エルタス: Difference between revisions

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[[File:Eltus Races.png|thumb|400px||[[サーガル]]、[[アグドナ]]、[[ネウリア]]から成るエルタス三種族。]]
[[File:Eltus.png|thumb|300px|エルタス生物]]


'''エルタス'''([[Eltus|Eltus]])とは[[惑星タル|惑星タル]]内に存在する生物の分類。知的生命体である[[エルタス#エルタス人|エルタス人]]、植物と動物を含む[[エルタス植生|エルタス植生]]などをまとめて「エルタス」と呼ぶとこがある。[[タリクシアン|タリクシアン]]生物とは完全に対になる存在であり、植物は葉緑素を持ち、動物は赤い血を持つなど、地球の生物との共通点が多い。
'''エルタス'''([[Eltus|Eltus]])とは[[惑星タル|惑星タル]]に存在する生物の分類の一つ。知的生命体である'''エルタス人'''の他、数種類の動植物を含む。


エルタス人には[[サーガル|サーガル]][[アグドナ|アグドナ]]、[[ネウリア|ネウリア]]が該当する。この三種族が惑星タルにおける人類と言え、各種族は互いを異なる人種として認識し、世界観上では「人間」として扱われる。作中で出る「人」や「人間」という呼称はエルタス人のことを示す。
動植物共に地球の生物との類似点を多く持ち、[[タリクシアン|タリクシアン]]生物の様相とは対照的である。このため[[タリクシアン|タリクシアン]]とは異なる存在と言え、エルタス人の文明においても基本的には区別されている。


タルに生息する「エルタス生物」という括りの中で多数を占めるのは三種のエルタス人種で、それ以外の動植物は非常に数が少なく、全エルタス人類の共通認識として保護・研究の対象となっている。
厳密には、惑星タルに存在するほとんど全てのエルタス生物は繁殖の為にいくらかの[[タリクシアン|タリクシアン]]形質を有しているため、「純粋なエルタス生物」は事実上存在しないが、エルタスの形質が強いものを便宜上「エルタス生物」として扱う。
 
[[タリクシアン植生|タリクシアンの動植物]]と比べて[[エルタス植生|エルタスの動植物]]は'''非常に数が少なく'''、ごく限られた場所にしか存在しない。


== '''エルタス人''' ==
== '''エルタス人''' ==


かつてはみな地球人と同様の姿をした一種類の人種だったが、何らかの理由で[[サーガル|サーガル]]、[[アグドナ|アグドナ]]、[[ネウリア|ネウリア]]の三種類の獣人の姿と化す。
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File:Eltus Races.png|[[サーガル]]、[[アグドナ]]、[[ネブリャン]]から成るエルタス三種族
</gallery> 外見に地球の動物を彷彿とさせる特徴を持ち、二足歩行をする人型の知的生命体。
 
[[サーガル|サーガル]]、[[アグドナ|アグドナ]]、[[ネブリャン|ネブリャン]]の三種が該当する。当Wikiではこの三種類をまとめて'''エルタス三種族'''とも表現する。
 
人類に該当し、作中で出る'''「人」'''や'''「人間」'''という言葉はエルタス人のことを示す。赤い血液を持つことから'''「赤い血の者」'''とも呼ばれる。
 
みな「エルタス人」という括りの中のそれぞれ異なる人種として存在し、文化的には等しく同じ人間として考えられているが、生物的には別種であり、'''種族が異なるエルタス人同士での生殖は出来ない。'''
 
=== '''共通の特徴''' ===


各種みな地球人とは大きく異なる文化や精神を持つが、[[アグドナ|アグドナ]]だけはその中で最も地球人との類似点が多い。(詳細は各項目内で記載)
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Eltus Babies.png|エルタス三種族の赤ちゃん
File:Eltus Children.png|エルタス三種族の新生児と子供
</gallery>


=== '''全エルタス人共通の特徴''' ===
共通の特徴として赤い血液、手足共に4本の指を持つ。生物としての基本構造は概ね地球の生物とある程度共通している。消化器官については[[タリクシアン|タリクシアン]]生物の食材を摂取する必要があるため、若干の構造および分泌腺や腸内細菌などが異なっている。


