みな協働により非常に複雑堅固な家屋を様々な地形に建てることができる。 | |||
情報の扱いに関しては秘密厳守な性質と、現実的な性格から事実を重んじるため、機密情報を扱うことに長けているとされる。 | |||
*創作に関して | *創作に関して | ||
歌や音楽、演劇の娯楽に対しては通常「見る側」「聴く側」「楽しむ側」であり、[[都会ネウリア#「錆の輪」|「錆の輪」メンバー]]を除いては女性ネウリアが娯楽に絡んだ創作活動を能動的に行うことは一般的ではない。[[ネヴリャン]]の大合唱では女性も演奏に参加することもあるが、喉の構造も幅広く歌うことに適していないため、低音や打楽器による合いの手、作曲や構成がメインである。 | |||
*男性ネウリアとの関係 | *男性ネウリアとの関係 | ||
女性ネウリアにとって保護するべき対象である傍ら、男性ネウリア達の歌や演劇などの創作を楽しむことで自身も癒やされる。これらの要素が神経質な側面のある女性ネウリアが悪の道に転じないためのストッパーになりえる。 | |||
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=== '''例外的な女性''' === | === '''例外的な女性''' === | ||
脚の鉤爪や角は稀に発達しないことがある。 | 脚の鉤爪や角は稀に発達しないことがある。 | ||
本来、病弱な女性や戦闘能力の低い女性も協調により個人の力不足をカバーされるが、[[アウトリング|アウトリング]]の盗賊の間では屈強で狡猾なもののみが優遇されることが多い。 | |||
[[都会ネウリア#「錆の輪」|「錆の輪」]]ムーブメントに乗る者は羽根を男性のような派手な色に染め、奇抜なファッションに身を包む。 | |||
== '''男性''' == | == '''男性''' == | ||
[[File:Malenev.png|thumb|男性の基本形]] [[File:RJ143788 img smp1.jpg|thumb|おしゃべりを楽しむ都会の男性ネウリア達([[ビロウス画集]]第一弾 サンプル画像)]] | [[File:Malenev.png|thumb|男性の基本形]] [[File:RJ143788 img smp1.jpg|thumb|おしゃべりを楽しむ都会の男性ネウリア達([[ビロウス画集]]第一弾 サンプル画像)]] | ||
愛らしく華やかな風貌と、気楽で陽気な気質を併せ持つがこちらも個人差がある。一般的に話し好きで、口や行動に関して良くも悪くも軽率で思いつきの傾向がある。容姿も言動もいつまでも若々しく、夢見がちで、大人になってもそのような幼さは強く残ることもある。常にオープンな姿勢であるため、総合的には目立つ存在。お茶目で愛想が良く、人とのスキンシップを好み、人と打ち解けたり気を良くさせるのが得意で、印象がよく他の種族から好感を持たれやすい。 | |||
広報など優れた情報伝達能力を持つが、制止をかける者が居なければ時折風評やデマとして暴走することがある。 | |||
*創作に関して | *創作に関して | ||
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*女性ネウリアとの関係 | *女性ネウリアとの関係 | ||
生命の安全を得る能力の高い女性ネウリアは、体が脆く容姿や言動も目立ちやすい男性ネウリアにとって防壁のようであり、男性ネウリア達はただ毎日気の赴くままに過ごすことで女性ネウリア達への癒やしになる。また事実を重んじ、情報隠蔽能力に優れた女性達は、男性達の情報伝達能力が風評やデマとして暴走することを防ぐ役割がある。<br/> | |||
{| border="0" cellpadding="1" cellspacing="1" class="article-table" style="auto;" | {| border="0" cellpadding="1" cellspacing="1" class="article-table" style="auto;" | ||
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=== '''例外的な男性''' === | === '''例外的な男性''' === | ||
女性のように地味な色の男性や美しくない男性は、男性ネウリアとしては劣っている/醜い男性という扱いを受ける。そのような男性はそっと暮らしているが、[[ネヴリャンの里|ネヴリャンの里]]では歌さえ出来れば劣った外見も個性として認められる。醜い容姿の己を悲観する悲哀の歌なども存在し、そういったものも一定の人気がある。都会では全く環境が異なるためそのようにはいかないが、[[都会ネウリア#「錆の輪」|「錆の輪」ムーブメント]]が発生してからは、そのままでは行き場の無い男性ネウリア達の多くも錆の輪メンバーとして関わることで立場と活動を得ると思われる。 | 女性のように地味な色の男性や美しくない男性は、男性ネウリアとしては劣っている/醜い男性という扱いを受ける。そのような男性はそっと暮らしているが、[[ネヴリャンの里|ネヴリャンの里]]では歌さえ出来れば劣った外見も個性として認められる。醜い容姿の己を悲観する悲哀の歌なども存在し、そういったものも一定の人気がある。都会では全く環境が異なるためそのようにはいかないが、[[都会ネウリア#「錆の輪」|「錆の輪」ムーブメント]]が発生してからは、そのままでは行き場の無い男性ネウリア達の多くも錆の輪メンバーとして関わることで立場と活動を得ると思われる。 | ||
