シシブクロ

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シシブクロの頭部

シシブクロ(Actinias)は、大型で獰猛なタリクシアン生物。主な生息地はマゴイの森セケンの森林部など。

タルで最も凶暴で危険な生物の一つとして知られており、ライオン、サイ、ゾウなどを彷彿とさせる風貌と性質を持つが、イソギンチャクやタコなどの海洋生物に似た生態構造も持つ。

形態

ゾウのような巨大な全貌、その巨体を支えるサイなどの有蹄類の一部に似た太い4本脚を持つ。ドンドコ同様に筋肉は赤いが、内臓は灰色。

頭部はイソギンチャクやタコのような長く太い触手に覆われており、その中心に鋭く巨大な牙の並んだ口を持つ。

触手の根元を埋めるように多数の短い触覚があり、その先端に目がついている。頭部そのものは前方以外に向くことが出来ないが、この多数の触覚状の目によって常に広い視野を確保出来る。

触手は大抵外向きに向かって広がっているため、正面から見るとシシブクロという名前が示すようにライオンの鬣を彷彿とさせる。

触手はそれぞれが器用に動き、周辺にあるものを把握したり、獲物に向かって叩きつけて攻撃したり、ものや獲物を掴んで捕らえたり投げたり出来る。筋肉的な構造はドンドコの脚に似ているため、振動を感知することも出来る。

背面上部には墨袋と呼ばれる袋状の器官があり、威嚇の際には風船のように膨らませることによって自分を大きく見せる。

巨大な体躯を持ちながら猛スピードでの足踏みや長距離に及ぶ突進攻撃を安易に行う。規格外の耐久性と非常に豊富なスタミナを持ち、長時間に及んで疲れ切ることなく全力を発揮出来る。特に短距離の突進は息切れすることなく行うことが出来、怒った時などにそのような猛進によって敵を牽制する。

生態

雑食性だが、獲物としては他のタリクシアン生物を捕食することが多い。

危険を感じると非常に騒々しい鳴き声を出す、背部の墨袋を膨らませて自分を大きく見せるなどで威嚇する。墨袋は空気の吸引によって膨らむ。

インクタンクと呼ばれる、墨を生成し貯蔵する器官が体内に複数存在し、数はシシブクロの大きさ(第三話『縁日にて』でのシシブクロは中程度のサイズ)によって異なるが、最大で4つのインクタンクを持つことがある。インクタンクが存在する箇所は四肢、口、背中のあたり。威嚇の際に膨らませる墨袋はインクタンクと繋がっているとされる。

墨の色や性質は異なるが、大凡ピンクから黒の間に及ぶトーンを持つ。インクタンクは人工臓器に似た機能と性能を持ち、組織を傷つけることなくインクタンクを取り出すことが出来れば栄養が送られている限り墨が生成され続けるため、非常に価値のあるものとして高値で取引される。

多くのタリクシアン系生物に見られるように塩を嫌い、特に粘膜などの敏感な箇所に塩が接することを避ける。塩に触れると苦しむか、または活動力を失う。第三話『縁日にて』においてショー用に捕らえられたシシブクロは闘技場へ放たれるまでは定期的にホースで塩水をかけられており、これによって休眠状態に入っていた。

幼体

※ビジュアル資料はまだありません

シシブクロ幼体は細長いタコかクモのような外見をしており、普段は地中に隠れて過ごし、その上を通りかかった生き物を捕食する。

幼体の期間中は背中にも口を持っており、血のような樹液を持つタリクシアン系樹木の根に噛り付くことによって樹液を吸うことも出来る。成体になるとこの口は閉じられ使うことは出来なくなる。

人々との関わり

食材としてより素材としての価値のほうが高い。シシブクロの肉、皮、臓器、墨はどれも余すことなく使うことが出来るため、生物素材としての需要は非常に高い。タルの肉屋にとってシシブクロの部位をめぐる競りはかなり熾烈な争奪戦となる。特に肝の部分は無傷の状態であれば大変高価な値がつく。

肉はゴム質で硬く、値段ほど美味しいものではない。一般的に食用にしてしまうのが勿体ないとされるが、一部は塩漬けの乾燥品が作られ、珍味として高値で取引される。シーグでは食用可能な部分は全て食されるが、それでもどちらかというと食料としてよりも勇士クラン間で巨大な獲物を打ち倒したことの勲章として扱われる節が強い。

とても強力でしぶとい生物であるため、討伐には大型の狩猟グループが協力しあう必要がある。


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