タリクシアンのイヌ: Difference between revisions
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タリクシアンのイヌ(Talyxian-Dogs)、タリクシアン犬とはタリクシアン・アソシエーターにオオカミと共に区分される生物種。
人々の間では単に「犬」と呼ばれる。主にゴールドリングなどタル南部の市街地・文明化された領域に生息する。
タリクシアンのオオカミと類似した外見を持つが生態などは全く異なっており、両者の間に生物学的な繋がりがあるかどうかは解明されていない。
形態
四足歩行で、目と口が一つづつ、一対の触手状器官を下顎に持つ。
被毛の色は茶色~灰色で、数パターンの模様が存在するが全身が完全に黒い個体、または白い個体は存在しない。また、模様に縞模様を持つことは無い。
鬣や尻尾に長い毛を持つこともあるが、下半身は基本的に短毛。
寿命は5年から10年ほど。
下顎の触手は土中に埋まった食べ物やその他物体を探知するほか、天候や敵性生物など危険に対しても敏感に反応する優れた感覚器官である。飼い主の安全の為に特に率先して周囲をさぐる。
オオカミのような翼は無く、光合成もしない。
生態
オオカミとの最大の違いとして食事の必要と生殖を行う特徴がある。小さい口と小規模の消化器官を持つ。
両性具有で、交配または単為生殖を行う。飼い主が存在しない場合には生殖を行わない。
単為生殖では数体ほどの仔犬を育てるが、交配する際には一体の子供が非常に小さい状態で産まれ、その場合被毛の色と模様、身体の形状など外見の違いを持って産まれる。単為生殖の場合は親とほぼ同じ外見をしていることがほとんど。
元々砂漠に適応した生物であるため、瘴気に対する耐性が無く、瘴気の濃い場所では感覚や危険感知能力が狂わされやすい。都会などの人の多い場所でも特定の飼い主の認識が難しいため、ある意味瘴気による悪影響を受けた時と同様の事が起こる。
鳴き声
鳴き声は鳥や警報音に似ており、脅威を感知した際には不協和音を発する。
子犬:「プィープィープィー」「ピピピピ」という鳥や時計のアラームのような細くて高い鳴き声を出す。身体が小さく未熟なため、成体と比べて生き物らしい音の「ずれ」が見られる。地球の生物で言うとモルモットの鳴き声によく似ている。
成犬:同じく鳥や時計のアラームに似た声を出すが、機械のように規則的な音に聞こえる。通常はあまり大きな音を出さないが、脅威を検知した際には不協和音やボリューム・速度の増加がみられる、対象からの距離や、脅威の種類によっていくつかの音を使い分ける。身近なものではウィンドウズ98のエラー音、緊急地震速報の音などに似ている。
「タリクシアン犬」の生態は人々を助けることに完全に依存しており、それゆえに彼らは「生きた検知器」のような性質を持ち、人に気づかせることを目的とした声を持っている。
タイプ
タリクシアン犬の様々なタイプ - KikiのPatreonにて原寸大をご覧いただけます。
外見や行動には以下に記す通りタイプ毎の様々な差があるが、基本的に大型の生物であり、原種となる作業犬や、そこから派生した野良犬は通常大型犬から超大型犬ほどのサイズ。一方で愛玩犬は大凡中型犬ほどのサイズであることが多い。
作業犬
最も旧く、タリクシアンの犬の原種とも言え、且つ一般的なタイプ。その多くは古代南部遊牧民の探索犬にルーツをもち狼に似た特質を保持している個体も多い。大半は探索犬、猟犬、警察犬、牧羊犬として伝統的に累代飼育される。
体色は茶、灰、黄白色など濃淡は様々。足先は暗い色であることが多い。下顎に筋肉質な一対の触手をもち、感覚器官や腕として器用に動かすことができる。
大きな個体差は無いが、地域や飼育用途によってグループ間に鬣や爪の形状の差をみとめることもある。
飼い主や人々との間に強固な連帯意識を持つ。
猟犬は主に狩人の補助として追跡や探索を行い、獲物への直接攻撃はしない。牧羊犬は畜産の場で養殖される様々な貝類生物を見張る。また、体の不自由な人に付き添い、ものを拾うなどの日常的な補助を行う介助犬などもいる。
大型スーパーに何匹かの作業犬が配備されていることもあり、棚から落ちた商品や、万引きの現場を発見して知らせる等で人々の為に役立つ。
野良犬
野良犬の例。図③はタリクシアン・ストーカーとの混血種であり、明らかに大きな口や胃、足の方向の違いなどが認められる。図④はネコノトリモチから取れたタリクシアン・ストーカーの毛皮による作用を始め、様々な森のタリクシアン生物からの影響を受けていると思われる。
市街地で自然発生した飼い主のない犬。他の様々なタリクシアン系生物との交配により、元の性質からかなり変化しているものも見られる。ほとんどの野良犬はそういった影響をうけ、ほぼ全個体により大きな口と消化官を備えるほか、腹部の斑紋や斑点模様、ツノの退化など骨格や外見などの個体差をもつ。
群れまたは稀に単独行動し、筋肉質な触手を使い土中や廃棄物の中から食べ物を探す。
あらゆるタリクシアン系生物との交配が確認されているが、とくにタリクシアン・ストーカーの影響を強く受けた個体は人々の手助けを率先して行う犬本来の性質をはずれ、利己的な目的に寄った連帯意識を持つ。
品種改良のための配合が可能で、ここからペット用の愛玩犬が生産された。
寿命は通常の犬よりも短い。駆除の対象となることもある。
愛玩犬
野良犬や作業犬をもとに改良されたタイプで、多くはゴールドリングやシーグの室内犬として飼われている。主に家庭や病院やオフィスにいて人々をなごませる愛玩的役割を持ち、ツノは退化し触手や体格も小さい傾向がある。
様々なタリクシアン系生物との交配により、頭部の形状や鬣には多く個体差を持つ。
異種タリクシアンからの影響は性質にも影響し、犬元来の主人への連帯意識だけでなく野良犬に似た利己的な側面も併せ持つ。これは例えば飼い主の持ち物を盗むことで気を惹こうとする等。こういった予測しいにくい行為が愛らしいと感じられるなど、ペット犬としての需要にあって作られた性質である。
その他にも人々の感情に反応し、怒る人から逃げる、泣いている人の口を触手で触ってくるなどの様々な行動を見せる。
他の家畜同様、新たな品種を作るには免許が必要。
寿命は通常の犬よりも短い。
人々との関係
犬たちはゴールドリングやその周辺で多く見られる。レオノでは探索者や狩人達のために持ち込まれた猟犬も多く存在するが瘴気にかなり弱く、シーグなど北方には後期になってから導入された。
ゴールドリングには飼い主のいない野良犬も多い。これはセイルザーン砂漠で町や村を形成していく過程で、人々が互いに近くなったことにより特定の飼い主を認識し辛くなった犬が人のもとを離れて活動しだしたことが原因と考えられている。
エルタス人の歴史において創成期から既に南部シグの重要な所有物として犬の存在が記録されている。
狼との関係
同じタリクシアン・アソシエーターとして区分されているオオカミに似た外見を有するも、直接的繋がりが明らかにされているわけではない。
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