シーグの食文化

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シーグの食物図

English:Shigu Diet

ここではシーグの食物、及び正確には近代化するまでに北部全域に渡り一般的であった食事の例を掲載する。

特徴として、北部人種のほとんどが北方サーガルであるため、調理を行わず、素材をそのまま切り取ったものを飲み込むタイプの食事である。これは、素早い移動を行うサーガルにとって合理的だが、当然ながら味などを深く噛みしめることには不向き。

近代化以前の北部はクラン(部族)のタイプによって食事が三種類に分類される。

勇士のクラン

の骨を持った勇士を中心とした戦士のクラン。レインのように赤い入れ墨を顔や体に入れ、目立つ装いをし、荒野で巨大な獣を追い、勇敢に集団で戦って打ち倒す。獲物のほとんどは彼らを狙って戦いを挑んできた大型の獣。森に敬意を持っており、狼の縄張りである森を直接荒らすことはあまりしない。

野牛

アスタナ平原、セイルザーンの一部など比較的森から離れた平地に生息する野生の牛。基本的には温厚だが、縄張り意識が強く、近づくものを攻撃する。肉は美味。これを飼いならしたものが家畜の牛。

図にあるものは熊の舌。北部から東部にかけての森林地域に生息する獣。子どもを守っていることが多く、非常に狂暴。切り込み役の勇士が頭から突進し、次々に切りつけて倒す。

ドンドコ(大)

各地の荒野、森林、平原地域に生息する。特に大きなものは森林と荒野にまたがって巨大な群れを形成する事があり、危険。振動を立てずに忍び寄り、一体の背をめがけて投げ槍を打ち込み、足音が重くなり他の個体に追われて弱ったところを捕らえる。

イタチ

主に森林部で繁殖する生物だが、敵が多いために平原・荒野に進出することも多い。気が荒い事で有名だが、彼らにとっては一般的な獲物。

シシブクロ

この図にはないが、森で最も強力な生物の一つとされるこのシシブクロを倒すことはある種の勲章になる。毒を抜けば食料になる。

呪術師のクラン

修行の証である印鑑を持ち、名前を操る呪術師を中心としたクラン。生物知識に長け、「名づけ」の術を使う事で、瘴気に取り込まれずに正体を解き明かす。危険の処理に優れており、資源の豊富な森に直接入り、肉性の植物を直接採取したり種子や小動物を持ち帰って家畜化する事で生活をしている。食べ物の種類は多い。

肉性の樹

森林部に生える様々な肉性の樹。入り口では硬くて食べられないものも多いが、森深い箇所ではその多くが切り取っただけで食べられるほどの柔らかさと滋養を有している。森の内臓、筋肉とも。彼らの主食だが、森の奥深くまで行かなければならない。

血豆

血豆。豆とはいうが、じゃがいも程の大きさで、森林の地面の中に生える。野生種は乱雑に生えるものだが、採取が危険な為、持ち帰られ、丸い株に整形して栽培されたものも多い。内臓の味がするという。なお、GRでも品種改良されたものが栽培されている。

ドンドコ(小)

小さいドンドコ。罠でとらえたり、隠れているところを捕獲したりする他、株を捕まえてきて育てる方法もある。どんどこの養殖の方法もここで確立された。なお、豚や牛も飼われている。

ホヤ棚

ホヤ棚」として、下半分をカットし、塩漬けなどの処理を施した後、棚や机などの用途に利用される生物。レオノにおいては重要な輸出品だが、北部の人々は上半分の柔らかい部分を食べ物として利用する。やや硬いが、サーガルはこれをカットして丸呑みにする。アグドナはこれを酢漬けなどにするようだ。

血のパイプ

荒野、浅い森に菌床状のベースを形成し、群生するパイプ状生物。それほど栄養のあるものではないが、手に入りやすく、切って飲み込んだり、しゃぶったりする。

ヒキガエル

この図にはないが、主にベトラ・マゴイに生息する大型のヒキガエル型タリクシアン。特にマゴイのものは大型化する。基本的には森から出てこないトラップ型の生物で、呪術師以外の捕獲はほぼ不可能。

シグのクラン

「シグ(Sieg)」とは、古シーグ語で「サーガル(我々)」を表す言葉。リーダーや名前を持たない、所属の無いローカル・クランがここに相当する。基本的に、獣や森に対抗する手段を持たない、臆病で弱い人々の集まりであり、森からはずれた場所にある小枝、荒野を走り回る虫や小動物を食べて暮らしている。

ネズミ

ネズミ。全土で一般的な小動物で、植物の根などに穴をあけて住む。がさがさして、あまりおいしいものではない。通常、文化的な人々の食べるものではないが、たくさんとれるので、GRなどでは保存食として加工品が作られていることはある。

動物の死骸

死んだ動物の体の一部や、骨、くず肉など。森の外にもよく落ちていることがある。森に入れず、戦う手段もない人々はこんなものでも食べて飢えをしのぐしかない。

抜け殻

何かの抜け殻。タリクシアンには変態・脱皮を行うものが多い。蛹の殻はいくらかの栄養分を残している。大きなものは服などに利用される。

ドンドコの小株

仲間に手足を食われ、動けなくなったドンドコは黒く変色し、その場で株になる。株からは小さなドンドコがたくさん発芽する。呪術師はこれらを育てる術を持っているが、より原始的な人々は、これらをつまんでそのまま食べる。味はよいが、非常に小さい。

野ウサギ

野ウサギ。家畜化もされ、全地域で一般的な食べ物だが、このクラスの人々にとっては最も上等な食事のひとつである。非常に足が速く、野生のサーガルであっても追いかけて捕まえるのは大変。追いかけている途中で恐ろしい生物に出くわすこともある。

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