また都会において風俗のために男性器を体外に出すための肉体改造をする者や、[[アウトリング|アウトリング]]での文化に準じ女性のように振る舞う者などもスタンダードな男性ネウリア像から見れば例外にあたる。 | |||
== '''生殖器''' == | == '''生殖器''' == | ||
排泄と産卵が行われる[https://ja.wikipedia.org/wiki/総排出腔 総排出腔]を有する。 | 排泄と産卵が行われる[https://ja.wikipedia.org/wiki/総排出腔 総排出腔]を有する。 | ||
同時に男性は陰茎と呼べる収納式の男性器を有するが、元来は生殖の際であっても体外に出さず、地球における現生鳥類の様式とほぼ同様の交配を行う。睾丸も鳥類同様、体外に露出していない。これらの形態からネウリアは象徴的には「ペニスを持たない(必要としない)種族」と言うことも出来る。 | |||
の生態から[[ネヴリャン|ネヴリャン]]のような伝統的なネウリア文化では性的行為を娯楽として行わず、恋愛と生殖が明確に全く異なる役割として切り離されている関係から恋愛感情が性行為に発展する・結びつくことがない。様式の都合上、生殖行為を通じて性的快楽を得ること自体もほとんど無いと思われる。 | |||
男性器を体外に出す(出せるようにする)ことは肉体改造にあたり、[[都会ネウリア|都会の一部の者]]などが他種族からの性的需要に応えるための目的で行う。 | |||
女性は数カ月~半年ごとに起こる産卵をし、受精卵の可能性があれば抱卵する。卵は一度に一つ産まれ7~8カ月で孵化する。成人儀礼までは主に女性が世話をする。 | |||
== '''共通する特徴''' == | == '''共通する特徴''' == | ||
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[[File:Nevrean head ref male.png|thumb|羽毛が無い場合の風貌]] [[File:Fatty-female-and-Old-female.png|thumb|肥満体と高齢のネウリアの例。どちらも都会後期の女性。]] | [[File:Nevrean head ref male.png|thumb|羽毛が無い場合の風貌]] [[File:Fatty-female-and-Old-female.png|thumb|肥満体と高齢のネウリアの例。どちらも都会後期の女性。]] | ||
男性女性とも胸の中央からは[[サーガル|サーガル]]のものより低めだが、同様の胸骨([https://ja.wikipedia.org/wiki/竜骨突起 竜骨突起])が飛びてている。 → [http://vilous.net/wiki/images/4/46/NevreanAnatomy.png 参照図(男性ネウリアの骨格図)] | 男性女性とも胸の中央からは[[サーガル|サーガル]]のものより低めだが、同様の胸骨([https://ja.wikipedia.org/wiki/竜骨突起 竜骨突起])が飛びてている。 → [http://vilous.net/wiki/images/4/46/NevreanAnatomy.png 参照図(男性ネウリアの骨格図)] | ||
他の[[エルタス人|エルタス人]]に比べると小柄だが高い知能と器用な手先を持つ。 | |||
手の形の関係から[[アグドナ]]よりも裁縫などのより細かい作業が得意で、小回りが利くため一から大きなものを作り上げるより、既にある仕組みの穴をつくろうのを得意とする。 | |||
加齢すると嘴やツノが欠けたり、全身に白髪のように白い羽根が混じる。肥満すると腹よりも胸に肉が付き、鳩胸のような状態になる。 | |||
=== '''食性''' === | === '''食性''' === | ||
ほぼ肉食性であるが種や木の実などは食べる。主に採集に頼っており、主食は豆類に似たものを食べる。 | |||
女性は特に動物食を必要とし、[[タリクシアン]]生物の硬質な肉を積極的に捌いて食べる。主に昆虫やネズミ~鳥に似た小動物を食べ、たまに鹿ほどのサイズの獲物も獲る。 | |||
男性は果実および芋虫のような幼虫などやわらかい食べ物を好むが、必要な栄養素を除いて食性に大きな違いは無い。 | |||
=== '''声''' === | === '''声''' === | ||
女性は低めで、男性は高めの声ではあるが、どちらの性別でも共通して通る声をしている。 | 女性は低めで、男性は高めの声ではあるが、どちらの性別でも共通して通る声をしている。 | ||
口語で話す分には高さ以外にそこまで大きな違いは無い。地声は大体ソプラノ~テノール。 | |||
女性が高い声で歌うことや早口で喋ることは不得意。 | |||
男性、特に[[ネヴリャン]]の男達は成人後生涯に渡って歌を学び続けるため、より高く美しいファルセットを出せるようになる。 | |||
== '''ネウリアと音楽''' == | == '''ネウリアと音楽''' == | ||
音楽文化はネウリアから切り離す事ができない程重要なものであり、非常に古い時代より代々受け継がれている。都市部においても多くの作曲家・作詞家がネウリアから輩出されている。 | |||
