北方サーガル: Difference between revisions

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[[File:Ns.png|thumb|一般的な北方サーガル]]
 
[[惑星タル]]北方のアスタナ平原などに住む、原種サーガルの特徴を色濃く残した原始的な[[サーガル]]。'''大人になっても目が正面を向いている'''など、他のサーガルとは異なる特徴を持つ。<br />
[[File:Ns.png|thumb|350px|一般的な北方サーガル]]
原種サーガルの性質がほぼそのまま残っているため、森や自然に対しては非常に臆病で、常に強い畏怖を持っている。<br />
 
<br />
'''北方サーガル'''([[Northern_Sergals|Northern Sergals]]'''ノーザンサーガル'''とも)とは[[サーガル|サーガル]]族の一種別。[[惑星タル|惑星タル]]北部、タトラ砂漠やアスタナ平原などを含む、[[シーグ|シーグ]]の領域の広範囲に住む。この種は[[サーガル|サーガル]]族の中で最も古く、サーガルという種の原種とも言える。
恐ろしい[[原生生物]]と隣り合わせな地で、狩猟と宗教が中心の原始的な生活を続けていたが、[[レイン将軍(サーガル)|レイン将軍]]による支配後は生活ぶりが一変する。<br />
 
<br />
[[シーグ|シーグ]]の地は長らく[[タリクシアン植生|タリクシアン植生]]の原生林に閉ざされ、そのほとんどが未開の地であったため、[[正史年表|レイン歴20年頃]]に差し当たるまで、北方サーガルの多くは非常に原始的な生活を送っていた。
遥か昔から、[[惑星タル]]の一部に存在するという'''「瘴気の森」'''とも共存し、その強い瘴気に適応しているため、言わばみな最初から集団催眠にかかっているような状態である。<br />
 
そのような北方サーガル達は自分自身の思考を持たず、没個性的に森の邪悪を受け入れてその一部として行動することで適応している。<br />
[[レイン・シルヴェス|レイン将軍]]が台頭し、北部統一を始めてから生活ぶりが一変する。更に戦後、北部全体の近代化・グローバル化により、より文明的な生活様式を得られるようになった。
自然によって半ば洗脳され、狂気に呑まれながら適応するといった具合である。<br />
 
その為、そのような瘴気に満ちた環境下でも生存できる傍ら、非常に洗脳されやすいという特性を持つ。<br />
タル北西部・[[ベトラ|ベトラ]]地方に住む[[西方サーガル|西方サーガル]]はこの北方サーガルの亜種であるが、[[正史年表|レイン歴33年頃]]、シーグ軍による西部侵攻を受け、事実上絶滅している。
<br />
 
亜種として、[[ビロウス正史|レイン歴28年以前]]まで北西地に住む[[西方サーガル]]が存在していた。<br />
== '''特徴''' ==
<br />
 
<br />
[[シーグ|シーグ]]が統一・開拓される以前の北方サーガルは遥か昔から、[[タリクシアン植生|タリクシアン植生]]の原生林に存在する「[[瘴気|瘴気]]の森」とも共存し、その強い瘴気により感覚が麻痺しており、貧しく過酷な暮らしにも順応出来ている。
=='''外見'''==
 
[[File:Originalnorthern.jpg|thumb|北方サーガル原種]]
自分自身の思考を持たず、没個性的に森の邪悪を受け入れて、その一部として行動することで適応している。自然によって半ば洗脳され、狂気に呑まれながら適応するといった具合である。瘴気によって長期的に脳が麻痺している関係から、非常に洗脳されやすいという特性を持つ。
耳は[[南方サーガル|南方種]]に比べると短めで、全体的に毛の量が多く、たてがみや踵の毛などの部分的な体毛も長い。<br />
 
体格は南方種に比べると大きい傾向にあるが、中部や東部に住む混血種と比べると筋肉隆々というよりは繊細な感じである。<br />
[[タリクシアン植生|タリクシアン植生]]の原生林に覆われた地から抜け出して[[瘴気|瘴気]]の無い場所で暮らし始めた者、[[シーグ|シーグ]]近代化後の者達などは環境の変化によって他のサーガルと同じ正常な感覚を持っている。
毛色は黒、灰、紫、青、水色などの灰色に近い寒色がメイン。より原種に近い純北方種の場合は灰色+白のみの組み合わせ。<br />
 
<br />
== '''形態''' ==
顔付きは他のサーガルとは異なり、皆同じような顔付きになる。<br />
<gallery heights="400" perrow="3" widths="400">
具体的には、目が前を向き、耳が伏す。概ね[[ビロウス 設定面の歴史#サーガルの歴史|旧設定のサーガル]]とほとんど変わらない顔をしている。<br />
File:Northern Sergals.png|純北方サーガルと一般的・近代的な北方サーガル
通常、サーガルは子供の頃正面を向いていた目が、大人になるにつれて横向きになるが、北方サーガルだけは大人になっても目が正面向きのままであるため、ある意味[[Wikipedia:ja:ネオテニー|ネオテニー]]と言える。<br />
</gallery>
とにかく森や自然への畏怖がとても強いことから、どこか脅えたようにすら見える。<br />
[[南方サーガル|南方サーガル]]に比べると部分的な体毛がやや厚く、[[東方サーガル|東方種]]には及ばないが若干体格は大きい。
外見の性差も無く、一見では男性と女性の見分けがつかない。<br />
 
