イマゴイ

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頭部を切り外したイマゴイと自生している状態のイマゴイ

イマゴイ(Imagoi)とは、キノコのような形をした着生型タリクシアン生物。

その名通り、マゴイマゴイシタの奥深くに群生する。ベトラ地方でも森林部であれば小型のものを見かけることが出来る。

液体が精神的な作用を持つことから南部では流通・使用に法的規制がかけられているが、北部では馴染み深いものであり、特に戦前シーグ呪術師クランでは日常的に使用されていた。

形態

内部に特有の液体と、脳みそに似た形状をした灰色の臓器を持つ。

イマゴイの液体はアルコールに似た性質を持つが、完全に同一のものではない。エルタス人がこれを摂取すると何らかの精神作用を受け、知覚の変化を経験する。この効果は特にサーガルに強く作用する。アグドナにも対しても効果はあるが、サーガルが受けるものと比べるとやや弱い。また、液体は外部にさらされてから時間が経つとかなりの粘度をもつようになる。この性質を利用した加工品もある。

臓器は毒性をもち、通常は地中に埋められて破棄される。埋めるとそこから新たなイマゴイが発生する。

利用

臓器は有毒であるため液体の部分のみが利用される。

戦前のシーグ、特に呪術師クランのサーガルとっては欠かせないアイテムで、まじないや儀式など呪術的な用途に広く使われていた。液体をそのまま飲む他、蒸留したものを伝統的な宗教儀式に使う。飲むとタリクシアン植生が発する瘴気の影響を最大限に受け、森と一体化するような感覚を得られると言われている。勇士クランが使用することもあり、呪術師クランとの交易品に含まれていることがある。

小説『ブレイブヤード』ではレインがベルクトにイマゴイの盃を振る舞うシーンがあり、これは呪術師の使う民間伝承的なまじないの一種にあたる。

見た目がグロテスクであること、変性意識状態を引き起こす可能性などから、一般的に北部以外では好意的に扱われていない。特にゴールドリングへの流通は医薬品としての利用を除いて規制されている。


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