[[ネイティブネウリア|ネイティブネウリア]]と[[都会ネウリア|都会ネウリア]]の民族性の違いと同様に、ネウリア音楽も現地と都市部で大きな違いがある。 | |||
'''大まかな違い:''' | |||
*[[ネヴリャン#音楽|ネヴリャンの音楽]]…男性ネウリア達による肉声と、アナログな楽器での演奏がメイン。'''歌詞や楽譜が存在しない。''' | |||
*[[都会ネウリア#音楽|都会の音楽]]…電子楽器による'''電子音楽がメイン'''で、ネヴリャンと違い歌詞や楽譜が存在する。 | |||
ネヴリャンの音楽には「ビロウスの秘密」が何らかの意味で隠されているらしく、女性ネウリア達にはそれを決して外に漏らしてはならないことが本能的な意識の中に組み込まれており、これが女性ネウリアの「口が堅く、秘密を守る」という気質に起因する。都会の音楽は基本的に電子音楽の形になり、それには男性ネウリアの本質が関係しているらしい。 | |||
== '''子供''' == | == '''子供''' == | ||
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=== '''思春期前''' === | === '''思春期前''' === | ||
[[File:Nevreancub.png|thumb|新生児ネウリア]] | [[File:Nevreancub.png|thumb|新生児ネウリア]] | ||
[[File:Nev child.png|thumb|まだ翼がある時期の子供の女性ネウリア]] | |||
全[[エルタス人|エルタス人]]に共通する特徴として、産まれたばかりの頃は女性も男性も灰色でふわふわの姿をしている。 | |||
他の[[エルタス人]]と違って、2歳を過ぎてもすぐに本来の色に生え変わることがない。 | |||
思春期(人間で言う11~12)までは外見面でも内面でも性差がほとんど無く、空を飛ぶための翼も思春期前までは男女ともに存在し、子供達は性別問わず飛行をする遊びを好む。 | |||
女性の足指は生まれつき男性と少し違うが、性徴が出る以前ではパッと見はあまり区別がつかない。 | |||
=== '''思春期後''' === | === '''思春期後''' === | ||
思春期を過ぎると性徴が現れ始め、完全に性差が出てくる。 | 思春期を過ぎると性徴が現れ始め、完全に性差が出てくる。 | ||
思春期に達すると男性は一斉に美しい色の羽根に生え変わる。女性は鈍い色のままだが、思春期以降から女性は風切羽がそれ以上育たなくなりやがて自然に抜け落ちることで永久的に翼を失う。 | |||
女性の足の鉤爪は少しずつ発達していくが、これも思春期に一気に伸びる。 | |||
[[ネヴリャン|ネヴリャン]]では成人の儀式に似た感覚で切る儀式があり、風切羽が無い女性は成人している証拠となる。女性は翼を失い飛べなくなる頃を境として「大人の女性」として切り替わっていき、過酷な現実で生きていくことに対面していく。 | |||
男性は翼が生涯残るため、基本的に子供の頃とあまり変わらない。[[ネヴリャン|ネヴリャン]]ではここに歌や演劇のレッスンが入り、歌や演技はどんどん上手くなる。 | |||
成人に近付くほど男性は骨密度が下がって体が脆くなる。女性はその逆で、このことから体重にかなりの差が出て、必要な栄養も性別毎に異なる。 | |||
== '''文化や生活''' == | == '''文化や生活''' == | ||
[[File:Pf.jpg|thumb|都会にて。ポータブルファックスでメールを楽しむ女性と、窓から話しかける男性。]] 故郷である[[ | [[File:Pf.jpg|thumb|都会にて。ポータブルファックスでメールを楽しむ女性と、窓から話しかける男性。]] | ||
故郷である[[ネヴリャン|ネヴリャンの里]]に生きる[[ネヴリャン#ネウティブネウリア|ネイティブネウリア]]と、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]などの都市部に進出して根付いた[[都会ネウリア|都会ネウリア]]とでは、それぞれ全く異なる文化と民族性がある。詳しくは各該当記事を参照の事。 | |||
また「ネヴリャン」と「ネウリア」という二つの呼称はそれぞれ同一のものを示すが、「ネウリア」という呼び名は[[タルの言語#ゴールドリング語|タルの公用語であるゴールドリング語]]における人種としての名称および発音で、より現地訛りに近い言い方だと「ネヴリャン」の発音になる。 | |||
=== '''子育てと育児''' === | === '''子育てと育児''' === | ||
形態面では男性も女性も子育てに参加するが、通常は真面目で生命力の高い女性に任される。文化様式上、男性は遊んでいることのほうが多いが、男性の協力が必要な時には男性も参加する。 | 形態面では男性も女性も子育てに参加するが、通常は真面目で生命力の高い女性に任される。文化様式上、男性は遊んでいることのほうが多いが、男性の協力が必要な時には男性も参加する。 | ||
乳房が存在しないため赤ん坊には一旦消化して吐き戻した嘔吐物を与えるのが通常の方法だが、[[都会ネウリア|都会の者]]であれば市販のベビーフードを与える。ベビーフードを買えない程の貧困層の場合だと都会の者でも嘔吐物を与えることもある。 | |||
== ''' | == '''武器と戦闘能力''' == | ||