[[File:Eltus children.jpg|thumb|現生エルタス人三種の新生児]] 基本として、[[サーガル|サーガル]]に見られるような同種族内での亜種及びその雑種は多くいるが、種族が異なるエルタス人同士での交配や雑種は出来ない。
内臓や組織には多かれ少なかれ[[タリクシアン|タリクシアン]]体を有しており、特定種類のタリクシアン生物を多く摂取するとこれらに変異が起こる。このため、一部の地域を除き、変異を誘発する危険性があるタリクシアン系生物の摂取は基本的に避けられている。


「赤い血の者」と称される通りにみな赤い血を持ち、生物としての基本構造は基本的に地球の生物とある程度共通しているが、消化器官については[[タリクシアン|タリクシアン]]系食材を摂取する必要があるため若干の構造および分泌腺や腸内細菌などが異なっている。
'''「同じ種族・異性同士」'''の組み合わせでのみ子供を作ることが出来る。同種族下での亜種の交雑は存在する。


産まれたばかりの頃はみんな灰色のふわふわの姿をしている。人間で言う2歳を過ぎると完全に全て生え変わり、本来の色になっていく。
産まれたばかりの頃はみんな灰色のふわふわの姿をしている。人間で言う2歳を過ぎると完全に全て生え変わり、本来の色になっていく。


複数種族で暮らしているエルタス人の家族観は人間と異なり、恋愛の対象としてのパートナーと子供を作る相手が異なっても、 社会全体や共同で子供の面倒を見るため、子供のできない異種間カップルが増えても人口が減少することを心配したりはしない。
=== '''文化''' ===
 
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File:1443507846.mick39_5f.png|戦化粧をお互いに施す南~東系の[[サーガル]]達と[[アグドナ]]。
File:Time_of_sergal_and_agudner_children.png|[[ゴールドリング]]に見られる[[サーガル]]と[[アグドナ]]の共同家族の子供達。珍しいエルタス系の貝類生物を持ち寄り、みんなで観察している。
</gallery> [[ゴールドリング|ゴールドリング]]・[[レオノ|レオノ]]文化圏における[[サーガル|サーガル]]と[[アグドナ|アグドナ]]の共同家族など、複数種族で暮らしているエルタス人の家族観には地球人と異なる点が多い。エルタス人は基本的に社会全体や共同で子供の面倒を見るため、恋愛の対象としてのパートナーと、子供を作る相手が異なることがあっても問題視せず、子供のできない異種間および同性同士のカップルが増えても人口が減少することを心配したりはしない。
 
また、異なる種族同士で子供を作ることができない関係上、異種族間の恋愛と同性同士の恋愛は同じものとして扱われるため、異種族間の恋愛が普遍的に存在する地域では同性愛を非生産的な行為として問題視することは基本的に無い。
 
[[サーガル|サーガル]]と[[ネブリャン|ネブリャン]]は基本的にグループで育児を行い、グループの庇護下にある子供であれば血の繋がり関係なく平等に世話をする。


しかし[[アグドナ|アグドナ]]に限っては地球人に類似した感情を持つことに起因する文化や精神があるため、[[サーガル|サーガル]]・[[ネウリア|ネウリア]]には無い実子に対する「こだわり」や「出来の良し悪し」といった意識、パートナー以外との性行為を好まない等による問題が起こることもあるそうだが、概ね上手く共生している。
[[アグドナ|アグドナ]]に限っては文化および精神性に地球人が一般的に持つそれに類似した傾向が見られ、[[サーガル|サーガル]]・[[ネブリャン|ネブリャン]]には無い「実子に対するこだわりや出来の良し悪し」といった意識、パートナー以外との性行為をあまり好まないなどの特徴がある。他の種族との付き合いではこの性質に起因した問題が起こることもあるが、概ね上手く共生している。


