北方サーガル

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一般的な北方サーガル

惑星タル北方のアスタナ平原などに住む、原種サーガルの特徴を色濃く残した原始的なサーガル大人になっても目が正面を向いているなど、他のサーガルとは異なる特徴を持つ。
原種サーガルの性質がほぼそのまま残っているため、森や自然に対しては非常に臆病で、常に強い畏怖を持っている。

恐ろしい原生生物と隣り合わせな地で、狩猟と宗教が中心の原始的な生活を続けていたが、レイン将軍による支配後は生活ぶりが一変する。

遥か昔から、惑星タルの一部に存在するという「瘴気の森」とも共存し、その強い瘴気に適応しているため、言わばみな最初から集団催眠にかかっているような状態である。
そのような北方サーガル達は自分自身の思考を持たず、没個性的に森の邪悪を受け入れてその一部として行動することで適応している。
自然によって半ば洗脳され、狂気に呑まれながら適応するといった具合である。
その為、そのような瘴気に満ちた環境下でも生存できる傍ら、非常に洗脳されやすいという特性を持つ。

亜種として、レイン歴28年以前まで北西地に住む西方サーガルが存在していた。

 

外見

北方サーガル原種

耳は南方種に比べると短めで、全体的に毛の量が多く、たてがみや踵の毛などの部分的な体毛も長い。
体格は南方種に比べると大きい傾向にあるが、中部や東部に住む混血種と比べると筋肉隆々というよりは繊細な感じである。
毛色は黒、灰、紫、青、水色などの灰色に近い寒色がメイン。より原種に近い純北方種の場合は灰色+白のみの組み合わせ。

顔付きは他のサーガルとは異なり、皆同じような顔付きになる。
具体的には、目が前を向き、耳が伏す。概ね旧設定のサーガルとほとんど変わらない顔をしている。
通常、サーガルは子供の頃正面を向いていた目が、大人になるにつれて横向きになるが、北方サーガルだけは大人になっても目が正面向きのままであるため、ある意味[[1]]と言える。
とにかく森や自然への畏怖がとても強いことから、どこか脅えたようにすら見える。
外見の性差も無く、一見では男性と女性の見分けがつかない。
 

生態と文化

大戦後のシーグ公国のマーケット

元々は何でも食べるが現在はほぼ純肉食性。
主な食糧は大型の野生動物の肉だが、時期に応じて小動物の他、時に虫や草も食べることで季節を乗り越える。
獲物にとどめを刺した後そのまま丸呑みにして食べることを好む。
大型・巨大な動物の場合は肉を丸呑み可能な程度の大きな塊に切り取ってから丸呑みにして食べる。
特に巨大な獲物の肉は、特別なご馳走だったり贈り物だったりなど、彼らにとって何らかの意味があるものになる。

タル北方の広範囲に渡って、レイン将軍率いるシーグ軍の地がある。
ここはレイン将軍を筆頭とした北方サーガル達の王国であり、惑星タル内で唯一「王国」と呼べる存在でもある。
元々北部の地に王国というものは存在しなかったが、レイン将軍の代になってから王制が確立されている。
シーグ王国が成立してからはそれ以前にあった生活形式は完全に失われた。
 

伝統的な北方サーガルの暮らし

伝統的な北方サーガルの暮らし

南部や中東部の先進国と違い、未だに多くの原生生物と隣り合わせな地に暮らしているため、狩りと宗教が中心の原始的な生活を続けている。
全体的には伝統的な遊牧民のような生活である。
恐ろしい原生生物の潜む環境下で長らく共生しているため、なかば狂気に侵されつつも狂気に適応して生きているところがある。

森林などの自然や原生生物に対する畏怖に根差したアニミズム的自然信仰がある。

特に野生のタリクシアン・アソシエーターを『森のルールの権化』として信仰の対象としている。
しかし捕まえたり、死体を利用することはある。死体は装飾品などに加工される。
その頭骨から作ったヘルメットは、特別な意味を持つ儀礼用の名誉ある装備となる。
それを手にする者はその加護を受けられると言われている。

社会に関しては、家族を中心とした群れ単位で暮らし、部落に分かれている。
法律に関してもシーグ王国が興る以前は明確な法は存在せず、自然そのものがルールとなっている。
また部落は「長老」のような年寄りや「ブレイン」形質の者を中心としている。
サーガルは群れで狩りをして暮らすため、群れの中に役割がある。
まず前述した頭脳担当の「ブレイン」と、突撃担当の「ブレイブ」がいる。
前者は生物に詳しく、森の状況に従って狩りや生活の目的や方針を決定する、論理的思考というよりは直観的なセンスの持ち主で、
後者は恐ろしい原生生物や森に向かっていく際に恐怖のリミッターをはずし、群れの仲間を奮い立たせる役割を担っているが、普段はとても臆病だったりする。
 

レイン将軍支配後の北方サーガルの暮らし

スパーリングを行う北方サーガル

レイン将軍による支配が始まり、シーグ王国誕生後は北方サーガルの暮らしが大きく変わってしまう。

レイン支配後はかつての生活のメインであった原生生物の狩りをほとんど行わなくなり、東部や西部を制圧する事で人的その他資源を調達している。
それまで中部で流通していた技術を略奪したり、専門的な研究をさせているため軍事関連の事などは局所的に異様に技術発展を遂げている。
現在のレイン将軍の王国では生活資源の調達方は軍事関係に集中し過ぎているため、収入はほぼ略奪に頼っている状況である。

また元来からあった森や原生生物に対する畏怖やそれに従う動きに関しても、
レイン将軍に心酔するシーグ軍の兵士達にはそれらが特に顕著で、
軍全体があたかも一匹の原生生物のように統率されて動き、残忍な殺戮を繰り返す。
レイン将軍は部落を出てから森で育ったため、北部の者達に対して森のルールと同じように働いたのである。

このような理由により、レオノなどの東方サーガルはシーグ軍の北方サーガルには敵わない。
 

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