タリクシアン・ストーカー
タリクシアン・ストーカー(Talyxian-Stalker)とはタリクシアン生物の一区分。ネコ科の動物に似た形態と性質を持つ。
「タリクシアン・ストーカー」という名称は専門用語または学名の扱いであり、エルタス人からは単に「猫」と呼ばれる。
姿・性格共に個体差が非常に大きく、食性などの生態ごと全く異なることもある。
共通の特徴としてはとても頑丈な身体と、強力な顎を持つ。寿命は最低でも200年ほどで、長ければ300年は生きる。
形態
灰色の血液と筋肉を持つ。頭部および四肢、背中、尾など胴体の特定個所に硬化した毛皮を持ち、無機質な外観を備えるが、これは機械とは異なる。
個体差が非常に大きく、四足歩行、頑丈な顎、部分的に無機質な外見といった共通の特徴以外に、その姿に法則性を見出すことが困難である。
鼻先の付近に虫の触覚に似たヒゲを持つ個体もいる。
目に関しては特に不定形で、一対の目をもつもの、それ以上の数を持つもの、顔の左右で目の数と形状が一致しないものなど、個体によって目の数や形状、位置は非常に様々である。目が自発的に発光することはない。
生態
基本的に肉食で、多くの場合は他のタリクシアン生物、主にネズミや小鳥などの小動物を捕食する。(図の「みぞれ」のようなタイプも存在するため、一概にすべてが同じ食性を持つとは限らない。)
大型のストーカーは条件下によっては人を食うことがある。
繁殖・生殖器
雌雄それぞれネコ科の動物に似た生殖器とメスは下腹部に乳房を持つが、オスは体外に露出した睾丸を持たない。また雌雄ともにやや飛び出た肛門を持つ。
参考画像:タリクシアン雌雄の生殖器の一例(閲覧は18歳以上かつFur Affinityに登録している場合のみ可能)
基本的に両性具有の状態で産まれ、毛を掻き分けて探さないと見つからないほどの小さい陰核と小さい膣を持ち、体内に精巣と卵巣がある。乳首は出生時は腹にある。多くはここから成長に応じて性別が変動する。成長途中で意思に反して異なる性別になるなど、各自の性嗜好や、好きな相手の性別や、繁殖に纏わる環境、自己認識などによって複合的に決まる。完全な雌雄の形で固定される以外にも、両性の特徴を備えた状態で成獣となる個体などもいる。
※これらは暫定かつ不確定の情報です。今後大きく変更される可能性があります。
文化
「名も無きタリクシアン」、食芸人として知られているオスのストーカー。戦前のゴールドリングの祭りにて、牛など大型の生き物を丸呑みにするパフォーマンスを行っていた。
僅かに人語を解すほどの知性は持ち、文明的生活に適応出来るが個体や環境による差が大きい。タリクシアン植生の森林部などに生息するストーカーの多くは野生動物として生きており、言葉を喋れないことが多い。
ゴールドリングでの扱い
ゴールドリングには一定数が存在する。ここでも野生動物同然に生きる個体もいるが、環境上、エルタス人の振る舞いや社会を真似てより「人間的な」仕草を持とうとする個体も存在する。
基本的に獣と人の中間的な存在として認識されているため、エルタス人種と違い完全な人権を持っていない。多くは「喋る野良猫」のような扱いを受けるが、振舞い次第では職を持つことや住居を持つことも可能。職を持つ場合はエルタス人の手伝いや動物的補助といった役割を任されることが多い。
レイン歴70年以降の法的制度では役所等で正式な手続きを経ることで人権を取得することが可能になったが、これには「いかに人として認められる社会生活を持っているか」など一定の条件を満たしている必要がある。
人権の前提が完全ではないため、エルタス人からは若干差別的な視線を受けており、エルタスとタリクシアン・ストーカーが恋愛関係を持つと強い好奇の目にさらされる事がある。
ギャラリー
タリクシアン・ストーカーの幼体「モワモワ」
タリクシアン植生の森林部に生息するストーカーの「ホント」
ゴールドリングに住むタリクシアン・ストーカーの「ユーク」。彼は人間的な生活に強い興味を持っているタイプである。
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