形態面から、狩りや戦闘は女性がメインに行う。<br/> | 形態面から、狩りや戦闘は女性がメインに行う。<br/> | ||
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=== '''主な武器''' === | === '''主な武器''' === | ||
[[File:1311280533.mick39 nevrea2.png|thumb|都会のネウリア達、主に武装した女性]] 弓、自動弓、吹き矢、ナイフ、小剣、サーベル、小銃、パチンコ、バックラー。 | [[File:1311280533.mick39 nevrea2.png|thumb|都会のネウリア達、主に武装した女性]] | ||
弓、自動弓、吹き矢、ナイフ、小剣、サーベル、小銃、パチンコ、バックラー。 | |||
基本形となる武器は弓である。基本男女共に矮躯で体軸が細いため、通常は飛び道具を使った遠距離戦を得意とする。都会の者であれば比較的軽い銃器も使う。近距離戦だと軽めの飛び道具やナイフが基本。大弓はよほど体格の大きな女性でなければ扱えない。 | |||
=== '''素手の場合(※女性限定)''' === | === '''素手の場合(※女性限定)''' === | ||
鉤爪による蹴り、飛び掛りと引っ掻き、噛み付き。 | 鉤爪による蹴り、飛び掛りと引っ掻き、噛み付き。 | ||
全体的に深い切傷と失血によるダメージを負わせる。至近距離でしか戦えない。斬撃属性。女性の顎はペンチのように強く、噛み付きの威力は[[サーガル|サーガル]]よりも高い。 | |||
[[File: | === '''戦闘スタイル''' === | ||
[[File:YunYun2.png|thumb|特殊なバイザーを身に付けた女性ネウリアの矢桐ゆん]] | |||
身軽ですばしっこく、軽い体を生かした高いジャンプ力や、小柄であるため狭い場所に入り込めることも武器。 | |||
一つ一つの動作は機敏であり小回りは効くが、走りの最高速度は[[サーガル|サーガル]]に劣る。[[アグドナ|アグドナ]]よりは速い。 | |||
ジャンプ力は身軽ゆえの高さはあるが、単純な脚力によるジャンプ力はサーガルのほうが高い。 | |||
持久力や耐久力は[[エルタス人|エルタス人]]の中で最も低く、大怪我をした場合の生存率も最も低い。女性は男性よりも骨が丈夫ではあるが、それでもエルタス人の中では最も低耐久の部類である。 | |||
生命力の強い女性達は自然や原生生物に対して対処する能力に長けているため、[[アウトリング|アウトリング]]の者が砂漠での生存率が高いなど、過酷な自然環境下でもしぶとく生き残れる例として顕著に表れる。 | |||
対人戦はそこまでは強くはなく、また都会の者でなければ他の人種と争うことはまず無いが、仮にやむを得ず対人の肉弾戦をする場合は小回りを利かせての闇討ちや、相手の懐に先に飛び込み、噛み付きやナイフ、足の鉤爪など小さな得物での急所を狙う戦法をとる。ナイフによる切り付けと噛み付きと鉤爪による蹴りは[[アウトリング|アウトリング]]の女達の十八番である。 | |||
総合してネウリアの女性は衝撃による威力はほとんど無いが、弓の精度や刃物による裂傷と失血のダメージにかかっていると言える。 | |||
=== '''男性が戦う場合''' === | === '''男性が戦う場合''' === | ||
男性は素手だと女性と違って非力である。 | 男性は素手だと女性と違って非力である。 | ||
しかし男性ならばある程度の飛行が可能なため、有利な位置を取ったり、敵の同行を確認したり、先に逃げたりする事が出来る。女性までとはいかなくとも嘴はそれなりに強いため、噛み付いて攻撃することもある。そして悲鳴もある意味では武器である。遠くまで良く聞こえるため、仲間がいればすぐに駆け付ける。 | |||
[[ネヴリャン|ネヴリャン]]では[[原生生物|原生生物]]に立ち向かう際には男性も女性も協力する。都会においては用心棒や商売人のネウリアには男性も時々いるが、後方援護がメインである。 | |||
武器に関しては男性も弓なら扱うことができ、射撃精度は女性と同じくらいである。 | |||
== '''ネイティブネウリア(ネヴリャン)''' == | == '''ネイティブネウリア(ネヴリャン)''' == | ||
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== '''アウトリング''' == | == '''アウトリング''' == | ||
'''[[アウトリング|アウトリング]]'''にて記述<br/> <br/> | '''[[アウトリング|アウトリング]]'''にて記述<br/> <br/> | ||
== その他 == | == その他 == | ||
[[File:1348209243.mick39 winteranswer cm9.png|thumb|シーグの地でサーガル達の模擬戦闘を見学するネウリアの女性数匹]] ネウリアが主に存在する地は基本的に西部の[[ネヴリャン|ネヴリャン]]と南部の[[ゴールドリング|ゴールドリング]]で、北部や東部には元々いないため見かけることはまずない。 | [[File:1348209243.mick39 winteranswer cm9.png|thumb|シーグの地でサーガル達の模擬戦闘を見学するネウリアの女性数匹]] | ||
