イマゴイ: Difference between revisions

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[[File:Imagoi.png|thumb|350px|頭部を切り外したイマゴイと自生している状態のイマゴイ]]
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'''イマゴイ'''([[Imagoi|Imagoi]])とは、キノコのような形をした着生型の[[タリクシアン|タリクシアン]]生物。
'''イマゴイ'''([[Imagoi|Imagoi]])とは、キノコのような形をした[[着生生物|着生型]]の[[タリクシアン|タリクシアン]]生物。


その名通り、[[マゴイの森|マゴイの森]]や[[マゴイシタ|マゴイシタ]]の奥深くに群生する。[[ベトラ|ベトラ]]地方でも森林部であれば小型のものを見かけることが出来る。
その名通り、[[マゴイ|マゴイ]]や[[マゴイシタ|マゴイシタ]]の奥深くに群生する。[[ベトラ|ベトラ]]地方でも森林部であれば小型のものを見かけることが出来る。
 
液体が精神的な作用を持つことから[[ゴールドリング|ゴールドリング]]では流通・使用に法的規制がかけられているが、[[シーグ#戦前|戦前のシーグ]]、特に[[シーグ#呪術師のクラン|呪術師のクラン]]では非常に身近なものであり、日常的に使用されていた。


== '''形態''' ==
== '''形態''' ==


頭部を切り抜くと、特有の液体で満たされた内部に灰色の脳味噌のような内臓が浮いている。
内部に特有の液体と、脳みそに似た形状をした灰色の臓器を持つ。
 
液体はアルコールに似てはいるが完全に同一のものではない。[[エルタス人|エルタス人]]がこれを摂取すると何らかの精神作用を受け、知覚の変化を経験すると言われる。
 
特に[[サーガル|サーガル]]に強く作用すると言われる。[[アグドナ|アグドナ]]にも効果はあるがサーガルほどではない。


液体は外部にさらされてから時間がたつとかなりの粘性になり、この性質を利用した加工品もある。
イマゴイの液体はアルコールに似た性質を持つが、完全に同一のものではない。[[エルタス人|エルタス人]]がこれを摂取すると何らかの精神作用を受け、知覚の変化を経験する。この効果は特に[[サーガル|サーガル]]に強く作用する。[[アグドナ|アグドナ]]にも対しても効果はあるが、サーガルが受けるものと比べるとやや弱い。また、液体は外部にさらされてから時間が経つとかなりの粘度をもつようになる。この性質を利用した加工品もある。


脳味噌に似た部分は有毒であるとされ、通常は利用されず、地中に埋められて破棄される。埋めるとそこから新たなイマゴイの個体が発生する。
臓器は毒性をもち、通常は地中に埋められて破棄される。埋めるとそこから新たなイマゴイが発生する。


== '''利用''' ==
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File:Imagoi Magic.png|イマゴイの液体が入ったカップで呪術を行う[[北方サーガル]]のリュカ
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File:Imagoi2.png|イマゴイ液加工品を味わう都会の[[サーガル]]。[[ゴールドリング]]ではイマゴイおよびその製品には厳しい法的規制があり、この加工品もまた非合法のものにあたる。
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[[シーグ#戦前|戦前の北方サーガル]]、特に[[シーグ#呪術師のクラン|呪術師のクラン]]にとって重要なアイテム。
臓器は有毒であるため液体の部分のみが利用される。
 
液体部分を飲用する。これを飲むことによって北部の[[タリクシアン植生|タリクシアン植生]]の一部から発される[[瘴気|瘴気]]の影響を最大限に受け、森と一体化するような感覚を得られると言われる。


呪術師の人々はこれを日常的に飲むとされ、蒸留したものは伝統的な宗教儀式に使われる他、[[シーグ#勇士のクラン|勇士のクラン]]もこれを買い求めることがある。
[[シーグ#戦前|戦前のシーグ]]、特に[[呪術師|呪術師]]クランのサーガルとっては欠かせないアイテムであり、まじないや儀式など呪術的な用途で広く使われいた。そのまま飲む他、蒸留したものを伝統的な宗教儀式に使う。飲むと[[タリクシアン植生|タリクシアン植生]]が発する[[瘴気|瘴気]]の影響を最大限に受け、森と一体化するような感覚を得られると言われている。[[勇士|勇士]]クランもこれを買い求めることがある。