また同種族の異性との性交渉・恋愛と、異種族間におけるそれらは別だと考える者がかなり多い。
また「同種族の異性」との性交渉・恋愛と、「異種族間」におけるそれらは別だと考える者がかなり多い。理由としては生殖に至ることができるが、後者は不可能であるため、根本的に異なるものとして処理されていると考えられる。


=== '''原種エルタス人''' ===
=== '''原種エルタス人''' ===


[[File:Originaleltus.png|thumb|120px|原種エルタス人]] 獣人三種族となる前のエルタス人。地球人と大差の無い姿をしていた。
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File:Original_Eltus_EP4_124_JP.png|過去存在したエルタス人類 - エピソード4[http://www.vilous.net/index.php?cid=549 『12人ぼっちの平原』124ページより]
File:Originaleltus.png|原種エルタス人
</gallery> 現在のエルタス三種族が発生する以前に存在していたエルタス人。単一の人種であり、地球人と大差の無い姿をしていたとされる。
 
何らかの理由で人間の姿を保てなくなり、半動物の姿と化して、[[サーガル|サーガル]]・[[アグドナ|アグドナ]]・[[ネブリャン|ネブリャン]]の三種族に分かれ、これが現在のエルタス三種族となる。
 
現生のエルタス人の文明においてこの時代および人種の変貌に関する正確な記録や情報は一切存在しておらず、歴史的証拠としても確証されていない。一部の文化圏では神話や伝説の形で語り継がれており、[[ゴールドリング|ゴールドリング]]にある太陽信仰で語られる伝説にはこの出来事を示唆する内容が含まれている。 '''参照:[[ゴールドリング#神話・言い伝え|ゴールドリング - 神話・言い伝え]]'''
 
== '''動植物''' ==
 
<gallery heights="400" perrow="3" widths="400">
File:Livenk_f.png|[[リベンク山脈]]山頂の[[エルタス植生]]保護区。一面に生い茂るエルタス植物が美しい緑色の風景を作り出している。
File:Gathering_seaweed.png|コルビロウス塩湖沿岸に生える[[エルタス]]系の海藻と、それを集める[[ゴールドリング]]住民の[[サーガル]]達。この海藻は加熱すると潰れてしまうため、少量のダシやドレッシング等をかけて洗わずに生で食用する。プチプチした食感が美味。そのまま食べる他、魚に添えたり、サラダにする等様々な用法で食べられる。大規模に養殖している地域もあり、すぐに増えるのでエルタス系海藻の中でも採集制限がない。
</gallery>
 
エルタスの生物群に属する植物や動物は非常に数が少なく、全エルタス人類の共通認識として保護・研究の対象となっている。
 
コルビロウス塩湖では魚類と藻類が養殖されており、これら食用のエルタス生物はエルタス人にとって最高の食料と言われる。
 
一部の繁殖力が強い海藻類を除き、個体数保護のため採集・狩猟には制限がかけられている。
 
=== '''植物''' ===


何らかの理由で人間の姿を保てなくなり、後のエルタス三種族となる獣人の姿と化す。
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File:Jakk_and_his_small_research_institute_.png|近代[[ゴールドリング]]所在、[[ジャク]]の[[エルタス植生|エルタス植物]]研究施設。水耕栽培のエルタス植物が育てられている。
File:GR_central_area_small.png|[[ゴールドリング]]中心街にある首都官庁。建物周辺に[[エルタス植生|エルタス植物]]が植えられ、美しい緑色で外観を飾っている。
</gallery>


=== '''エルタス人の起源に纏わる伝説''' ===
[[タリクシアン植生|タリクシアンの植物]]とは異なり、葉緑素を有し、地球の植物と類似した外見や生態を持つ。口語では「緑の植物」と呼ばれる。


[[ゴールドリング|ゴールドリング]]における太陽信仰「黄金の輪」内でのエルタス人に纏わる伝説
現行の設定において、エルタス植物の大規模な生育地では[[ゴールドリング|ゴールドリング]]国内のエルタス保護林および[[リベンク山脈|リベンク山脈]]山頂のエルタス植生保護区の二ヵ所のみが存在する。