ネウリアが主に存在する地は基本的に西部の[[ネヴリャン|ネヴリャン]]と南部の[[ゴールドリング|ゴールドリング]]で、北部や東部には元々いないため見かけることはまずない。 | |||
戦中の[[シーグ|シーグ]]にも西部侵攻時に略奪されたネウリアが少数存在するが、当時のシーグ軍において戦闘員は[[サーガル]]に限られていたため、ネウリアは[[アグドナ]]同様に労働員の扱いだったと思われる。 | |||
== '''余談''' == | == '''余談''' == | ||
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! scope="col" | [[File:1350991092.kp-yoshi res kpref l non adult .png|thumb|基準的なネウリアの女性(左)と男性(右)]] | ! scope="col" | [[File:1350991092.kp-yoshi res kpref l non adult .png|thumb|基準的なネウリアの女性(左)と男性(右)]] | ||
! scope="col" | [[File:1350384259.mick39 nevrean head.png|thumb|女性(左)と男性(右)]] | ! scope="col" | [[File:1350384259.mick39 nevrean head.png|thumb|女性(左)と男性(右)]] | ||
! scope="col" | [[File:1312376006.mick39 | ! scope="col" | [[File:1312376006.mick39 quuandyun.png|thumb|[[矢桐ゆん]]と[[冠窮太朗]]]] | ||
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Revision as of 13:02, 23 May 2018
ネウリア(Nevrean)とは、鳥~恐竜のような姿をしたエルタス人。女性はより恐竜に近く、男性は鳥に近い姿をしている。惑星タルにおいて「人間」として認識される知的生命体、エルタス三種族の一つ。語源はネヴリャン(Nevrea)。
小柄な体躯と目立った性差が特徴。女性は地味だが骨太で仕事や戦いに向いた性質、男性は色彩鮮やかな羽毛と華奢な体で芸能に向いた性質。陰の存在のような女性と、陽の存在のような男性として特徴付けられる様々な様式をもつ。
卵生で、ヘソや乳房は存在しない。
ネヴ山脈を起源とし、ゴールドリングへはレイン歴33以降に独特の文化様式を携えて進出、移住当初からしばらくは完全に新人種の扱いであったため長らく不平等な人種的扱いを受けてきたが、レイン歴70年頃に正式に「第三の人種」として迎えられることとなる。
発祥地であるネヴリャンの里は外界からほぼ隔離された文化圏であるため、サーガル・アグドナ文化圏への参加によって都会の者達はネイティブと比べると全くの別文明と言えるほどの変遷を遂げる。
概要
男女でほぼ対極にあたる性質を持つが、それぞれ陰陽のように噛み合い、特徴的な二面性を持った種族と言える。
故郷ネヴリャンでは男性のみによって構成される華やかで独特な歌劇文化を古来より持ち、他のエルタス人とは大きく異なる文化的作法などをもつ。その特異さは恋愛文化において特に顕著で、男性同士の恋愛を主として展開し、社会活動の中核を成している。恋愛と生殖は完全に区別されているが、ゴールドリングに移住したものは他の種族の影響を受けたため、様々な形で性の文化が変化している。
レイン歴33以降、ゴールドリングに迎えられる過程で経験した様々な困難はその後新しいスタイルも生み出し、レイン歴80年以降はエルタスの文化はネウリア無しでは語り尽くせないほど一般的となる。 幻想的で陽気、華やかな男性に対して、女性は器用さや堅実さを生かしてエルタスの技術革新に欠かせない存在となる。
レイン歴70年に第三の人種として認められる以前は、特に女性達が文化の異なるゴールドリングで適切に受け入れられず、貧困の窮状から窃盗や詐欺、都市部周辺でアウトリングの盗賊団としてキャラバン隊を襲撃するなど、違法行為に手を染める者が多かった。一方で男性達は持ち前の可憐な容姿と口達者な性格から比較的安易に受け入れられたが、確実な稼ぎ口として性風俗に就く者が多かったため、単なる快楽の為の捌け口や愛玩動物のような扱いを受けることが多く、こちらもまた真の意味で人間扱いされてはいかなった。
姿や性格などがそれぞれの性別のスタンダードから逸れている個人(例外的な存在)に対する扱いは移住区の文化によって異なるが、周囲によってカバーされることも、本人の能力や努力次第で立場を得ることもある。
女性
比較的屈強な風貌と、やや受動的かつ慎重な性質を併せ持つが個体差も大きい。口が重く堅実であるが、感情や行動が分かりやすい男性と違い、それらを表沙汰にすることが少ないクローズドな性質であるため、理解が無い者から見れば「得体が知れない」という印象を持たれやすい。ネヴリャンの伝統では「女性は寡黙であることが美徳とされ、特に理由もなく男性に話しかけるのは失礼にあたる」という文化があるため慣例的に無口。しかしゴールドリングの都会ネウリアの間では性別問わず社交的であることをよしとするのが主流になりつつある。