小説『[[ブレイブヤード|ブレイブヤード]]』では[[レイン・シルヴェス|レイン]]がベルクトにイマゴイの盃を振る舞うシーンがあり、これは呪術師の使う民間伝承的なまじないの意味がある。
小説『[[ブレイブヤード|ブレイブヤード]]』では[[レイン・シルヴェス|レイン]]がベルクトにイマゴイの盃を振る舞うシーンがあり、これは呪術師の使う民間伝承的なまじないの一種にあたる。


一般的に北部以外の人々がこれを好んで飲用することはない。見た目がグロテスクであること、変性意識状態を引き起こす可能性などから忌避される。特に南部への流通は医薬品としての利用を除いて規制されている。
一般的に北部以外で好んで飲用されることはない。見た目がグロテスクであること、変性意識状態を引き起こす可能性などから忌避される。特に[[ゴールドリング|ゴールドリング]]への流通は医薬品としての利用を除いて規制されている。


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[[Category:タリクシアン]] [[Category:食物と料理]]
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Revision as of 01:34, 4 March 2020

頭部を切り外したイマゴイと自生している状態のイマゴイ

イマゴイ(Imagoi)とは、キノコのような形をした着生型のタリクシアン生物。

その名通り、マゴイやマゴイシタの奥深くに群生する。ベトラ地方でも森林部であれば小型のものを見かけることが出来る。

液体が精神的な作用を持つことからゴールドリングでは流通・使用に法的規制がかけられているが、戦前のシーグ、特に呪術師のクランでは非常に身近なものであり、日常的に使用されていた。

形態

内部に特有の液体と、脳みそに似た形状をした灰色の臓器を持つ。

イマゴイの液体はアルコールに似た性質を持つが、完全に同一のものではない。エルタス人がこれを摂取すると何らかの精神作用を受け、知覚の変化を経験する。この効果は特にサーガルに強く作用する。アグドナにも対しても効果はあるが、サーガルが受けるものと比べるとやや弱い。また、液体は外部にさらされてから時間が経つとかなりの粘度をもつようになる。この性質を利用した加工品もある。

臓器は毒性をもち、通常は地中に埋められて破棄される。埋めるとそこから新たなイマゴイが発生する。

利用

  • イマゴイの液体が入ったカップで呪術を行う北方サーガルのリュカ

    イマゴイの液体が入ったカップで呪術を行う北方サーガルのリュカ

  • イマゴイ液加工品を味わう都会のサーガル。ゴールドリングではイマゴイおよびその製品には厳しい法規制があり、この加工品もまた非合法のものにあたる。

    イマゴイ液加工品を味わう都会のサーガル。ゴールドリングではイマゴイおよびその製品には厳しい法規制があり、この加工品もまた非合法のものにあたる。

臓器は有毒であるため液体の部分のみが利用される。

戦前のシーグ、特に呪術師クランのサーガルとっては欠かせないアイテムであり、まじないや儀式など呪術的な用途で広く使われいた。そのまま飲む他、蒸留したものを伝統的な宗教儀式に使う。飲むとタリクシアン植生が発する瘴気の影響を最大限に受け、森と一体化するような感覚を得られると言われている。勇士クランもこれを買い求めることがある。

小説『ブレイブヤード』ではレインがベルクトにイマゴイの盃を振る舞うシーンがあり、これは呪術師の使う民間伝承的なまじないの一種にあたる。

一般的に北部以外で好んで飲用されることはない。見た目がグロテスクであること、変性意識状態を引き起こす可能性などから忌避される。特にゴールドリングへの流通は医薬品としての利用を除いて規制されている。


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