{| border="0" cellpadding="1" cellspacing="1" class="article-table" style="width: 500px;"
'''[[エルタス植生|エルタス植生]]を参照'''
|-
! scope="col" | ビロウス(太陽)の姿見
太陽神が己が姿を確かめるため太古の湖を作り、神の映し身としてはじめの生物が湖から生じた。生物の糞から大地が生じた。全ての水・風・塩が塩湖から生じる。水は深い影のもとに初めからあったので、混じってひとつになる性質をもっている。神の映し身であるはじめのさかなが目を覚ますために海水のしみる痛みを用いた故に人間も傷に塩を塗ると傷むといわれる。塩の痛みによって皮膚が生じ、感触やにおいを感じるようになった。皮膚によって他者が生じた。


|-
=== '''動物''' ===
! scope="col" |
人間<br/>  伝説のなかで、元々一種類であったエルタス人の身体はサーガル、アグドナ、ネウリアの三種類に分断された。はるか昔に人が強い力を身につけ他の生き物の棲家を取り上げていったため、全ての命を含むという人の形を失い不完全な姿に身を落としたといわれる。 -さまざまな種類のものによってその身体はつくられていたのです。魚や鳥やけものたちが姿を消し、市場にはほんの数種類しか並ばなくなりました。そういうことでしばらくすると、人々の姿は不思議と魚や鳥やけものに似たものになりました-


|-
<gallery heights="400" perrow="3" widths="400">
! scope="col" |  
File:Eltus_shellfish.png|珍しいエルタス系の貝類生物を観察する[[サーガル]]と[[アグドナ]]の子供達。この生物は殻に虹色の光沢を持ち、コルビロウス塩湖の砂浜の岩や木の根元に群れをつくり、落ち葉や動物の死体などを食べる。
サーガルの言い伝えや風習<br/> →身体の魚<br/> -食べられた魚は身体の中で一度とけて今度は手足のほうへ生まれ変わる、それでまた元気に泳ぎ続けるんだから人間は走ったり跳ねたりできるのだ。-<br/> →眠り舟<br/> サーガルの文化では舟を模した寝室やベッドで眠ることが多い。眠りによって心は塩湖の水底へ戻り、太古のビロウスの陽の記憶をきくという。
File:Eltus-fish-from-EP3-page-25.png|[http://www.vilous.net/index.php?cid=203 エピソード3『縁日にて』25ページ]より、早食い・大食いショー用に盛り付けられたコルビロウス塩湖産のエルタス魚。コルビロウスの魚はかなりの数が生息および養殖されているため、[[ゴールドリング]]ではパフォーマンスでの大量消費も含め日常的に消費されている。
</gallery>


|-
植物と同じく、地球の生物と類似した外見や生態を持つ。エルタス植生の領域内など、エルタス人の管理および保護下にある場所にのみ生息する。
! scope="col" |
アグドナの言い伝えや風習<br/> はじめの祖先が土くれから作られたと言い伝えられている。土くれのなかにとがった石があったので、それが頭に硬い角を、手足にひづめを生やした。


|-
現行の設定ではコルビロウス塩湖に生息する魚類、貝類、カニ、イカの存在が確認されている。エルタスのエビはかつて存在していたが今は絶滅している。
! scope="col" |
ネウリアの言い伝えや風習<br/> 若者は成人すると男性は竪琴を女性は弓を作り、女性の羽根切りの儀式では切り取った羽根で矢をつくる。伝統的な演劇は男性のみによって演じられ、成長とともに決まった役を得る。


|}
&nbsp;


== '''エルタス植生''' ==
== '''エルタス生物一覧''' ==


専用項目にて解説→[[エルタス植生|エルタス植生]]<br/> &nbsp;
以下のカテゴリーページも参照


== '''エルタス系生物''' ==
'''[http://vilous.net/wiki/Category:エルタス エルタスに関連したページ一覧]'''