生活・文化様式において男性が主に演劇の表舞台に立つのに対し、女性は舞台裏から普段の生活、食料調達や住居整備など技術面での協力に専念することが多い。古くよりネヴリャンの女性は故郷の山岳や断崖の難所に集落を築いてきたため、巧みな協働により非常に複雑堅固な家屋を様々な地形に建てることができる。
情報の扱いに関しては秘密厳守な性質と、現実的な性格から事実を重んじるため、機密情報を扱うことに長けているとされる。
- 創作に関して
歌や音楽、演劇の娯楽に対しては通常「見る側」「聴く側」「楽しむ側」であり、「錆の輪」メンバーを除いては女性ネウリアが娯楽に絡んだ創作活動を能動的に行うことは一般的ではない。ネヴリャンの大合唱では女性も演奏に参加することもあるが、喉の構造も幅広く歌うことに適していないため、低音や打楽器による合いの手、作曲や構成がメインである。
- 男性ネウリアとの関係
女性ネウリアにとって保護するべき対象である傍ら、男性ネウリア達の歌や演劇などの創作を楽しむことで自身も癒やされる。これらの要素が神経質な側面のある女性ネウリアが悪の道に転じないためのストッパーになりえる。
全体 | 恐竜寄り(主にラプトルとされる類) |
---|---|
色 | 彩度の低い色、および鈍い色や濁った色。ダルカラー。 |
尻尾の先 | 控え目な飾り羽根がある。稀に単純な色分けや模様が入るが、模様等は何も無いことのほうが多い。 |
体格 | 細い体躯だが男性に比べて骨密度が高く、頑丈。特に走り回る者は下半身が筋肉質。 |
顔 | 鋭い目付きをした精悍な顔立ち。 |
背 | 平均150cmほど |
ツノ | 大きくて太く、よく目立つ。 |
牙 | 大きく、上顎の牙は口を閉じていても嘴からはみ出ることもある。 |
嘴 | 太くてがっしりしている。顎は噛み砕くことに特化しており、噛み付きの威力はエルタス人の中で最も強い。 |
脚 | 太く強い。指にはデイノニクス等にあるような大きな鉤爪があり、脅威的な武器。 |
腕 | 成人には短い羽根があるがこれは痕跡のようなもので(後述)、滑空などは全く出来ない。 |
性格 | 基本的に真面目で寡黙だが、ワイルドな気性を秘めている。口が重く、慎重で現実的な思考。 |
鳴き声 | 男性よりも低い声で、男性と違って地声で話す事が多い。喉の構造が高い声で歌ったり早口で喋るのに適していないため、歌うことは基本的に不得意。 |
役割 | 戦闘、狩り、守護などの「強さ」を活かした役割。都会においては銀行員や法関係などの「真面目さ」や「秘密厳守」と密接な仕事に適する。 |
印象 | 感情含めた個人の情報や活動を表沙汰にしないことから「何をやってるのか、何を考えてるのかわからなくて得体が知れない」という悪印象を持たれやすく、そこから不信を買いやすい。いざ悪事を起こす者がいた場合にその部分だけ取り上げられるため、「ネウリアの女は悪者」という偏見がすぐに浸透する。 |
例外的な女性
脚の鉤爪や角は稀に発達しないことがある。
本来、病弱な女性や戦闘能力の低い女性も協調により個人の力不足をカバーされるが、アウトリングの盗賊の間では屈強で狡猾なもののみが優遇されることが多い。
「錆の輪」ムーブメントに乗る者は羽根を男性のような派手な色に染め、奇抜なファッションに身を包む。
男性
愛らしく華やかな風貌と、気楽で陽気な気質を併せ持つがこちらも個人差がある。一般的に話し好きで、口や行動に関して良くも悪くも軽率で思いつきの傾向がある。容姿も言動もいつまでも若々しく、夢見がちで、大人になってもそのような幼さは強く残ることもある。常にオープンな姿勢であるため、総合的には目立つ存在。お茶目で愛想が良く、人とのスキンシップを好み、人と打ち解けたり気を良くさせるのが得意で、印象がよく他の種族から好感を持たれやすい。
広報など優れた情報伝達能力を持つが、制止をかける者が居なければ時折風評やデマとして暴走することがある。
- 創作に関して
歌や音楽、演劇の娯楽に対しては通常「作る側」「提供する側」であり、ネヴリャンでは男性ネウリア達による歌や演劇が文化の主軸になっている。大合唱においても旋律の中心を担う。男性ネウリアという存在自体が娯楽やエンターテインメントの源という説もあり、ネウリア流入後のゴールドリングにおいてはレイン歴50年頃、男性ネウリアの影響によってあらゆる娯楽が爆発的に発展した。
- 女性ネウリアとの関係
生命の安全を得る能力の高い女性ネウリアは、体が脆く容姿や言動も目立ちやすい男性ネウリアにとって防壁のようであり、男性ネウリア達はただ毎日気の赴くままに過ごすことで女性ネウリア達への癒やしになる。また事実を重んじ、情報隠蔽能力に優れた女性達は、男性達の情報伝達能力が風評やデマとして暴走することを防ぐ役割がある。
全体 | 鳥類寄り |
---|---|
色 | 彩度が高くて鮮やかな色や、美しく派手な色。ビビッドカラー。まれに女性のように地味な色の羽根をした者もいる。 |
尻尾の先 | サイズや模様等にとても目立つ美しい飾り羽がある。女性のものと違い、目を引くような模様が必ず入る。クジャクの尾羽にも似ている。 |
体格 | 細い体躯で中空になった脆い骨を持つ。よく飛行するものは胸部が比較的筋肉質。 |
顔 | 穏やかな顔立ちで、鼻筋が通っている。 |
背 | 平均140cmほど |
ツノ | 小さくて薄く短く、あまり目立たない。目の上あたりに控えめに存在する。 |
牙 | 小さめで口を閉じているとまず見えない。 |
嘴 | 細く、鳥類の嘴に似る。女性ネウリアほどではないが噛む力はそこそこ強い。 |
脚 | 細く繊細で、鳥類の脚に似る。女性のような鉤爪は無い。 |
