樹脂の木

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年代不詳。タル北東部アスタナセケン近辺。サーガル族はレオノの服装で、素材の下調べにやってきたようだ。青い半透明の木々が樹脂の木。

樹脂の木はタル北部の森林周辺で見られる植物型のタリクシアン生物。その名通り、地球上でいう合成樹脂(プラスチック)のような性質を持つ。

概要

様々な工芸品の素材として珍重されており、様々な種類と変性を持ち、光を反射して輝く粒子を含むもの、耐熱性を持つもの、弾力性に富んだものなど多岐に渡る。

見た目の美しさや材質の汎用性の高さから採集の対象になり、ゴールドリング等に輸出されて装飾品や道具など幅広い用途に加工される。熱を与えれば柔らかく粘りをもち冷えると固まるため槍の刃と軸の接着にも用いられる。

人々との関係

かつての北部の人々が素朴な生活をしていたときは、食用に適さない為に顧みられることのなかったものだが、近代になって交易への需要からその数を減らしつつある。

これらの樹脂は主に北部森林周辺で産出される素材であり、文明圏のアグドナの職人の一部には工芸素材として古くから知られていたが、未開地域における調達の困難さから一般的なものではなかった。

シーグではレイン王政時代に武器の柄などとして本格的に素材としての利用が始まり、戦後には加工法も確立され、主要な輸出品となる。