[[File:Veranda with big potted plant.png|thumb|ゴールドリングのある民家の縁側。籠の中に入っている黒い生物がエルタス系生物の害虫。恐らくカニかエビの仲間。]] エルタス星からの起源を持つ生物群。植物同様に地球の生物と類似した外見や生態を持っていると思われる。[[エルタス植生|エルタス植生]]同様に数は少なく、生存できる場所は限られる。
=== '''人種''' ===


コルビロウス塩湖で養殖された、これに分類される藻類や魚類は最高の食料と言われる。
*[[サーガル|サーガル]]
**[[北方サーガル|北方サーガル]]
**[[南方サーガル|南方サーガル]]
**[[東方サーガル|東方サーガル]]
**[[西方サーガル|西方サーガル]] 
*[[ネブリャン|ネブリャン]]
**[[原住民ネブリャン|原住民ネブリャン]]
**[[都会ネブリャン|都会ネブリャン]] 
*[[アグドナ|アグドナ]]


一般的にエルタス人にとってエルタス植生同様に保護すべき対象とされ、どのような生態をしているかに関わらず殺すことはよくないとされる。[[ゴールドリング|ゴールドリング]]では害虫に分類される生物もいるが、このことから駆除することが出来ず、罠にかかった場合は近くの溝などに逃がされるといった処置が取られる。
=== '''動植物''' ===


== '''ページ一覧''' ==
*[[エルタス植生|エルタス植生]]
*[[エルタス米|エルタス米]]
*[[エルタスのカニ|エルタスのカニ]]


[[ビロウス|ビロウスとは]]<br/> [[公式設定の基準について|公式設定の基準について‎‎]]<br/> [[二次創作や利用に関する規約|二次創作や利用に関する規約]]<br/> <br/> [[漫画・小説・その他公式作品|漫画・小説・その他公式作品]]<br/> [[本編における史実|本編における史実]]<br/> [[:Category:キャラクター|登場キャラクター]]<br/> <br/> [[:Category:生物と種族|生物と種族]]<br/> [[:Category:地理と文化|地理と文化]]<br/> [[:Category:食物と料理|食物と料理]]<br/> [[:Category:用語|用語集]]<br/> <br/> [[グッズ|グッズ]]   
{{LinksJP}}  


[[Category:生物と種族]] [[Category:エルタス]] [[Category:サーガル]] [[Category:ネウリア]] [[Category:アグドナ]] [[Category:新設定]] [[Category:知的生物一覧]]
[[Category:生物]] [[Category:エルタス]] [[Category:サーガル]] [[Category:ネブリャン]] [[Category:アグドナ]]

Latest revision as of 23:23, 25 November 2022

エルタス生物

エルタス(Eltus)とは惑星タルに存在する生物の分類の一つ。知的生命体であるエルタス人の他、数種類の動植物を含む。

動植物共に地球の生物との類似点を多く持ち、タリクシアン生物の様相とは対照的である。このためタリクシアンとは異なる存在と言え、エルタス人の文明においても基本的には区別されている。

厳密には、惑星タルに存在するほとんど全てのエルタス生物は繁殖の為にいくらかのタリクシアン形質を有しているため、「純粋なエルタス生物」は事実上存在しないが、エルタスの形質が強いものを便宜上「エルタス生物」として扱う。

タリクシアンの動植物と比べてエルタスの動植物非常に数が少なく、ごく限られた場所にしか存在しない。

エルタス人

外見に地球の動物を彷彿とさせる特徴を持ち、二足歩行をする人型の知的生命体。

サーガルアグドナネブリャンの三種が該当する。当Wikiではこの三種類をまとめてエルタス三種族とも表現する。

人類に該当し、作中で出る「人」「人間」という言葉はエルタス人のことを示す。赤い血液を持つことから「赤い血の者」とも呼ばれる。

みな「エルタス人」という括りの中のそれぞれ異なる人種として存在し、文化的には等しく同じ人間として考えられているが、生物的には別種であり、種族が異なるエルタス人同士での生殖は出来ない。

共通の特徴

共通の特徴として赤い血液、手足共に4本の指を持つ。生物としての基本構造は概ね地球の生物とある程度共通している。消化器官についてはタリクシアン生物の食材を摂取する必要があるため、若干の構造および分泌腺や腸内細菌などが異なっている。