腕 | 長くて大きな翼(風切羽)があり、滑空が出来る。より小柄で軽い個体の場合は飛行も可能。 |
性格 | 基本的に愛想良くお茶目だが、おしゃべりで夢見がち。馬鹿ではないが口が軽く、軽率で軽薄な傾向。 |
鳴き声 | 歌を習う者は甲高くて綺麗な鳴き声やとても高い裏声を出して囀る。そうじゃない者でも、地声は比較的高め。 |
役割 | 歌手、踊り子などの「美」を活かした役割。都会においては音楽家や芸人などの「娯楽」や、広告屋などの「情報伝達」と密接な仕事に適する。 |
印象 | 容姿が美麗なだけでなく、口達者でノリが軽いため「見た目も可愛いし、一緒にいるとそれだけで楽しい」といったような好印象を幅広く受ける。表面だけで判断する者からは無条件に良い待遇で扱われる節がある。 |
例外的な男性
女性のように地味な色の男性や美しくない男性は、男性ネウリアとしては劣っている/醜い男性という扱いを受ける。そのような男性はそっと暮らしているが、ネヴリャンの里では歌さえ出来れば劣った外見も個性として認められる。醜い容姿の己を悲観する悲哀の歌なども存在し、そういったものも一定の人気がある。都会では全く環境が異なるためそのようにはいかないが、「錆の輪」ムーブメントが発生してからは、そのままでは行き場の無い男性ネウリア達の多くも錆の輪メンバーとして関わることで立場と活動を得ると思われる。
また都会において風俗のために男性器を体外に出すための肉体改造をする者や、アウトリングでの文化に準じ女性のように振る舞う者などもスタンダードな男性ネウリア像から見れば例外にあたる。
生殖器
排泄と産卵が行われる総排出腔を有する。
同時に男性は陰茎と呼べる収納式の男性器を有するが、元来は生殖の際であっても体外に出さず、地球における現生鳥類の様式とほぼ同様の交配を行う。睾丸も鳥類同様、体外に露出していない。これらの形態からネウリアは象徴的には「ペニスを持たない(必要としない)種族」と言うことも出来る。
の生態からネヴリャンのような伝統的なネウリア文化では性的行為を娯楽として行わず、恋愛と生殖が明確に全く異なる役割として切り離されている関係から恋愛感情が性行為に発展する・結びつくことがない。様式の都合上、生殖行為を通じて性的快楽を得ること自体もほとんど無いと思われる。
男性器を体外に出す(出せるようにする)ことは肉体改造にあたり、都会の一部の者などが他種族からの性的需要に応えるための目的で行う。
女性は数カ月~半年ごとに起こる産卵をし、受精卵の可能性があれば抱卵する。卵は一度に一つ産まれ7~8カ月で孵化する。成人儀礼までは主に女性が世話をする。
共通する特徴
男性女性とも胸の中央からはサーガルのものより低めだが、同様の胸骨(竜骨突起)が飛びてている。 → 参照図(男性ネウリアの骨格図)
他のエルタス人に比べると小柄だが高い知能と器用な手先を持つ。
手の形の関係からアグドナよりも裁縫などのより細かい作業が得意で、小回りが利くため一から大きなものを作り上げるより、既にある仕組みの穴をつくろうのを得意とする。
加齢すると嘴やツノが欠けたり、全身に白髪のように白い羽根が混じる。肥満すると腹よりも胸に肉が付き、鳩胸のような状態になる。
食性
ほぼ肉食性であるが種や木の実などは食べる。主に採集に頼っており、主食は豆類に似たものを食べる。
女性は特に動物食を必要とし、タリクシアン生物の硬質な肉を積極的に捌いて食べる。主に昆虫やネズミ~鳥に似た小動物を食べ、たまに鹿ほどのサイズの獲物も獲る。
男性は果実および芋虫のような幼虫などやわらかい食べ物を好むが、必要な栄養素を除いて食性に大きな違いは無い。
声
女性は低めで、男性は高めの声ではあるが、どちらの性別でも共通して通る声をしている。
口語で話す分には高さ以外にそこまで大きな違いは無い。地声は大体ソプラノ~テノール。
女性が高い声で歌うことや早口で喋ることは不得意。
男性、特にネヴリャンの男達は成人後生涯に渡って歌を学び続けるため、より高く美しいファルセットを出せるようになる。
ネウリアと音楽
音楽文化はネウリアから切り離す事ができない程重要なものであり、非常に古い時代より代々受け継がれている。都市部においても多くの作曲家・作詞家がネウリアから輩出されている。
ネイティブネウリアと都会ネウリアの民族性の違いと同様に、ネウリア音楽も現地と都市部で大きな違いがある。
大まかな違い:
ネヴリャンの音楽には「ビロウスの秘密」が何らかの意味で隠されているらしく、女性ネウリア達にはそれを決して外に漏らしてはならないことが本能的な意識の中に組み込まれており、これが女性ネウリアの「口が堅く、秘密を守る」という気質に起因する。都会の音楽は基本的に電子音楽の形になり、それには男性ネウリアの本質が関係しているらしい。
子供
思春期前
全エルタス人に共通する特徴として、産まれたばかりの頃は女性も男性も灰色でふわふわの姿をしている。
他のエルタス人と違って、2歳を過ぎてもすぐに本来の色に生え変わることがない。
思春期(人間で言う11~12)までは外見面でも内面でも性差がほとんど無く、空を飛ぶための翼も思春期前までは男女ともに存在し、子供達は性別問わず飛行をする遊びを好む。
女性の足指は生まれつき男性と少し違うが、性徴が出る以前ではパッと見はあまり区別がつかない。
思春期後
思春期を過ぎると性徴が現れ始め、完全に性差が出てくる。
思春期に達すると男性は一斉に美しい色の羽根に生え変わる。女性は鈍い色のままだが、思春期以降から女性は風切羽がそれ以上育たなくなりやがて自然に抜け落ちることで永久的に翼を失う。