<br />
毛の色は基本色は灰色。その他は黒、灰、紫、青、水色などの灰色がかった寒色が多い。純北方種の場合は多くが灰色+白のみの組み合わせ、またはより灰色に近い色合いをしている。
=='''生態と文化'''==
 
[[File:1382538254.mick39_ahst.png|thumb|大戦後のシーグ公国のマーケット]]
純血種ほど原生林と接した原始的生活に面しているため、森や自然への畏怖がとても強いことから、常に耳が伏してどこか脅えたような顔つきをしており、姿勢も前屈みでより動物的なプロポーションを持つ。
元々は何でも食べるが現在はほぼ純肉食性。<br />
 
主な食糧は大型の野生動物の肉だが、時期に応じて小動物の他、時に虫や草も食べることで季節を乗り越える。<br />
通常、サーガルは子供の頃正面を向いていた目が、大人になるにつれて横向きになるが、[[瘴気|瘴気]]の影響下にある北方サーガルは大人になっても目が正面向きのままであるため、ある種の[https://ja.wikipedia.org/wiki/ネオテニー ネオテニー]と言える。瘴気の影響が無い場所で生活している場合はこれに限らない。
獲物にとどめを刺した後そのまま丸呑みにして食べることを好む。<br />
 
大型・巨大な動物の場合は肉を丸呑み可能な程度の大きな塊に切り取ってから丸呑みにして食べる。<br />
== '''文化''' ==
特に巨大な獲物の肉は、特別なご馳走だったり贈り物だったりなど、彼らにとって何らかの意味があるものになる。<br />
 
<br />
歴史的な変動が非常に大きく、原始的・伝統的な暮らしの時代、[[レイン・シルヴェス|レイン将軍]]による統一後から世界大戦開始・終了までのシーグ王国の時代、戦後から近代に至るシーグ公国の時代の大きく三段階に分けられる。
タル北方の広範囲に渡って、[[レイン将軍(サーガル)|レイン将軍]]率いる[[シーグ軍]]の地がある。<br />
 
ここはレイン将軍を筆頭とした北方サーガル達の王国であり、[[惑星タル]]内で唯一「王国」と呼べる存在でもある。<br />
以下、[[シーグ|シーグ]]の項目にて年代の区切り毎に記載。
元々北部の地に王国というものは存在しなかったが、レイン将軍の代になってから王制が確立されている。<br />
 
シーグ王国が成立してからはそれ以前にあった生活形式は完全に失われた。<br />
*[[シーグ#戦前|戦前の暮らし(原始的、伝統的な生活)]]  
<br />
 
=='''伝統的な北方サーガルの暮らし'''==
*[[シーグ#シーグ王国時代|シーグ王国時代の暮らし]]  
[[File:Northernland.png|thumb|伝統的な北方サーガルの暮らし]]
 
南部や中東部の先進国と違い、未だに多くの[[原生生物]]と隣り合わせな地に暮らしているため、狩りと宗教が中心の原始的な生活を続けている。<br />
*[[シーグ#シーグ公国時代|シーグ公国時代の暮らし]]  
全体的には伝統的な遊牧民のような生活である。<br />
 
恐ろしい原生生物の潜む環境下で長らく共生しているため、なかば狂気に侵されつつも狂気に適応して生きているところがある。<br />
*[[シーグの食物|シーグの食物]] - 近代化するまでに一般的であった食事の例および食事作法
<br />
 