内臓や組織には多かれ少なかれタリクシアン体を有しており、特定種類のタリクシアン生物を多く摂取するとこれらに変異が起こる。このため、一部の地域を除き、変異を誘発する危険性があるタリクシアン系生物の摂取は基本的に避けられている。

「同じ種族・異性同士」の組み合わせでのみ子供を作ることが出来る。同種族下での亜種の交雑は存在する。

産まれたばかりの頃はみんな灰色のふわふわの姿をしている。人間で言う2歳を過ぎると完全に全て生え変わり、本来の色になっていく。

文化

ゴールドリングレオノ文化圏におけるサーガルアグドナの共同家族など、複数種族で暮らしているエルタス人の家族観には地球人と異なる点が多い。エルタス人は基本的に社会全体や共同で子供の面倒を見るため、恋愛の対象としてのパートナーと、子供を作る相手が異なることがあっても問題視せず、子供のできない異種間および同性同士のカップルが増えても人口が減少することを心配したりはしない。

また、異なる種族同士で子供を作ることができない関係上、異種族間の恋愛と同性同士の恋愛は同じものとして扱われるため、異種族間の恋愛が普遍的に存在する地域では同性愛を非生産的な行為として問題視することは基本的に無い。

サーガルネブリャンは基本的にグループで育児を行い、グループの庇護下にある子供であれば血の繋がり関係なく平等に世話をする。

アグドナに限っては文化および精神性に地球人が一般的に持つそれに類似した傾向が見られ、サーガルネブリャンには無い「実子に対するこだわりや出来の良し悪し」といった意識、パートナー以外との性行為をあまり好まないなどの特徴がある。他の種族との付き合いではこの性質に起因した問題が起こることもあるが、概ね上手く共生している。

また「同種族の異性」との性交渉・恋愛と、「異種族間」におけるそれらは別だと考える者がかなり多い。理由としては生殖に至ることができるが、後者は不可能であるため、根本的に異なるものとして処理されていると考えられる。

原種エルタス人

現在のエルタス三種族が発生する以前に存在していたエルタス人。単一の人種であり、地球人と大差の無い姿をしていたとされる。

何らかの理由で人間の姿を保てなくなり、半動物の姿と化して、サーガルアグドナネブリャンの三種族に分かれ、これが現在のエルタス三種族となる。

現生のエルタス人の文明においてこの時代および人種の変貌に関する正確な記録や情報は一切存在しておらず、歴史的証拠としても確証されていない。一部の文化圏では神話や伝説の形で語り継がれており、ゴールドリングにある太陽信仰で語られる伝説にはこの出来事を示唆する内容が含まれている。 参照:ゴールドリング - 神話・言い伝え

動植物

エルタスの生物群に属する植物や動物は非常に数が少なく、全エルタス人類の共通認識として保護・研究の対象となっている。

コルビロウス塩湖では魚類と藻類が養殖されており、これら食用のエルタス生物はエルタス人にとって最高の食料と言われる。

一部の繁殖力が強い海藻類を除き、個体数保護のため採集・狩猟には制限がかけられている。

植物

タリクシアンの植物とは異なり、葉緑素を有し、地球の植物と類似した外見や生態を持つ。口語では「緑の植物」と呼ばれる。

現行の設定において、エルタス植物の大規模な生育地ではゴールドリング国内のエルタス保護林およびリベンク山脈山頂のエルタス植生保護区の二ヵ所のみが存在する。

エルタス植生を参照

動物

植物と同じく、地球の生物と類似した外見や生態を持つ。エルタス植生の領域内など、エルタス人の管理および保護下にある場所にのみ生息する。

現行の設定ではコルビロウス塩湖に生息する魚類、貝類、カニ、イカの存在が確認されている。エルタスのエビはかつて存在していたが今は絶滅している。

 

エルタス生物一覧

以下のカテゴリーページも参照

エルタスに関連したページ一覧

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動植物


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