サーガル鎧
サーガル鎧(Sergal Armors、サーガルアーマーとも)とはサーガル族に纏わる代表的な装備品の一つ。サーガルの体に合わせた装備品として、ある程度共通した構造を持つが、地域ごとにルーツ、素材、用途は異なり、その地域の文化性が反映された装備品と言える。
北部
近代のシーグの北方サーガル兵士。一般的によく知られている「サーガル鎧」を身に着けている。
北部・シーグのものは、古来は危険な野生生物と戦うために着る、骨などを組み合わせた実用的なもの。それ以後からシーグ王国の立国までは、セラミックの原料が含まれる沼地の土をスコップ等で掘り、掘った粘土を乾かして粉末状化させたものに植物の繊維を混ぜて高温で焼成する形で素朴で原始的な鎧を作っていた。野生生物を模したものであったり、頭部や胸などの大事な個所にのみ被せて紐などで括っておくような簡単な出来。
シーグ王国が興ると、レイン将軍によって東部・レオノに住まうアグドナ族の職人達がいわゆる「技術奴隷」として連れてこられ、徹底的に改良された純戦闘用の鎧が完成した。これが現在、一般的によく知られている「サーガル鎧」である。このような鎧は元来の北方では技術などの不足により作られることは無かったものであるが、シーグ王国の立国後は東部の技術とアグドナ技術者の確保により急激に技術化が進んだため、そのようなものを作り上げることが出来た。
南部
南部・ゴールドリングはタリクシアン植生から離れた立地にあるため、危険な野生生物が少なく、脅威となるものは盗賊くらいであったため、主に鉄製の装飾的な儀礼用の鎧が発達した。そして交易がはじまり、東部のアグドナが今の鎧の雛形を作り上げた。
東部
東部・レオノでは鉄が産出しないため、南とは別にセラミックの鎧が発展する。東部では早くからセラミックを素材として確保しており、アグドナの技術が加わることによってより良質な出来となっていた。生物を利用したものも多く、これは北方と同様だが、戦争の前後で急激に変化する。
西部
西部(厳密には北西部、ベトラ地方)は北方古来のものと同様に生物素材からなり、軽装で装飾的。しかし西方サーガルは史実上では滅びているため、あまり多くの情報は無い。
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