女性の足の鉤爪は少しずつ発達していくが、これも思春期に一気に伸びる。
ネヴリャンでは成人の儀式に似た感覚で切る儀式があり、風切羽が無い女性は成人している証拠となる。女性は翼を失い飛べなくなる頃を境として「大人の女性」として切り替わっていき、過酷な現実で生きていくことに対面していく。
男性は翼が生涯残るため、基本的に子供の頃とあまり変わらない。ネヴリャンではここに歌や演劇のレッスンが入り、歌や演技はどんどん上手くなる。
成人に近付くほど男性は骨密度が下がって体が脆くなる。女性はその逆で、このことから体重にかなりの差が出て、必要な栄養も性別毎に異なる。
文化や生活
故郷であるネヴリャンの里に生きるネイティブネウリアと、ゴールドリングなどの都市部に進出して根付いた都会ネウリアとでは、それぞれ全く異なる文化と民族性がある。詳しくは各該当記事を参照の事。
また「ネヴリャン」と「ネウリア」という二つの呼称はそれぞれ同一のものを示すが、「ネウリア」という呼び名はタルの公用語であるゴールドリング語における人種としての名称および発音で、より現地訛りに近い言い方だと「ネヴリャン」の発音になる。
子育てと育児
形態面では男性も女性も子育てに参加するが、通常は真面目で生命力の高い女性に任される。文化様式上、男性は遊んでいることのほうが多いが、男性の協力が必要な時には男性も参加する。
乳房が存在しないため赤ん坊には一旦消化して吐き戻した嘔吐物を与えるのが通常の方法だが、都会の者であれば市販のベビーフードを与える。ベビーフードを買えない程の貧困層の場合だと都会の者でも嘔吐物を与えることもある。
武器と戦闘能力
形態面から、狩りや戦闘は女性がメインに行う。
主な武器
弓、自動弓、吹き矢、ナイフ、小剣、サーベル、小銃、パチンコ、バックラー。
基本形となる武器は弓である。基本男女共に矮躯で体軸が細いため、通常は飛び道具を使った遠距離戦を得意とする。都会の者であれば比較的軽い銃器も使う。近距離戦だと軽めの飛び道具やナイフが基本。大弓はよほど体格の大きな女性でなければ扱えない。
素手の場合(※女性限定)
鉤爪による蹴り、飛び掛りと引っ掻き、噛み付き。
全体的に深い切傷と失血によるダメージを負わせる。至近距離でしか戦えない。斬撃属性。女性の顎はペンチのように強く、噛み付きの威力はサーガルよりも高い。
戦闘スタイル
身軽ですばしっこく、軽い体を生かした高いジャンプ力や、小柄であるため狭い場所に入り込めることも武器。
一つ一つの動作は機敏であり小回りは効くが、走りの最高速度はサーガルに劣る。アグドナよりは速い。
ジャンプ力は身軽ゆえの高さはあるが、単純な脚力によるジャンプ力はサーガルのほうが高い。
持久力や耐久力はエルタス人の中で最も低く、大怪我をした場合の生存率も最も低い。女性は男性よりも骨が丈夫ではあるが、それでもエルタス人の中では最も低耐久の部類である。
生命力の強い女性達は自然や原生生物に対して対処する能力に長けているため、アウトリングの者が砂漠での生存率が高いなど、過酷な自然環境下でもしぶとく生き残れる例として顕著に表れる。
対人戦はそこまでは強くはなく、また都会の者でなければ他の人種と争うことはまず無いが、仮にやむを得ず対人の肉弾戦をする場合は小回りを利かせての闇討ちや、相手の懐に先に飛び込み、噛み付きやナイフ、足の鉤爪など小さな得物での急所を狙う戦法をとる。ナイフによる切り付けと噛み付きと鉤爪による蹴りはアウトリングの女達の十八番である。
総合してネウリアの女性は衝撃による威力はほとんど無いが、弓の精度や刃物による裂傷と失血のダメージにかかっていると言える。
男性が戦う場合
男性は素手だと女性と違って非力である。
しかし男性ならばある程度の飛行が可能なため、有利な位置を取ったり、敵の同行を確認したり、先に逃げたりする事が出来る。女性までとはいかなくとも嘴はそれなりに強いため、噛み付いて攻撃することもある。そして悲鳴もある意味では武器である。遠くまで良く聞こえるため、仲間がいればすぐに駆け付ける。
ネヴリャンでは原生生物に立ち向かう際には男性も女性も協力する。都会においては用心棒や商売人のネウリアには男性も時々いるが、後方援護がメインである。
武器に関しては男性も弓なら扱うことができ、射撃精度は女性と同じくらいである。
ネイティブネウリア(ネヴリャン)
ネヴリャンにて記述
都会ネウリア
都会ネウリアにて記述
アウトリング
アウトリングにて記述
その他
ネウリアが主に存在する地は基本的に西部のネヴリャンと南部のゴールドリングで、北部や東部には元々いないため見かけることはまずない。
戦中のシーグにも西部侵攻時に略奪されたネウリアが少数存在するが、当時のシーグ軍において戦闘員はサーガルに限られていたため、ネウリアはアグドナ同様に労働員の扱いだったと思われる。
余談
名前の由来は「Raven」のアナグラム。
最も最初に新ネウリアとして発表されたキャラは矢桐ゆんであり、更にその当時は全体的に恐竜よりも鳥に近い姿をしていたためとも思われる。
モチーフはデザインにおける生物要素としては鳥類と羽毛恐竜ではあるが、全体図や風貌としては「妖精(ドワーフやホビット)」と、「宇宙人」という要素もある。特に、羽毛が全てなくなった際は極めて宇宙人めいた風貌をしている。
概念的な要素としては「人形」や「二次元(主にアバターなどの『架空の肉体』を示す)」もあり、これらは特に男性ネウリアの性質に顕著。
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