森林などの自然や[[原生生物]]に対する畏怖に根差したアニミズム的自然信仰がある。<br />
{{LinksJP}}
<br />
 
特に野生の[[タリクシア#タリクシアン・アソシエーター(Talyxian-Associator)|タリクシアン・アソシエーター]]を『森のルールの権化』として信仰の対象としている。<br />
[[Category:生物]] [[Category:サーガル]] [[Category:エルタス]]
しかし捕まえたり、死体を利用することはある。死体は装飾品などに加工される。<br />
その頭骨から作ったヘルメットは、特別な意味を持つ儀礼用の名誉ある装備となる。<br />
それを手にする者はその加護を受けられると言われている。<br />
<br />
社会に関しては、家族を中心とした群れ単位で暮らし、部落に分かれている。<br />
法律に関しても[[シーグ]]王国が興る以前は明確な法は存在せず、自然そのものがルールとなっている。<br />
また部落は「長老」のような年寄りや「ブレイン」形質の者を中心としている。<br />
サーガルは群れで狩りをして暮らすため、群れの中に役割がある。<br />
まず前述した頭脳担当の「ブレイン」と、突撃担当の「ブレイブ」がいる。<br />
前者は生物に詳しく、森の状況に従って狩りや生活の目的や方針を決定する、論理的思考というよりは直観的なセンスの持ち主で、<br />
後者は恐ろしい[[原生生物]]や森に向かっていく際に恐怖のリミッターをはずし、群れの仲間を奮い立たせる役割を担っているが、普段はとても臆病だったりする。<br />
<br />
=='''レイン将軍支配後の北方サーガルの暮らし'''==
[[File:1348209243.mick39_winteranswer_cm9.png|thumb|スパーリングを行う北方サーガル]]
[[レイン将軍(サーガル)|レイン将軍]]による支配が始まり、[[シーグ]]王国誕生後は北方サーガルの暮らしが大きく変わってしまう。<br />
<br />
レイン支配後はかつての生活のメインであった[[原生生物]]の狩りをほとんど行わなくなり、東部や西部を制圧する事で人的その他資源を調達している。<br />
それまで中部で流通していた技術を略奪したり、専門的な研究をさせているため軍事関連の事などは局所的に異様に技術発展を遂げている。<br />
現在のレイン将軍の王国では生活資源の調達方は軍事関係に集中し過ぎているため、収入はほぼ略奪に頼っている状況である。<br />
<br />
また元来からあった森や[[原生生物]]に対する畏怖やそれに従う動きに関しても、<br />
[[レイン将軍(サーガル)|レイン将軍]]に心酔する[[シーグ軍]]の兵士達にはそれらが特に顕著で、<br />
軍全体があたかも一匹の[[原生生物]]のように統率されて動き、残忍な殺戮を繰り返す。<br />
レイン将軍は部落を出てから森で育ったため、北部の者達に対して森のルールと同じように働いたのである。<br />
<br />
このような理由により、[[レオノ]]などの東方サーガルは[[シーグ軍]]の北方サーガルには敵わない。<br />
<br />
=='''関連ページ'''==
[[File:794208803405717028.png|thumb|ご案内]]
[[サーガル]]<br />
[[:Category:サーガル|サーガルの関連ページ一覧]]<br />
<br />
[[ビロウス|ビロウスとは]]<br />
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[[Category:サーガル]]
[[Category:新設定]]

Latest revision as of 17:16, 5 May 2020

一般的な北方サーガル

北方サーガル(Northern Sergalsノーザンサーガルとも)とはサーガル族の一種別。惑星タル北部、タトラ砂漠やアスタナ平原などを含む、シーグの領域の広範囲に住む。この種はサーガル族の中で最も古く、サーガルという種の原種とも言える。

シーグの地は長らくタリクシアン植生の原生林に閉ざされ、そのほとんどが未開の地であったため、レイン歴20年頃に差し当たるまで、北方サーガルの多くは非常に原始的な生活を送っていた。

レイン将軍が台頭し、北部統一を始めてから生活ぶりが一変する。更に戦後、北部全体の近代化・グローバル化により、より文明的な生活様式を得られるようになった。

タル北西部・ベトラ地方に住む西方サーガルはこの北方サーガルの亜種であるが、レイン歴33年頃、シーグ軍による西部侵攻を受け、事実上絶滅している。

特徴

シーグが統一・開拓される以前の北方サーガルは遥か昔から、タリクシアン植生の原生林に存在する「瘴気の森」とも共存し、その強い瘴気により感覚が麻痺しており、貧しく過酷な暮らしにも順応出来ている。

自分自身の思考を持たず、没個性的に森の邪悪を受け入れて、その一部として行動することで適応している。自然によって半ば洗脳され、狂気に呑まれながら適応するといった具合である。瘴気によって長期的に脳が麻痺している関係から、非常に洗脳されやすいという特性を持つ。

タリクシアン植生の原生林に覆われた地から抜け出して瘴気の無い場所で暮らし始めた者、シーグ近代化後の者達などは環境の変化によって他のサーガルと同じ正常な感覚を持っている。

形態

南方サーガルに比べると部分的な体毛がやや厚く、東方種には及ばないが若干体格は大きい。

毛の色は基本色は灰色。その他は黒、灰、紫、青、水色などの灰色がかった寒色が多い。純北方種の場合は多くが灰色+白のみの組み合わせ、またはより灰色に近い色合いをしている。

純血種ほど原生林と接した原始的生活に面しているため、森や自然への畏怖がとても強いことから、常に耳が伏してどこか脅えたような顔つきをしており、姿勢も前屈みでより動物的なプロポーションを持つ。

通常、サーガルは子供の頃正面を向いていた目が、大人になるにつれて横向きになるが、瘴気の影響下にある北方サーガルは大人になっても目が正面向きのままであるため、ある種のネオテニーと言える。瘴気の影響が無い場所で生活している場合はこれに限らない。

文化

歴史的な変動が非常に大きく、原始的・伝統的な暮らしの時代、レイン将軍による統一後から世界大戦開始・終了までのシーグ王国の時代、戦後から近代に至るシーグ公国の時代の大きく三段階に分けられる。

以下、シーグの項目にて年代の区切り毎に記載。

  • シーグの食物 - 近代化するまでに一般的であった食事の例および食事作法


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